今は手放してしまった、本当は手放したくなかった椅子があります。
この素晴らしいデザインの椅子。まるでフィンユールがデザインしたかのような
座面の浮遊感、カミソリのように薄く弓なりになったアーム。
実はこの椅子、デンマークではなくノルウェー出身のデザイナーFredrik A Kyserが
1960年に発表したモデル711イージーチェアです。幅は約70センチもある
大柄の椅子です。
私がこの椅子を見つけたのはヤフオクで、当時何も知らずにこの椅子を見つけた時は
衝撃で、あまりのかっこよさにお金もないのに衝動買いをしてしまったのです。
実は難有りで、「座面下の補強にヒビがあるがしっかりとくっついている」という
事で購入しました。しかし届いてみると・・・
しっかりと破断しており、出品者に連絡をすると「運送時に破損したと思われるので
運送屋に補償してもらってほしい」と取り合わず。
結局運送屋さんに修理代を補償してもらう形で話がまとまりました。
付き合いのあるデンマーク家具屋さんでしっかりと直してもらい手元に
戻ってきたのは半年位後だったでしょうか。
実は最初、イギリス家具屋さんの持ち込んだのですが「うちでは直せない」
という事でデンマーク家具屋さんに辿り着いたという経緯があります。
修理が得意なイギリス家具屋さんですがやはりアンティークよりも
時代が新しく、構造が見えないので破損するリスクを避けたかったのだと思います。
餅は餅屋ですね。部材は修理せず交換となりましたが、本当に全く同じ形に
修復して頂き、さすがプロだなと思った事が思い出されます。
このモデル711、日本ではほぼ出回っていません。もし見つけたら本当に
ラッキーで、逃したら二度と出会えないかもしれませんね。
海外にはセティ(二人掛け椅子)もあるようです!


