「髪、黒くしました」...。




最近、よく聞く言葉だ。





街中でも何年か前から流行っていた茶髪というのがかなり少なくなってきた。





もともと外国の方のようなホリの深さがない日本人の顔立ちには茶髪はあわないとされていたようだが、メイクの方法や流行の顔立ちの変化とともに「茶髪」が流行した。





皆がそうするなら私も...。





こぞって服も髪型も持ち物も流行を追いかける。





そうなるべく流行仕掛け人や商品開発室は日々、奮闘しているし、憧れの芸能人に少しでも近づきたい、と感じるのはいつの時代も同じこと...。





しかしそれが流行を創り上げるはずの人たちが一般と同じタイミングであわせたなら、その時点でオリジナリティーの欠如といっても過言ではない。




仕事の都合上、そうなるのは仕方のないことだが、「流行は自分が築く」または「これが私のスタイル」という信念とともにキャラを強固なものにしてもいいと思う。




大勢の一般の中に混じった時、どこにいるのかわからなくなるようでは困る。





本や雑誌で掲載されてから買い求めているようでは...。





「え~っ、そのファッション、髪型は有り得ないでしょう」...、と思われても独自性を貫き通す意識がほしい。





認知度が高まればそれがいつか標準となるのだから...。





所属者に何もやさらせる事がないのか...。





不平不満が出ないように安い製作費で何かをやらせている。





本人たちは疑問を持ちながらも事務所の支持だからと従う。





ひきつった笑顔...。





少しでもたずさわったことのある子たちがそんな状況になっているのを見ると心が痛くなる。






こちらでも「ここでデビューできると言われたのだから他でも出来る。やりたい事ができるところ、自分にあった場所、条件のいい所をさがそう」...。




そう言って離れていった子もいるが、実はデビューレベルに達していない子の意気込みや少しの可能性にかけて子供たちの夢を実現させるべくデビューを決定してきたが、他では絶対にありえない。




今や才能があったにせよ、集客ができない子は即戦力にならないと判断され天才でない限り、実力ではデビューなどはできないのだ。




日本の芸能界では女子の年齢にこだわるゆえ、結局は何も起きないまま待機状態のまま時は進み、新鮮な実は熟して落ちてしまう。





現実と理想のギャップから精神的にも不安定になりがちだが、上を目指してる子はそれを忘れてしまうぐらい練習などを重ね、自らの心を克服していく...。




中途半端では人に感動は伝えられない。







それにしても今日、見た映像は痛すぎた...。








華やかなステージにかかせないダンサーたち…。



いつかはバックダンサーではなく、フロントに立ちたいと夢みてきた。





念願のデビュー。






ダンサーとしては一流だがアーティストとしては新人であり初ステージはボロボロだった。




今までの勝ち誇るような経歴からくるプライドが崩壊し、ステージの後は悔し涙があふれた。




ストイックで常に強いイメージの彼女がひとりの女の子として電話の向こうで泣いていた。




自信に満ちあふれていたゆえ、今までは彼女に何も言うことはなかったが、涙とともに人に聞こうとする意識が芽生え、素直になっていた。



色々な話しをした。




正直、初めて可愛く思えた瞬間であり、話し合いを重ねる決意とともに、早い段階での突破口を見いだせる。




努力ありきの涙の数だけ人は成長し、かりに結果がともなわなくとも自分の財産になる。



嘘、偽りのない素直な涙の数だけ支援者は増えていく…。



悔し涙の数だけ強くなれる。




何も言われなくなったら成長はしない。



叱られる人がいないというのは実にさみしいものだ。



自分に甘え、逃げた数だけ未来に輝く光の粒は消えていく…。



辛いから…



厳しいから…



自分にあわないから…。




自分が逃げているのは何からでもなく自分から…。