隣りに居合わせた方…、



亡くなってしまった『おばあちゃん』のにおいがした。



懐かしい気分になった。




会いたい…。




もう一度、一日だけでも会えたなら、たくさん話しをして、たくさんの思い出をつくりたい。



子供の頃は絶対にいなくなったりしないと思っていたのに…。



ある時、『おばあちゃん』は誰のこともわからなくなった。



痩せてしまい元気な頃とは別人になった。



それがイヤで病院に行くのをこばんだ。




しはらくした朝方、病院からの連絡…。




最後まで『おばあちゃん』の顔を見なかった。



お別れもしなかった。



認めたくなかったんだ。




皆の笑い声が聞こえるだけの普通が一番、幸せ…。




今を大切に…。