AWS 人生の荒波にさらされている女性たちへ

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暴力やハラスメントなど、同じ経験をした女性たち同士、分かり合える場をつくり、元気をもらい、元気を与える人になる好循環を生んでいきたいと思います。
当事者の視点を中心に、相談支援、自助・共助活動・学習会等を行っています。

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クローズアップ現代 「子どもに会えない父親たち」要約


今子どもと離れて暮らす父親が引きおこす事件が相次いでいる。
1年間で30件以上の子ども連れ去り事件が起こっている。
増え続ける離婚件数。年間23万件の離婚件数、2分に1件が離婚していることになる。
別れた親子の関係をどうしていくのかが、大きな課題となっている。


◆仕事よりも家庭を大切にする父親の増加
ストーカーになりかねないという父親たちがいる。
父親と別れたあと、子どもたちの心にも課題があることが分かってきた。

昨年親が子供を連れさった事件は31件。倍増している。
父親が一緒に暮らしたいという動機で子をつれさる事件だ。
背景には、父親の意識の変化がある。
男親が育児に参画するようになってきた。
日本の制度ではどちらか一方にしか親権が与えられない。
その結果8割が母親が親権をもっている。
また、母親が父親を「怖い」という理由で子どもに会わせたくないという事情がある。

夫婦の離婚と親子関係、子どもたちの幸せをどう考えるとよいのか。


◆父親の心理状態
 九州、こどもに会えない父親たちのグループ。
毎月1度会って話し合っている。参加者のほとんどは父親だ。

・グループの男性の声
1週間で6,7キロ痩せた。
子どもに近づくこともできない。
あわせてくれということもできない。
気が狂いそうだ。

・30代の男性のケース
まだベビーカーもおいたままの玄関。
小学校と保育園に通う2人の子どもを育ててきた。
余暇のほとんどを育児にあててきた。
子どもにも頑固なところがあって、この子は俺の子なんだな、って思う。
とても可愛いです。

ある日、夜遅く仕事から帰ると、妻と子どもたちの姿がなくなっていた。
実家に帰った妻から離婚が切り出された。

思い当たることはあった。
妻を無視したり、子どもの前でけんかをすることが重なっていた。
下の子が一生懸命手をあげてやめてほしいと言っていた。

妻は僕といるときは苦しかったと思う。
離婚を切り出された男性は我を忘れ、妻の実家に駆け付けた。
しかし、「恨む」とか「なんでだ」とか妻を責めてしまった。
「ごめん」なんて言葉は出てこなくて、「なんでだ」って言っていた。

再び妻の実家に行った。しかし、妻の両親が間にたち、妻や子どもに会うこともできなかった。

わが子に会いたい、と思い、がむしゃらに会いに行った。

4か月後、下の子の誕生日を祝いたいと再び会いに行くと連絡をしたところ
妻から、「二度とこないでくれ」と言われた。冷静になれっていってもむりだと思った。
今思えば、ストーカーになりかけていた。


自分の行動がおかしいと気付かされたのは実の母親からの一言だった。
あなたのことを元妻や子どもたちは「怖い」「恐ろしい」と思っているかもしれない、と言われたのだ。
男性は子どもたちにクリスマスプレゼントを買った。今はまだ元妻に連絡せずに送ることも思いとどまった。男性は、いつか妻と子どもたちに会える日を待ち続けている。


コメント 
・棚村正行氏 早稲田大学教授
昔は男女の性別役割分業がはっきりしていたが、最近は共稼ぎが多くなり、父親も家事育児に関わるようになってきた。父親は子どもや妻を窓口にしてコミュニティとつながっていることが多いので、お母さんと仲が悪くなると、父親は孤立化しやすい。
また、父親は、言葉や態度でお母さんを追い詰めていることに気が付いていないことも要因。


◆別居や離婚の際のルール決めと実施
今は離婚の際、離婚届には面会交流に関する取り決めが明記されている。
面会交流とは、子どもと暮らしていない親が定期的に子どもと会うことを認めているルールのことだ。

当事者同士の話し合いがうまくいかないと、家庭裁判所で決める調停や審判があり、その際は子どもとの面会についても裁判官が決定する。
3分の1くらいの人たちは自分たちで決めているが、6,7割は審判で裁判官により決定される。しかし、決まっても、その取り決めを守れない、実現できないというのが現状だ。


◆子どもに精神面でどんな影響を及ぼすのか
・40代の女性のケース
小学校に通うこどもがいる。
別れた夫は子どもを虐待したことがあったため、子どもと会わせないでいた。
そうしている内に、娘が学校で怒ったり、心配なことがでてきた。
家庭のなかのいざこざが再現されたりして、心配な面が出てきた。
お父さんに会いたい、と頻繁に口にするようになった。

夫が虐待の心理カウンセリングを受けることを条件に、
月に1回、2時間の面会をすることにした。子どもは、父親に会いたいときにいつでも会いたいって言えるようになり、安心していった。
結果問題行動がなくなった。このことから、父子が面会をする必要性を考えるようになっている。


◆行政の関与も。明石市の取り組み
親と子の面会を進めていくための模索をしていく自治体がある。
兵庫県明石市。離婚届を出す時に、子どもとの面会についても任意で提出してもらうことになった。今、面会交流について決めているのは57%しかない。
まず、場所や手段を決めることが必要だ。


明石市の政策課の話:面会交流は子どもの権利だ。
離婚の際には面会交流の取り決めをすることが重要だと考えている。

離婚時は、夫婦間の信頼関係が崩れているので話し合いが難しいのが現状。
夫婦は自分たちが別れることばかりに気を取られ、子どもたちへの意識が薄れがちになることがある。
子どもの側にたって取り決めを促進していきたい。


◆父親が気付き、変わることで会えるようになった例
離婚したあと、自らの意識を変えたことで子どもとの面会が許された男性がいる。
元妻が子どもを連れて家を出た。
その後相手に憎しみを感じ、相手を責めるメールを送っていた。
その後、実の母親の助言をうけて、元妻を責めることは、子どものためにならないということに気付いた。
それ以後、元妻に気づかうメールを送るようになった。
そうしているうちに、妻の態度も軟化し、裁判所は男性に子どもを会わせることを決定し、妻も応じた。
3年数か月ぶりに子どもたちに会えたことを喜ぶ男性。


◆解決するには、離婚の際の関与が重要 
海外では専門家によるサポートがある。
ペアレンティングコーディネーターがきちんと両者の合意やルール作りをする。
そして、関係機関が協力して、その取り決めを実施するかどうかまで関わる。

まず、面会交流や養育費について当事者たちに意識をしてもらい、取り決めをすること。
そして決めたことがきちんと守られるように関係者が関与することが大切だ。

海外では、離婚は当事者同士で決められる日本の協議離婚のような簡単な制度ではない。
離婚した後子どもの養育についてどうするのか、取り決めをきっちりする。
それを実施するまで子どもの立場に立って関係機関が関与する。


◆子どもの立場に立った支援を
日本でも、当事者の立場だけではなく、お子さんのためになるような支援を広げていくといいと思う。

明石市では相談体制を充実させている。
関係機関、弁護士会、法テラス、裁判所が一緒になってお子さんの幸せについて考えている。
画期的な取り組みだと思う。
1月9日あさイチ 女性の貧困 反響編


◆女性の貧困の放映のあと、番組に届いた多くのメールやファックス。
過酷な貧困の状況や助けてほしいといった内容が綴られている。


徳丸さん
「本当にこれはお母さん方の悲鳴だとおもう。
これが氷山の一角だと想像すると本当に恐ろしい」。


◆番組に「死んだら楽になれる」というメールを送った女性Sさん。
10歳の子どもがいる。


助けてといったら楽になれると思っていたが、誰にも言えなかった。

結婚して夫と姑などとの生活からうつ病を発症した。
それ以来薬が手放せなくなった。

二年前に離婚し、昨年10月、働いていた会社が倒産して、生活がいきづまる。

自分の両親とも折り合いが悪く、自治体に貸付資金などの相談にいったが
相手の表情や態度をみて、「言っても無理やな」って思ったという。


毎日心の叫びをノートに書きつづっている

だれか助けて、といっても誰も助けてくれない。
考えることはこの世から消えたいということだけ。
私が消えたらこの子にとっては都合がいいのかなと思う。
コメント:
母親の笑顔がこどもにとって栄養になるのに。
両親そろっていても大変なのに、まして一人だとどれだけ大変かと思う。
赤石千衣子さん(NPO法人しんぐるまざーずふぉーらむ)
Q:孤立して自ら助けを求められない人は多いのか。
 徳丸さんのような方があちこちにたくさんいたらいいが、
 行政に行くしかない場合も多いと思う。
 その際、一番大切なのは最初の対応だ。

 行政に冷たくあしらわれたときどうすればいいのか
 電話がつながらないこともある。

赤石:絶望してしまう方は多いと思う。
わたしたちのような支援者につながってほしい
まずお話をきいて、支援制度などを紹介をすることもある。
窓口に一緒にいっていることもある。

◆代表的な相談するところ
☆しんぐるまざーずふぉーらむ
火曜日 午後3時から9時まで

赤石:あきらめないで相談に乗ってくださる方をさがしていただきたい

☆よりそいほっとライン 0120-279-338

☆行政ではそれぞれ母子自立支援員が配置され、窓口での対応をしている


◆徳丸さんがかかわっているシングルマザーには共通の要因があることがわかってきた。
それは、およそ8割の人がDVをうけていること。

・Bさんのケース
10年間DVを受けてきた。なにごとにも神経質な夫は些細なことで怒り、暴力をふるった。
次第に暴力がエスカレートし、去年の夏には全治2週間の傷をおった

家賃や食費学費を合わせると月10万円はかかるが、仕事はみつからない。
ためたへそくりも3か月もすれば底が尽きてしまう。
電気代を節約するため暖房はつけない。

おもちゃはすべて夫が住む家に残してきたため、だんぼーるでつくったもの。
子どもたちも父親のところにはかえりたくないという。

子ども二人で月最大4万3千円をうけとることができる

しかし、夫との離婚が成立していないため出ない。
DV暴力をうけていれば、離婚がなかなか成立しないこともある。
出してほしい。

赤石:離婚しないでも、手当をもらえることはある。
遺棄に相当する場合だ。
夫に一年間扶養をうけていない、連絡がないなど、
放置されているという条件があれば
出るケースがあるので相談してほしい。

また、裁判所が出す保護命令があれば児童扶養手当がでる

相談窓口は配偶者暴力支援センター
手続きが複雑なので、証拠、DV被害の診断書・写真をもっていくことが必要。


DVかもしれないと思っている人は、知識を得て、証拠をもち、相談すること。


様々な意見:
・パソコンで調べたり、行政や支援団体に助けをもとめることもできない人がいることも知ってほしい。

・制度とか社会の支えという前に、、暴力をふるう父親が逃げ得というのはおかしい
・父親が義務をはたすために、財産差し押さえるなども。


赤石:私自身も生活保護をうけて子どもを産んで生活を支えてきたので、あきらめず
助けを求めてほしいと思う。
要約 2013年12月12日 クローズアップ現代
望まれる加害者対策


千葉県市川市の駅前で女性を殺害した加害者は9月までいっしょに暮していた男性だった。

・3年にかけてストーカー行為をしていた30代の男性の話。
衝動的な行動に出たくなる。殺意みたいな気持ちが一瞬で芽生えるという。


職場の同僚の女性と一緒に仕事をする中で好意が芽生え一緒にでかけるような間柄になる。ところが1年ほどたつと女性から避けられるようになった。
彼にとっては、彼女が自分のことを理解できていないから避けられるんだという考えになる。だからより彼女に接近する行動をとる。

毎週末女性の家の周りをうろついて行動を監視するようになった。
女性がほかの同僚と会話しているだけで耐えられない。

その時の思いは「自分が許可していない行動をとるなんて・・・」。彼女は自分の思い通りに動いてくれる人形だとおもっていた。

殺意を覚えるようになったのは、女性がほかの男性と出かけるようになったとき。
彼女が誰かと仲良くしているのをみるとパニックになった。
そのとき車を運転していたら、二人の間に突っ込んでいったかもしれない、という。


自分ももしかしたら同じことをやっていたかもしれないと思う。
その時の気持ちは、「もうこれ以上悲しい思いをしたくない」というもの。
彼女はすでに自分の手の中に入ったような気持ちになっているのだと思う。


◆なぜストーカーは支配欲をもっているのか


吉崎まさよさん アウェア
ストーカーになる人というのは、幼少期の家庭環境が問題である場合が多い。
両親間のDVなど、支配される関係があった。

そういう家庭で育つと、自分の思いに反した行為があると罰を与えてもいいと考えてしまう。

最近の傾向として、若者の間で支配する関係が高まっていると感じている。

50の大学で調査をした。
相手を支配したいと思う。
暴力も愛情のある証拠。
ということを書いてくる。

この傾向を加速させているのがスマートホン
メールは10分以内にかえさないといけない、相手のプライバシーを侵害しても侵害されたと思わない。
今後もそういった聞けな事件が起こる可能性が大変高いと危惧している。


関西国際大学教授、桐生まさゆきさん

Q:なぜそれほど執着心がたかまるのか
 人にはそもそも支配欲がある。抑止していたもののふたがはがれたと考えられる。
いまは親子関係だとか夫婦関係をみて学ぶことができない環境になっている。
それを、バーチャルな空間での悪しき人間関係や恋愛モデルをみてしまう。
本当は難しい人との関係だが、安易につきあうことができるネット環境の中で起こっている。


また男性、女性が対等であるということを男性が理解していない。
男性の持っている恋愛観が古いこと。
それと従来であれば非常に能力が必要であった人と人との親密な関係が
安易にできてしまうのが原因。


そもそもどういった状況で感情が高まり暴発するか、エスカレートするのか、を研究している段階だ。
相手をすきだという気持ちが裏返しになり、攻撃にシフトしていく。


◆ストーカー殺人
2万件と過去最大に増えているストーカー被害。突然凶悪化するストーカー事件。
被害者の家族から加害者への対策を強化するべきだという声があがっている。
桶川事件の被害者の兄。
元交際相手に命を奪われた妹、一度逮捕されていた加害者、
それが何の抑止にもならず、殺害に至った。

警告や処罰だけでは加害者を止めることはできない
単に相手を処罰するだけではなく、加害者が変わることを考えないといけない。
警視庁のストーカー対策を検討する会議で、加害者への対策を強化することを訴えた。


◆加害者更生プログラム
ストーカーやDVで加害行動を行っている男性たちが参加するプログラムがある。
会合では、市川市で起きた女性の殺害事件について話し合った。
自分だったらどんな感情をもつのかについて、率直に話し合う。

相手は自分の思う通りになると考える参加者たち。
一様に怒りの感情を表した。

ミーティングでは、思考から生まれる感情に気づく。

ある男性は、自分の所有物がなくなると感じた。
支配しようとしていたわけではなく、結果として支配していた。
ここに来るまでは、自分が支配していたということに気づかなかった。

自分と違って、相手は思い通りにならないことに気づいた男性。
元妻にストーカー行為をしていたが、元妻の意見を尊重することがパートナーを大切にすることになると気づいた。

その後、NPOの事務所に元妻と一緒にやってきた男性
ここに来るようになって男性が変わった。
そのため元妻とときどき会うようになったという。


加害者更生プログラムを実施しているNPO法人ステップ 代表の栗原さん
ほとんどのストーカーをしている人は、自分がストーカーだということに気づいていないという。


桐生:ストーカーは孤独だからこそ行為を繰り返してしまう。
加害者プログラムに参加することで、自分と同じようなことをやっている人の話を聞くことできづいていく。

最初に加害者と接触する警察も、警告や検挙だけではなく、精神科医や臨床心理士を紹介するしくみを来年春から試行する。先進国ではこういう仕組みが整っている。

警察は敷が高いので、地域のNPOなどで実施できるといい。
加害者へのアウトリーチだ。

多くのケースで元彼、元夫がストーカー行為を行っている。
別れた時点で、自分や相手がストーカーの加害者、被害者になるかもしれないという意識をもたないといけない。


現代の人たちの恋愛観の変化もある。
特に女性の恋愛観が変わってしまった。
どういった恋愛観がいいのか、パートナーシップなどを双方がしっかり考える必要がある。
あさイチ 特集 
声なき女性の貧困 
いま、シングルマザーの貧困が増加している


この20年でシングルマザー世帯が倍増している。推計で123万世帯。貧困率48%。その半数が貧困世帯、税引き後の年収が112万円に満たない暮らしを強いられている。

今年5月シングルマザーの母
子が死亡した。「おいしいものをたべさせられなくてごめんね」というメモを残していた。


「一番しんどい方には、
支援が届いていない。今子どもたちの虐待とかどんどん増えていくと思っている」と
徳丸由紀子さん (子どもの貧困アクショングループ代表)


ケース:大久保さん 46歳 子ども3人中高生
仕事を終えて5時に家にかえってきてすぐに食事をつくり、出かけないといけない。夜の飲食店の仕事があと4か月で終了する。緊急雇用の1年間限定の仕事だからだ。この仕事で月12万円を得ている。他の仕事を探すが資格がいる。この先どうなるのかと思うと眠れない。一家全員すぐに食べていけなくなる。怖い。


徳丸さんは、生活実態などを細かく聞きだし、どんな支援ができるのかを考える。

ある相談者の例:
月収はパート10万円に児童手当だけ。家賃6万円、消費者ローン3万円を払い続けている。生活がしんどいと訴える。
徳丸さんは、子どもたちが危険な状態に置かれているかもしれない、と思い、急きょ自宅へ向かう。すでに電気・ガスの支払いができなくなっている。このままでは止められてしまう、子どもたちに十分な食事を与えられていない可能性がある。
この母子には周囲に頼れるひとがいない。母親は親や兄弟にも今の現状は知ってほしくないという。
徳丸さんは、継続的な支援が必要と判断し、今後も注意深く見守っている。


これまで30人を超えるシングルマザーの声を調査している。
ダブルワークで16時間以上働いている。子どもの病気が原因で仕事を休むと減給される。シングルマザーが理由で、住宅の賃貸契約を拒否されたなど


◆助けを求められない女性がたくさんいる
「その方が今までどれだけ人に裏切られたりしてきたか。本当に必要な人を支援につなげるには行政民間関係なくやっていかないといけない。緊急事態だと思っている」。


ゲストの声
声をあげないといけない。恥ずかしいと思う気持ちはあるだろうけれど。
一人では生きていけない。親に心配をかけたくない気持ちはあるだろうが、恥をすてても声をだしてほしい。


中野冬実さん、支援者、キャリアコンサルタント
非常に厳しい現状がある。日本では結婚出産をして働き続けるという環境がまだない。
まず、経験がない、年齢制限がある、低収入、長時間労働、雇用保険もない。セクハラ被害にあう。

子どもの病気を原因で休むと解雇を言い渡されたりする。明日からの生活に困るから、すぐに何でもいいからと次の仕事をみつける。条件がわるくなって負のスパイラルに
はまる。こうして経済的に追い詰められていくシングルマザーが多くなっている。


背景に養育費不払い
の問題がある。
8割近くの方が養育費を受け取ることができていない。理由としては、離婚の原因として夫の暴力が多いから怖くてかかわりを持ちたくない。男性の側の低収入のため無い袖は振れないということも多い。

制度の問題として、日本では、別れてしまった父親に対する養育義務を持たせられない。

また、生活保護のバッシングが蔓延していることがある。
生活保護は家族の扶養が前提となるわけではないが、そういう対応をする窓口があまりにも多い。子どもの扶養義務者は元夫になる。しかし暴力が原因の離婚だと母親が逃げ出してしまい受けられない。


貧困から逃れるために、性風俗の世界に足を踏み入れる母親も出てきている
ある風俗店では30歳以上の女性を雇用している。従業員40人の内、9割が子どもを抱えている。


半年前から
働くようになったBさんの例:5歳の子どもがいる。
無職の夫から逃げるように離婚して実家へ帰った。親から離婚したことを責められ続け、いたたまれなくなり、実家をでて子どもと二人暮らしを始める。パートの仕事で10万円の収入を得ていた。しかし、子どもが熱を出しやすい状態で仕事が長続きせず、職場を転々とすることに。


何度も生活保護の窓口に相談にいったが、「健康なのに働けないのか」「あなたは一体何件面接にいきましたか。100件落ちました、それからきなさいよ」と言われ、
かなりへこみましたという。おととしの冬、うつ状態になった。

ネットでみつけた風俗の仕事は、シフトが自由に選べること、子どもを預けられることが魅力的な条件だった。半年悩んで働くことに決めた。

今、この仕事についていることを知り合いに知られることを怖れて、必ず客の顔を確認するようにしている。Bさんは5歳の娘が物心つくまでにはこの仕事を辞めたいという。


◆実態調査
この状態に危機感を感じ、実態調査に乗り出した団体がある。SWASHスオッシュ
当事者たちへの聞き取り調査をした。
背景には、風俗の仕事への抵抗感が薄れてきたことがある。
日中の仕事と掛け持ちしながら風俗の仕事をしている人が多いこと。
日中の仕事10万円ちょっとでは暮らしていけない、どうせ擦り切れるなら、と風俗に足を向ける。


あさいちでは、当事者200人にアンケート調査をした。
そのうち45人がシングルマザーだった。
・仕事を掛け持ちしているので体力的につらい。
・こんな仕事をしている母で申し訳ないと思う、

いま、風俗の仕事には
簡単にアクセスできるし、条件がいい。
それが危険を生むのではないか。心が壊れることもある。

調査の分析にかかわった研究者、神戸大学 青山薫さん
今回の調査でわかったことがいくつかある。
・生活のために性風俗で働く人が増えている
・他の仕事に就くことがむつかしい
・離婚が増えているが、離婚した人が戻れる仕事が少なくなっている
・夫も低収入になっている
・ダブルワークしている人が4割ほどいる。それでも月収20万ぐらい。


風俗は楽な仕事だというのは、違う。今も昔もない。
性風俗の仕事は楽な仕事ではない。対人関係、肉体労働、感情労働となる。
本当に余裕がない人が風俗に働きに出るケースが増えている。
アンケートでは、「やっと季節の果物が買えるようになった」という声もあった。
また、リスクはある。体は、16時間働いて20万未満の給料だとぼろぼろになる。
アンケートでは、乱暴された。性病にかかる、風邪をひきやすいなどが書かれている。
非常勤の仕事で働いても
10万円にもならない現状がある。
子どもを理由に休むと続けられない。役所にいってもいろんな機関を紹介されるだけ。


◆ゆるくつながりながら、困った時に相談できる信頼関係づくり
では、どう支えていけばいいのか。
大阪子ども貧困アクショングループが動き出している。
今、力を入れているのは、周囲から孤立して助けを得られない親子を探すこと。

「助けてって言ってもええねんで」と書いたカードを渡している。
「自分が孤立状態にあることに気づかない方もおられる」。
お母さんも子どもも救われない。
今までに
傷つき体験があり、助けを求められなくなった人がいる。


奈良県のお寺の協力を得て、支援している母親たちに無料で供え物をおくっている。受け取った母親からメールで受け取りの連絡が来る。それにメールで返信をしている。食料を介して 関係をつくり、つながっていると言えなかったことを話してくれることがある。


あるとき、Cさんから相談をうけた。
養育費をもらっていない問題だった。4か月前に会った時にはそういうことを打ち明ける雰囲気ではなかった。無料の法律相談所を紹介し、養育費を受け取れる手筈を整えた。


徳丸さんは言う、「日々たわいのないことを勝手にメールしている。
ゆるくつながりながら困った時に何かできる関係を築いている」。


◆番組へのファックス
・安易に離婚を選択しすぎ。自業自得だと思う。
・シングルマザーを美化しすぎ。
・死別DVで離婚したひとと、性格の不一致で離婚した人の支援を分けるべき。
・離婚するときにシングルになっても子どもを育てられるかを考えないといけない。
・子どもの立場から、自分で産んで、育てると決めたのは親だから、しんどくてもやるのはあたりまえ。
・シングルマザーに対する国の制度を見直すべき。
・実家に暮らして生活保護を受給している裕福なシングルマザーもいる。
・なぜ風俗の出している条件で働ける一般企業がないのか。そっちを先に問題にするべき。
・子どもがいてもいなくてもちゃんと生きていける社会にすることが必要。
・ある日突然夫に失踪され、生活できなくなりました。
行政の支援は前年度の所得で決まる。来年来てくださいといわれた。
・区役所にいけば、親戚に頼めばと言われた。頼れるはずがない。それ以後、15年だれにも頼れずやってきた。


青山:風俗の仕事をしている人としていない人を分けないでほしいと言いたい。
風俗をしている人は自分で
もいい仕事だとおもっていない。
自責感があり、自己責任でなんでも抱え込んでしまう。
だれにでも、どんな仕事をしていても、受け止める。支えることが必要。
風俗以外の仕事で働けるようにするなど、職場環境を準備できているかというと
そうでない。


中野:実際には不正受給は少ない。
それよりも先に、本来受けないといけない人が受けられないほうが多い。現状にあう社会システムをつくること。
行政の支援につながれる人はまだ力がある。本当にしんどいと助けて、と言えない人がいることがある。この人たちを受け止めることが必要になっている


◆ファックスが1500通もきた。関心が高い
・児童手当、特別扶養手当、
就学援助など母子家庭への援助は多い。やれるはず。

・7歳と3歳の子をもつシングルマザーです。子どもが熱を出して休むと収入が減るし、サービス業なので
勤務時間も22時まで。
・子どもとの時間、収入をかんがえたら風俗を考えるのも当然

風俗は一度足を踏み入れると抜け出せないのが現状。これからやろうと考えているひとはよく考えて欲しい。

・行政の窓口では、ガスをとめられたら来てくださいと言われた。
死ぬ寸前でないと支援が受けられないのが子の国現状。
こんな国の未来はどうなるのだろう。
要約 検証 ストーカー殺人三鷹事件 クローズアップ現代  


◆危険を見抜く難しさを認識する必要がある。
「おれは死ぬぞ。もう一度付き合わないと写真をばらまく」
このように、相手を苦しめて振り向かせるのは、デンジャーレベルと判断できる。


・支援団体ヒューマニティ 小早川氏
ポイズン ただちに避難が必要なケース
デンジャー 一人では解決できないケース
リスクの3つに分けて判断する。


加害者のリスクを判断するカギは、携帯を着信拒否した後の行動
居住地の京都から被害者の住むj東京まで、2度にわたって自宅近くに現れた。
この時点でポイズンのレベルにあがっていたと考えられる。
警察の行動としては、この時点で自宅に帰したことが間違いだったと言える。



◆女子生徒と両親の意向を考慮したことも結果に影響した。
口頭や文書での警告までを望んだが、刑事告訴までは望んでいなかった。


・千葉大学大学院教授 後藤弘子さん
本人や周りは、つきまといがあったりしても、個人的な出来事だとかんがえてしまいがち。
今はSNSやブログなどがある。そこでは、本人が相手方に対してメッセージをおくっていなくても
相手方は、勝手に自分にメッセージを送られたと思ってしまう。
また、本人は危険性を過少にみてしまう危険がある。
行為自体が大きな危険ではないので、
10代20代の人にとって重大な被害につながるという認識にはなりにくい。


・逗子市の事件の兄の声。
被害者や家族にとって経験のないこと。判断を誤る恐れがある。
「被害者や家族の意向を聞き、彼らに判断させるのではなく
警察から申し出てくれないと被害者を守りきれないと思う」。
被害者の意思にどれだけ沿った対応をするか
危険が高くなったときに、被害者の意思を尊重するかどうかを
判断しなければならない。


◆事件が起きるたびにストーカー対策を強化してきた警察。
警視庁生活安全総務課課長の話。
「どのように把握し、どうしたら被害を防げるのかについて真摯に検討し
対策を検討していきたい。」という。
今回の事件の特徴は、相談から事件の発生まで時間が短かったということだ。


・兵庫県警の場合。
12年前、20才の女性から相談をうけていたが、防ぎきれなかった事件がある。
その経験を活かして独自の動きを始めている。


「まるがいのうちにきたので伝えてほしい」
緊急確認で電話を掛ける。
「最近かわったことはありますか?」
「加害者とは直接合ったりしないようにしてほしい」とアドバイスもする。
専門の捜査員をあつめたストーカーDV対策室がある。

被害届の提出を躊躇しているケースでも、
危険度の判定をBからAにあげて重大事件に派生しそうなケースを
被害者を説得している。
「即検挙ということでおねがいします」


◆海外、アメリカでは24年前に女優が殺害された件から対策が強化されてきた。
警察や支援団体などを対象として支援者セミナーでは、「このような記事を見ると腹が立つ」
と三鷹事件についても取り上げられていた。
警察だけに任せずに、周囲が連携して被害者を守ることに取り組んでいる。
シアトルのシステムでは、学校や職場が警察や被害者支援団体に連絡をする
「私たちは被害者を繭のように守る」


◆警察庁が発表しているストーカー行為チェック表がある。
チェック表は約1000件の相談の事例を分析してつくったもので、
“つきまとい、頻度、性格”など、44項目をABCの3段階で客観的に危険度を判断するもの。
しかし、ストーカーの形態が多様化していて、チェックシートが対応しきれないのが現状。


・全体のレベルアップにむけてカギとなるのは
被害者から被害の実態を聞きだし、リスクを判断すること。
また、警察が的確に判断したとしても、それだけで安全が確保できるかどうか、難しい。

まず最初に相談した人が危険を判断することが大切。

本人が危険性を判断できなくても、友人や家族らに勧められて
警察に行こうと思うことも重要だ。
警察に早く相談にいくことでリスクが減るとかんがえてほしい
ストーカー被害は、いのちに関わることだという共通認識を持たないといけない。