気付けばもう5月。
そうかぁ。
もうゴールデン・ウィークなのか…
今年は潮干狩りにも行ってないし、
メバル釣りにも行ってない。
そして、バッケやワラビの採集にも行ってない…
外で遊んでいないから、季節の移り変わりに鈍くなっているのだ。
こんなに外で遊ばなかった春は、今まで有っただろうか…?
コレはコレで思い出話になるだろう。
将来この事をちゃんと思い出話に出来る様に、このピンチをちゃんと乗り切ろうな!
緊急事態宣言下でも、スーパーには毎日食材が並ぶ。
コレは凄い事なのでは無いか?
誰かが生産し、誰かが出荷し、誰かが仕入れをし、誰かが運搬し、誰かが陳列しているのだ。
コレは凄くないか?
どれか1つでも欠けたら、今日このスーパーには食材が並んでいないのだぞ。
いつも当たり前に買い物をしていたが、最近感謝でいっぱいだ。
スーパーよ、ありがとう!
「今日は何がお買い得かなぁ…(鼻歌)」
買い物カゴを左手の肘にぶら下げて店内をウロつく…
あ、あそこで買い物をしてるのは、いつもレジを打っているおばちゃんだ!
仙「こんばんは。」
レジ「あら、こんばんは。今帰り?私、今あがり。今日は何にするの?ウチはね、手羽元。今日は凄く安いから買った方がいいよ!」
…
「こんばんは」しか言ってないのに、凄く長い返事が来たぞ!
まぁ良い、いい情報が手に入ったぞ!
よし、手羽元を見に行ってみよう。
な…なに…っ
100g当たり48円だと…
迷わず1パック買い物カゴに入れた。
で、岩塩と黒胡椒のホールを買い足して、帰宅した。
さて…
どう調理しようか?
丸ごと揚げて、中華風のあんかけにしてみよっかなぁ…
いやいや、塩胡椒とバジルで漬け込んで、オーブン焼きだろ…
でもさ、筑前煮にしても食べ応えあってあってイイよね…
どれも、今日の気分ではないなぁ…
調味料をあまり使わずに
焼く→蒸す→煮る
みたいな調理したら、旨味MAXで食べれるじゃない?
もうさ、軟骨まで食べれる程ホロホロにしてさ。
うん。良いかもしれない!
よし。
やってみよう!
という訳で、始めたいと思います。
蓋付きの鍋を用意しましょう。
まず、手羽元に1.5%の塩をします。
それから、胡椒、レモン汁を足してよく揉みしばらく放置します。
美味しいと感じる塩分濃度は1%前後だと言われている。
完成時にその近辺に居られるように、下味の時点で想像しながら塩を振りましょう!
はいそれでは、「焼く」をやっていきます。
オリーブオイルにニンニク3片を投入し、極弱火でゆっくり…香りが立つまで火を入れます。
で、蓋をして冗談なぐらい弱火で20分火にかけます。
その間に野菜を準備しましょう。
タマネギ
ニンジン
コーン
シメジ
オクラ
セミドライトマト
コレにホンの少し塩を振っておきます。
さぁ、お鍋の蓋を開けてみると。
油がたくさんで出ますね〜。
コレをひっくり返すと。
コレが大事ですよ、人間ども。
メイラード反応と呼ばれるモノで、アミノ酸やペプチドが、変色したモノです。
コレをやっておくと、ほのかに香ばしさが残る仕上がりになりますよ。
焦げとは別物なので、弱火が必須なのです!
手羽元から沢山出てきた油が濁ってますよね。
コレはアクか、油以外の物が多く入っているせい…
と我は勝手に思い込んでいるのだが…
今度はフタをしないで弱めの中火にして5分火にかけます。
そうすると、先程の手羽元由来の油が透明になってきます。
そしたら、白ワインを100cc回しかけて、オクラ以外の野菜投入!
はい。
コレで完成!
なんて名前の料理だろ…?
思いつきで作ったからなぁ…。
えぇっと、
何も良い名前が思いつかないからストレートに
仙狐流 無水手羽元煮込み!
水分は白ワインのみです。
お好みで、粗挽きの黒胡椒をかけて下さいよ!
もしかしたら、最初のニンニクの所で鷹の爪を入れても良かったかもしれないな…
よし、次は入れてみよう!
この無水調理系は時間はかかるが、調味料をたくさん入れなくても、素材が持っている美味しさがたくさん出ますから、本当にオススメ!
そして、最初の「焼く」ってのが我のこだわり。
例えば、コレを魚でやっても、海老でやっても、それなりになる…
…のかなぁ?
今度、やってみるとしよう。
今回、かなり大量に作ったのに、一食で完食してしまった…
こんなの、一緒に食べてくれる美しい雌が居ればもっと作りがいが有るのになぁ…
と、急激にテンション・ダウンしながら洗い物を始める仙狐なのであった。