私はとにかくテニスが大好きで、肺がんを告知された時も1番最初に頭に浮かんだのは「テニスができなくなったらどうしよう」という事でした。
肺がんになる少し前に、ちょうど下の子も巣立ち、やっと「第二の青春到来‼️」とばかりに大好きなテニスをやりまくってきました。
主人と2人暮らしですが、主人は週の半分は仕事で別の場所に住んでいるので、好きなことが出来たのです。
でも実際退院した後も咳は続くし、家の中の階段を上り下りするだけでハァハァ言うし、深呼吸しようと息を吸うだけでも時々キーンと痛むし、能天気な私もさすがに落ち込んで、テニス復帰は無理かも…と思うようになりました。
このまま家にいるだけではあっという間に老け込んでしまいそうで、なんとかせねば…
脳内には酸素ボンベをゴロゴロと転がしながらウロウロと生活している自分の姿が思い浮かびました。
いやいや、それは無理‼️
なんとかテニスに代わるものを見つけなくてはと必死になりました。
そういえば、昔温泉でやった卓球がめちゃくちゃ楽しかったよねぇ。
卓球ならただラケットに当てて返せばいいだけで楽勝だし、まず最初に卓球教室に行ってみようと思い立ちました。
早速文化センターに電話して「わいわい卓球」という週一の卓球教室に申し込みました。
それだけではまだテニス熱を冷ますには物足りないので、昔から習いたかったバイオリンも習う事にして、アマゾンで2万円位のバイオリンのセットを買い、ネットで近くのバイオリン教室を探し、早速通う事にしました。
ビブラートなんて、ただ指の先を震わせたらいいだけで、簡単そうだし…
いずれも何も知らない浅はかで無謀な思い付きでした。