不倫を暴いたAは、嫁に詰め寄った。
嫁は、証拠を出され認めたようだったが離婚は拒否した。
ただ、Aは完全に気持ちが冷めているように見えた…本人もそう言ってたが、実際はどうだったんだろうか…。
気持ちが冷めている、という割には食欲がなくなり一気に4、5kg体重が落ち、頬が少しこけて顔には元気がなかった。
そんな落ちこんでるAを、只々私は慰めるしかなかった。
今思えば、Aの言動には矛盾点も多かったと思う。もっと早く気づいていれば、なんてことは生きていればよくあることなんだろうが…。
話を戻そう。
Aと嫁は、そんな状況でもしばらく一緒にいた。
離婚する気のない嫁に対し、Aは気持ちを伝えたと言っていたが…実際に行動に移す気は無いように見えた、私には。
私は早く結論を出してほしかったが、そんな事を言える立場でもなく只々時を待つしかなかった。
それでもAと居たい、とあれほどまで思ったあの感情は何だったんだろう。
不思議だ…。
まるで悪い魔法にかかっていたかのような時間。
Aのうまい口車に乗せられ、離れられなくなっていた。
そんなことは、言い訳にしか過ぎないんだろうけど…そんなことしか言えない。
つまり中身のない恋愛、だったんだろう。
本当にもっと早く気づくべきだった…。
本日は、ここまで。