目が幸せでした。

こんなにカッコいい、粋なひとが、この世の中には実在するんだなぁと、何度も思ってしまった舞台。

 

そして、そう思っているのは客席の私たちだけではないことがひしひしと伝わってくる舞台でした。

 

魂と魂が触れ合うって、こういうことを言うんだなあ。

それを生で、肌で感じられる幸せに心から感謝いたします。

 

とにかくものすごい数の舞踊を見せてくださって、さらには初役まで。

人間ワザとは思えませんな。

アンコール時には太一くんの赤い着物が、汗でずぶ濡れになっていました。

どれだけのエネルギーを注ぎ込んだ公演だったか。

いつも全力だけど、今回のは物量が違う気がする。

きっと、楽しさがあったからできたことではあるけれど、体力的には絶対にド根性勝負だったんじゃないかと思います。

太一くんにそこまでさせちゃう大ちゃんの存在って。

二人が尊過ぎて、もうほんと、ありがとうの言葉しか出ない…。

 

そして、その二人の巻き起こすトルネードに更なる勢いや楽しさをもたらしてくれちゃう橘劇団、劇団BRATS、朱雀勢のポテンシャルの高さよ。

拝見してから数日間、ぼーっと余韻に浸ることしかできませんでしたが、そろそろ忘れないうちに記録しておかねばと思い、パソコンに向かっております。

メモもしてないので順不同や勘違いがございましたら平にご容赦くださいませ。

 

2024年7月20日(土)

「橘菊太郎劇団 特別ゲスト 早乙女太一」

篠原演芸場 への4

 

【第一部 舞踊】

オープニングは華やかに『バンボレオ』。

そう、かの「BeSIDE」のライブ配信でお稽古風景を惜しみなく見せてくださった、あれです。(通称がんばれよw?)

太一くんが立ちで、大五郎さんが女形でした。お衣装には橘の紋が入っていたような。フォーメーションが目まぐるしく変わる振付で、出演者のみなさまの顔見せにもぴったりな曲。

毎回オープニングはこれだったのかな?

劇場が小さいだけに激レアチケットで、かくいう私もFCさまからご用意いただいた1枚を後生大事に夢見て出かけたわけですが、橘劇団のお客様や朱雀ファンの方々の中にも何度かご覧になっているお客さんもいらしたようで、4回公演の4回目ともなると会場の一体感がすごかった気がします。

こちらはこちらで、お初だけど動画で拝見していたものですから、「あ、これ!あれ!」なんて、なんだかこそばゆいような気持ちになっておりました。

もう、夢のようで。手拍子しながら「一曲目でこんなに手が痛くなってたら、先が思いやられる」と思った記憶がございます。

 

続いて大五郎さんのソロで『木遣りくずし』。ものすごい早変わりだったことになりますよね? 久しぶりに見た大五郎さんの舞踊は、ほんとにあったかくて、ただただぽーっと見惚れるばかりでした。なんなの、あの包容力。

 

続いて真ん中の幕が左右に開き、セフィロスの太一くん。帷子のような金のお衣装の上に、墨色の薄衣で『時の行方』。もうこの時点で泣きそう。静かに流れるような手の表情の美しさ、穏やかに慈しむようなお顔。ちょっと痩せすぎていらしたので、影もある儚さがまたたまらないわけですよ。SNSなどで公表してくださっているここ数か月の太一くんの日々を想い、自然と人とのかかわりの根幹に触れてこられた魂のさざめきのようなものを、この曲を舞うお姿を見ながらじんわりと感じたのでした。

 

続いて花道から颯爽と登場したのが、桃さん、熊さん、益川さん、創さん、祐也君。それぞれにテーマカラーのお衣装と鬘で、『にんげんっていいな』。

なんか自然と笑顔になっちゃった。めっちゃ元気いただきました!

 

そして『change』

やはり女形の大ちゃんセンターで、女優陣と一緒に傘を開いたり閉じたりするイントロから、もうテンション爆上がりです。昨年の新開地で初めて見てから大好きになった曲!
そしてロングの黒髪、立ち姿の太一くんが登場。

傘の柄を右手で持って、左手で広げた傘の端っこを持ちながら左右に行ったり来たりと足を運ぶ振付がなんともお洒落で、見ているこちらはアドレナリン分泌しまくりです。

なんならツーステップとかも踏んでましたか?

朱雀ではこういうタイプの舞踊がないので、めちゃくちゃ新鮮。

そして、みんな大好き、太一くんと大ちゃんが、手を取り合って引っ張り合いながらぐるぐる回る振付。この時のお二人がほんと無邪気な顔して視線交し合っててて、もうほんと、永遠に見てられる。可愛すぎ!

 

そして、第一部ラストは緑黄色社会の『花になって』。もともと好きな曲で、我が家では日常的に流れていた曲だったから、テンション上がりまくりでノリノリで手拍子。ちょっと攻撃性のあるタイプの曲なんですが、太一くんは立ち姿で鮮やかに、とにかく妖艶でした。最高!


興奮冷めやらぬまま、篠原名物、ほかほかのおにぎり(この日は鮭を選びました)を買いに。道中でお友達とすれ違ったり呼び止められたり。「ヤバイね」「死にそう」など、お互いに命の危険を顧みずに浴びた放心ビームを吐露しあったのでございました。


【第二部 お芝居「弁天小僧菊之助」橘劇団バージョン】

 

お菊(弁天小僧菊之助) 早乙女太一

弥吉(南郷力丸) 橘大五郎

岡っ引きの親分 橘良二

花売り娘 三條ゆきえ

おっかさん 久保田創

 

殿様 橘小次郎

家臣 橘鶴太郎、橘せいや

女中 岩崎祐也、久保田創

 

捕方 劇団BRATS

 

という感じの配役でした。

私は、弁天小僧といえば太一くんでしか見たことがありません。

『SHIRANAMI』でも弁天小僧でしたが、でもやっぱり朱雀版がお馴染み。

なので、橘劇団バージョンはとても新鮮でした。

 

最初に現れたのは、花売り娘とそのおっかさん。今日はとてもお花がよく売れたようで、おっかさん役の創さんが、そのお金で「これを観に行きたい」と、ちゃっかりご自身のプロデュース公演『幕末純情伝』を宣伝していらっしゃいました。

 

で、そのふたりとすれ違いざまに、その財布を抜き取るのが大五郎さん扮する弥吉。しかし、その様子を見ていた岡っ引きの親分が弥吉を呼び止め、今回だけは見逃してやるということで、財布をふたりに返します。

 

無事にお金が戻ってきた母娘ですが、今度はわがまま放題なお殿様につかまり、娘は攫われ、おっかさんは刺殺されてしまいます。

 

それを陰から見ていたのが、武家の娘、お菊。太一くんの、ちょっと掠れた女性の声、好きなんですよねぇ。その声でその非道を嘆き、立ち去ろうとすると、そこに再び通りかかった弥吉が声をかけます。

 

「おう、おまえさん、もしかして…」

「どなたかとお間違えじゃありませんか?」

「とぼけるなって、俺だよ、兄弟」

「おう、なんだ、おめえか兄弟」

 

みたいなやりとりがあって、弥吉は白波五人男の南郷力丸であることが明かされ、お菊はもちろん弁天小僧ということで、お菊さん、にわかに男になるんですが、そこがもうやっぱり痺れちゃう。うまいよねぇ、太一くん。鮮やかで艶やか。
そしてなにより胸アツなのが、大ちゃんと太一くんが「兄弟」と呼び合うことですよね。

そのあとのやりとりは、ほんとじゃれ合ってるみたいでめっちゃ可愛かったです。

太一「ところで、心配事でもあるんじゃねえか? 顔色がよくないみてえだが」

大五郎「そうか、顔色悪いか?」
太一「このあたり(と、口のあたりをまあるく指さす)」

大五郎「それは髭だな」

とか。もう、これは弁天と南郷じゃないよね。太一&大五郎だよね。
ほんと好きよね、大ちゃんいじるの。

えっと、南郷の心配事というのは、子分がどこぞに囚われていて、それを助け出すために百両必要だが金がない、ということ。弁天が、そんなのはお前さんが摺り働きをすればすぐだろうと言いますが、南郷はさっきの失敗で岡っ引きの親分さんに見張られていることを告げます。

 

で、名案が閃いた弁天。

 

弁天「ちょっと耳貸しな」

南郷「おう」

弁天「そっちじゃない方」

南郷「お、おう?」

 

この時、下手に弁天、上手に南郷が、長椅子に並んで腰かけておりまして。どう考えても弁天からは南郷の右耳に耳打ちするのが自然なのですが、そっちじゃない、と言われた南郷…っていうか大ちゃん。


大五郎「こっちじゃなくて、こっち貸せってか? 東十条と十条くらいの距離あるぞ」
太一「そんなにはないだろう」

みたいなやりとりがありました。

なんて可愛いふたりなんだ。

 

そして、弁天小僧の作戦で、先ほど花売り娘をさらった殿様を騙すことに。

胸が苦しいとうずくまるお菊さんを

「このとおり、華奢なお嬢様なので」

と、大ちゃん。いや、めっちゃでかいですけどwww

 

殿さまの屋敷でお菊さんが「よよよ」と泣くシーンでは、袂で顔を隠しながら、その裏であっかんべみたいに舌出して、唾で涙を濡らして見せたりと、美人さんなうえにお茶目な裏の顔も織り交ぜてやってくれた太一くん。こういうのは朱雀版にはないですもんね。新鮮でした。

 

もう、お菊にメロメロな殿様。

そこへ、お菊を訪ねて弥吉がやってきます。その訪問をお殿様に告げるのが、祐也くん扮するお女中だったのですが、弥吉のお店の名前を間違えて殿さま役の小次郎さんに突っ込まれる事件ありw 

それを、第三部の役者紹介の時に、太一座長から「俺があの時どんな気持ちで座っていたか!」と、叱られてましたw

がんばれ、愛され祐也くん! 

 

弥吉に扮した南郷は、弁天の作戦で、お菊の家が借金をしており、その金を返せなければお菊がむりやり嫁がされてしまうということを告げにきたのです。お菊にぞっこんな殿さまは、まずは百両をお菊に渡し、弥吉が百両預かり立ち去ります。

 

と、そこへ岡っ引きの親分登場。お菊が男であることを告げられ、驚く殿様。信じない殿様がお菊の着物を剥いで確かめようとしたところ、身を翻して床に伏せると、襦袢から突き出した足で殿様を蹴り上げるように阻止。その足がまたかっこよくてねぇ。

そしてそこから「知らざぁ言ってきかせやしょう」の名台詞となりました。

ほんとに小気味よかったなぁ。今回のお菊さん、簪の飾りがまつ毛に何度も絡んでしまっていたんですよ。太一くんは別段気にすることもなくお話を進めていましたが、この名乗りの時もまつ毛に赤い房がひっかかってしまってね?でも、それが逆になんだかなまめかしく見えたのでした。

で、そのあと華麗に逃げ去る弁天小僧。

 

幕が引かれ、これで終わりかな? と思っていたら、そうそう。最後は菊之助に戻った男姿での立ち回りがあるんでした。

花道から登場してBRATSの皆様と、めっちゃキレのある立ち回りを披露したあと、屋根の上へ。そこで南郷さんの名乗りもありましたよ。

そしてラストは大ちゃんとふたり、屋根の上から「御用だ!」を見下ろす二人で幕引き。


このお二人の姿が瞼に焼き付いて離れずにいたら、その後の口上で、大ちゃんが、このラストシーンは橘バージョンにはないけれど、今回太一くんからの提案があり付け加えた演出だったそう。

絵になるわぁ💖
大満足の「弁天小僧菊之助 橘劇団バージョン」でありました。

その直後の口上では、大ちゃんが今回のコラボの経緯を明かしてくれました。
最初太一くんからの相談で

「今年は映像の年なので自分の舞台はないのだけれど、やっぱり好きな舞台をやりたい。一日だけ出させてもらえないだろうか」

と言われたそうなんです。(たぶん、YouTubeでのやりとりの元になった現実のお話ですよね)

そこで大ちゃん

「一日だけじゃ足りないだろう。二日なら受けるが一日なら断る」

とおっしゃったそうで。

さすがです!わかってらっしゃる!
おかげさまで、私も一公演拝見することができました。

ほんとにほんとに、足向けて寝られません。大五郎さまさまです。

【第3部 舞踊】
『田原坂』からの幕開けだったと思います。誰が中心と言うわけでもなく、みんなが主役の振付で、群舞の中のレアな太一くん。みんなと一緒というのがまたいいですよね。最初気づかないくらい馴染んでました。

そこでもやっぱりお扇子の翻し方とか、手指や足の運び方に、ついつい目が行っちゃうとそれが太一くんだったりしちゃうんですけど(;^ω^)

 

第三部のソロでは、特に大ちゃんにバンバンお花がつきまして。

図らずも、あんなにたくさんの栄一さんを初めて拝ませていただきました。

 

太一くんのソロは『ひとり旅~りんご追分』。この時にもお花待ちの行列ができていましたが、太一くんは、堂々と、たっぷりと、しっかりと、きっぱりと、りんご追分を踊り切ってからそちらへ向かわれました。素晴らしかったです。ありがとうございます。

で、たぶんそのあとだったと思うのですが、酒を飲む仕草と眼光に射抜かれて、思わず身体がのけぞってしまったのは私です。

いい酒呑めましたか?太一さん。

 

こちとら脳味噌とろけましてw

ちょっとここからは自信がないので順不同。欠けているものもあると思いますがごめんなさい。

 

良二さんの幻想的なお衣装でのソロがありました。良二さんは、やっぱり「二枚目」という言葉がよく似合うというか。

ナンバーツーとしてのニヒルな感じがかっこいいですよね。

今回、太一くんが大ちゃんという大きな器の中でたっぷりとその羽根を伸ばした感じがあって、そのことを考えていた時に「もちろん両座長ではあるけれど、太一くんがナンバーツーになれる場所でもあり、三枚目にも慣れる場所」だなって思ったんですよね。

良二さんは、橘劇団ではいつも二枚目看板ですけど、太一くんがゲストの時には、さっと補佐にまわってくれる、こちらもいい兄貴だなあなんて、思ったりしてしまいました。

 

そしてですよ、幕が開いたら、大ちゃんと太一くんが、舞台中央で、背中を預け合って座ったまま、退廃的に煙管をくゆらせているではないですか!

ふたりとも立ち姿だったんですが、大きな柄物の着物を羽織って。そこからしゃなりしゃなりと舞い出した感じ。そのなんとも妖しい雰囲気は、はじめて『くちばしにチェリー』を見た時の衝撃に近いものがあったかも。

実はそれまでの3回公演のうち、いつだったかはわからないのですが『暗夜の心中立て』で二人が煙管を互いに咥え合わせてたとSNSが沸き立っていらしたことがあって。そのシーンに出くわしたときに、「こ、これが噂の!?」と思いましたが、曲が違う。今回の曲はGOGO!7188の『浮舟』で、こちらも、すわ、林檎ちゃんか、エゴラッピンか、という感じの爛れたかっこいい曲でした。

あとから聞いた話では、『暗夜~』とは演出も全然違っていたようで、こっちしか見ていない私にとっては「うわ~、そっちも見たい」と思うわけですけど、こんなふうに変化球投げられたら、こっちも見たい人だっているわいな~という、凄絶なヤバさがありました。いやほんと、ヤバかった。どっちも怪物だったw

 

七色のアフロヘアで登場したBRSTS&創&祐也の前には太一くんが「劇団BRATS!」と叫んで去った記憶があるのですが、あれはなんの曲のあとだったんだろう。ここだったかなぁ。

ちなみに、どこかの回で、太一くんがアフロを被って登場されたこともあったと聞きました。見たかった(´;ω;`)ウッ…

 

で、『乱の舟歌』。この時の太一くんの気迫がすごくて。棒のぶん回しはもちろんですが、客席に降りてこられたんです。そこからのロンダートバク転。一回目は、ロン毛黒髪の鬘を気にされてましたが問題なく。二度目の時に、下手花道から上手にバク転した時に、きれいに鬘が舞台袖にすっとんでいきまして。そこから太一さん、最後の写真撮影までずっと地毛で通されました。これもめちゃくちゃレアでしたが、なんで鬘が飛んだのに、地毛も乱れなくそんなにかっこいいのか、もう、そんなとこまでイケメンかよ。😭💕

 

ラストショーはなんだったかな、ちょっと記憶が定かではないのですが、振付の途中で、大ちゃんと太一くんと桃太郎さんが、三人だけで踊るフォーメーションがあって、さりげなく三座長の綺麗な三角形が描かれていましたよ。

誰の発案かは知りませんが、ああもう、こういうところも好き!って、またまた胸アツに。

そして「これで最後か~。終わらないでぇええ!」と思いながら、「ヒューヒュー!」と声援を送っていたと思います。そしたら、幕が締まったか締まらないかのうちに『Shake Hip!』

が始まりまして! もう、大興奮。篠原の座椅子に座ったまま、一緒に踊りまくりました。この日の「イエ~!」はもちろん太一くん。この時の振りがめちゃくちゃキュートで、ピースはするは、客席で同じ振りをすることがこんなにも幸せか!って思うような振りをしてくれたんですよ。

あれ、もっと朱雀でもやって欲しいです!

で、その振付の終盤で、なんと、両手で指ハート作ってて!私も慌てて真似したのを覚えているので、この曲だったと思うんです。(もうほんと、浮かれすぎててポンコツでしたすみません)

 

もう、もう、こんな人でしたっけ?

客席に向かって、ラブ全開で笑顔くださるような方でしたっけ?

そんな太一くんを見せていただけるのも、橘劇団さまのおかげですよ。ほんとに。

 

で、『Shake Hip!』が終わるや否や、幕も閉じないうちに客席から巻き起こる「アンコール!」の声。

汗だくの太一くんが、

「鬼か!」と。そして「これが橘のやり方か!」と。

大ちゃんが「朱雀のお客さんじゃないの?」と言うと、太一くん「うちじゃない」って。(これはずぎゅんばきゅんでした😍)

 

で、アンコール曲は用意していないけど、どうするかという話になり、大ちゃんが

「もう一回『Shake Hip!』やる?」と言うと、太一くんが「『祭男爵』は?まだ今日やってないよね」ということで、『祭男爵』をやることに。

ところが太一くんの様子が…。ん?どうしたんだろう。困ったように

「ちょっと、ズボン穿いてきていいですか?」

って。赤い着物の下、ちらりと覗いた足元が素足でした。

「周り見たらみんなズボン穿いてて…。穿き忘れた」

って。そう、みなさん、黒いズボンを御着用だったんですが、太一くんだけずっと素足で踊っていらしたみたいなんです。

生足を眼前で拝まれたみなさま、お命大丈夫でしたか?

 

で、袖に…なかなか引っ込まない太一くん。

「早く穿いてきなさいよ」

と大五郎さんが送り出し、舞台上の皆さんにマイクを向けると、桃太郎さんが「いま頑張って『祭男爵』の振付を思い出しています」って言ってました。

ガチでぶっつけ本番w 恐るべし。

 

で、無事に黒いズボンを着用して出てきた太一くん、なんと『祭男爵』の途中で、自ら肩肌脱いでの大サービス。しかも、客席から舞台に戻るときの、これ以上ないっていう好タイミング!

てか、ほんと、すごい筋肉でした!

日ごろわたし、あんまり筋肉に感動することないんですけど、この時ばかりは「はうっ!」ってなりました。

 

ほんとは、ズボン穿きに行った時、脱げやすいように仕込んだんじゃないの?www

なんて思っちゃうくらい、見事なタイミングでの脱ぎっぷり。

 

で、終わったあとは、そのまま集合写真でもよかったのに、しっかりと身支度を整える、折り目正しい太一さんでありました。

 

ちなみに、私の集合写真は、久々に引っ張り出してきたカメラの露出が合わず、白飛びしていてお見せできる代物ではありませんでした😭


SNSに投稿されているお写真、みなさん本当にお上手ですよね。

この場をお借りして、見せていただきありがとうございます。


ここで、BRATSさん、創さん、祐也くん含め、ゲスト紹介と、太一くんからのご挨拶。

続いて三代目橘大五郎座長によるご挨拶がありました。太一くんについて

「僕より年下ですが、本当に尊敬していて。いつも大衆演劇のことに触れてくれて、自分も頑張ってきて良かったと思う」と言いながら泣いちゃったんです。

さらっと早口でご挨拶した太一くんの言葉の中に、大衆演劇へのエールがあったからだと思うのですが、当の太一くんは、その姿を見てびっくりして笑っちゃって。大ちゃんは涙を拭きながら

「なんか今日で終わりかと思うと寂しくなっちゃって」

みたいなことも言いながら男泣きしてました。

大ちゃん、ほんと、あったかい人だ~。


今回、観られなかった演目に『決闘!高田馬場』がありまして。

19日の昼夜で、こちらは朱雀版。

大ちゃんが中山安兵衛、太一くんが中津川祐見。


いつもはゆっくんが祐見をやるので

「あなたの背中を追ってきたんだ!」

という台詞が胸アツなんですが、今回は太一くんがその台詞を大ちゃんに言うという。


大ちゃんの涙の奥には、そんなかけがえない時間への名残惜しさもあったのかな?

 

で、太一くんによる三本締めがありまして、これで終わりか~と思ったら、なんと劇団女優陣からのセルフリクエストでもう一曲!となりました。

曲は『浪花いろは節』。

これがまた、皆さん本当に楽しそうで!とくにみきちゃん。太一くんが指差して笑っちゃうくらい、嬉しそうにおどけてました。めちゃくちゃ楽しそうだった太一くんは、なんと、最後踊り終わってから女優陣に自らハイタッチしに行ってました!

 

太一くんが橘の皆さんを好きなように、

橘のみなさんも太一くんが大好きなんだね。

女優陣のみなさま、グッジョブでした👍✨

 

そして、最後に大ちゃんから

「寂しいと思ってたんですけど、いまので笑って終われそうです。ありがとうございました!」とご挨拶。

 

うん、うん、よかった!

 

そしてティッシュ撒き。

私のとこにはかすりもしませんでしたがw

 

もう、十分すぎるくらいの贈り物を心にいただいたので、大満足でした。


赤いお着物を、上半身色が濃くなっちゃうほどのずぶ濡れの汗をかいてへとへとになりながら「自分の劇団でもこんなに出番ないですよ」って言ってましたね。

大衆演劇の大先輩に自ら相談持ちかけるほどの情熱をもって、見事な舞台の生き様をみせてくれた太一くん、本当に本当にお疲れ様でした。

そして、ありがとうございました!


次も楽しみにしています!(←鬼w)