再就職
自身の再就職が叶った。転職回数が多い私だが、今回の転職はいつもとは違う。先日内定を得てから気づいたが、今回の就職先は、学生時代に思い描いていた職場にそっくりな案件だったのだ。▼大学三回生の時、初めての就職活動をする際、惚れ込んだ会社があった。他の会社は受ける気持ちにならず、結果が出るまでこの一社しか受けなかった。社員に話を聴くために本社ビルで見ず知らずの社員を出待ちするくらいだったが、結局その会社への就職は叶わなかった。食い下がって聞いた理由は「『可もなく不可もなく』であり、突出して良い評価をした面接官がいなかった。」らしい。▼あれからちょうど20年。今回内定を頂けた会社は、規模・職務ともにこの会社とほぼ同じだった。今まで様々な仕事をしてきたが、一巡してかつての夢だった仕事に就くことができた。ふと法華経に説かれている「長者窮児の譬え」が頭に浮かんだ。こんなストーリーだ。--------------ひょんなことから家出した息子は、実家のことなど忘れて何年もの間、貧乏生活を送っていた。富豪の父は1日たりとも息子を忘れずため息をついていた。ある日、息子は偶然、実家である屋敷の前を通った。その様子を父はチラリと目にして、息子であることがわかった。雇い人を使って連れて来ようとしたが、息子は怖くなって捕まると思い気絶する。父は考えて、一旦は釈放し、使用人に息子と同じような姿をさせて、この家の仕事をするように誘わせる。徐々に環境に慣れさせながら、仕事のランクを上げていく。そして臨終間際に、全ての仕事を任せられるようになった息子に、真実を伝え、一切の財宝を授ける。--------------望まずして、得ることができた。もしも若い時にこの仕事に難なくつけていたら、大事にはできなかっただろう。今だからこそ、事の有難さが身に沁みる。そう考えると全てにおいて、父である仏様に守っていただいていることがわかり、もう感謝しかない。