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関電3億2千万円“裏金” 

元助役の関連会社が稲田朋美元防衛相ら自民党議員に献金 

後援会長も

https://dot.asahi.com/wa/2019100300042.html?page=1

 

 

関西電力の役員ら20人が3億2千万円もの金品を、原発がある福井県高浜町の元助役、森山栄治

氏(故人)から受け取っていた問題で、関電は2日、記者会見を再度開き、社内調査の結果を公表した。

 

八木誠会長は金貨や金杯、スーツ仕立券など859万円相当を、岩根茂樹社長は金貨10枚(150万円)を受け取っていたことなどが判明。だが、進退については「再発防止、真相究明することで役割を果たしたい」とし、2人は辞任せず減給処分になると説明した。

 

 

社内調査報告書では、高浜町の「影の町長」とも呼ばれた森山氏が「国会議員に広い人脈を有している」こともあって、関係を深めたと説明。

 

 

森山氏が筆頭株主とされ、取締役を務めていた警備会社「オーイング」(本社・福井県高浜町)と、その関連会社の「アイビックス」(本社・福井市)が、自民党の稲田朋美元防衛相に献金していたこともわかった。アイビックスの吉田敏貢会長は稲田氏の後援会長を務めていた。


【アイビックスの吉田敏貢会長の名前があった「収支報告書」はこちら】


稲田氏が代表を務める自民党福井県第一選挙区支部の政治資金収支報告書によると、アイビック

スは2011、12年にそれぞれ36万円、吉田氏個人として11年に50万円を献金。オーイングも11、12年にそれぞれ12万円を献金していた。

また、衆院議員の高木毅氏(福井2区)が代表を務める自民党福井県第二選挙区支部は、16年に警備費用としてオーイングに約19万4千円を支払っていた。



本誌が12年春に森山氏を直撃取材していたことはすでに報じた。その時に関電への資金提供、国会議員との関係についても聞いていた。



――森山氏と関電は深い関係にあると聞いている。関電から便宜を受けることはあるのか?

「原発立地町だから、いろいろ聞くことはある。当然のことだ」

――森山氏と関係のある会社が優先的に、関電の仕事を請け負っているとの話を聞いたが?

「私も長く原発にかかわっている。関係ある会社はある。だが、関電に特別なことを頼むことはない」
 

――関電から便宜を受けたり、逆に接待したりするなどないのか? 金銭授受の噂(うわさ)もある?

「そんなことはあるわけない」

――国会議員との強力な関係を指摘する人もいる?

「地元なんだから当然、先生は知っているよ。それだけだ」

――「影の町長」という人もいる。それは国会議員や関電との特別な関係があるからなのでは?

「影の町長だなんてないよ。嫉妬とかあっていろいろ言う人がいるようだが、何もないよ」

 

森山氏は、関電や国会議員との「特別な関係」を否定していたが、金品の提供や国会議員との関係

について、関電側は2日の会見や報告書で認めている。


森山氏をよく知る高浜町の関係者はこう話す。

「森山氏は普段はいいおじいさんですわ。けど、ひとたび自分の思い通りにならないと豹変(ひょうへん)する。怒らせると本当に怖いですね。影の町長、フィクサーと言われるのは関電や国会議員との強力な関係があるからです。私も関電の社長だという人と森山氏のツーショット写真を見せられました。高浜町の元助役程度で関電の社長と会えるわけがない」


ある野党幹部が話す。

「関電のスキャンダルが出てから、高木氏がなぜかアポもなく野党の控室にふらっと現れてびっくりした。普通、与党の大臣経験者がいくら議院運営委員長だからといって、野党の控室なんか来たりしませんよ。野党が何か探ってないか偵察にきたんじゃないか。関電スキャンダルと政治については今後、国会で追及したい」

 

 

 

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関西電力幹部に渡った裏金は3億2千万円どころじゃない! 

関電の隠蔽工作と高浜原発をめぐるさらなる闇

https://lite-ra.com/2019/09/post-5002.html

 

 

 

原発利権をめぐる深い闇の一端がとうとうあらわになった。

 

関西電力の八木誠会長ら幹部20人が、高浜原発のある福井県高浜町の森山栄治・元助役(今年3

月死去)から過去7年(2011~17年)にわたり総額3億2千万円相当の金品を受け取っていたことが金沢国税局の税務調査で判明したのだ。

 

しかも、森山氏に資金提供していたのは、原発関連工事を請け負う高浜町の建設会社だった。

ようするに、3億2千万円は関電の利用者から徴収した電気料金を原資とする原発発注工事費。

その一部が発注者である関電幹部の元に回り回って還流したのだから、これはれっきとした背任行為だろう。

 

それにしても、電力会社の不正はタブーといわれるなか、なぜこんな大スキャンダルが明らかになったのか。大手紙社会部記者が報道のいきさつを解説する。


「原発利権の取りまとめ役で、“影の町長”といわれていた森山氏の存在は以前から有名だったんですが、その森山氏が90歳で亡くなった3月、マスコミに森山氏から幹部への裏金提供をめぐるたれ込みが相次ぎ、各社とも取材に動いていたんです。

 

ところが、どこも単独では書けず、報道できなかった。

 

一方で、金沢国税局が昨年のうちから存命中の森山氏を追及、裏金を受け取った関電幹部たちに

修正申告をさせていたんですね。それで、ここにきて、国税局から共同通信が情報を得て、『税務調査で判明』という形で先行報道。その後、各社が後追いして一斉報道となったわけです」

 

当局が動かないと、何も書けないマスコミの体質がまたぞろあらわになったとも言えるが、もっとひどいのは関電の隠蔽体質だ。

 

金沢国税局は昨年1月、原発関連工事を請け負う高浜町の建設会社「吉田開発」の調査を行い、工事受注に絡む手数料として森山氏へ約3億円がわたったことをつかんだ。さらに森山氏を調べ、関電幹部に金品が流れた事実を突き止めたという。前出の社会部記者が続ける。

 

「森山氏は1977~87年に助役を務めました。この間、高浜原発の3~4号機建設誘致の推進役となり、関電と深い仲になったようです。退職後も、地元業者のとりまとめ役になり、町長をしのぐ隠然たる力を持つようになりました。関電との取引が今後も続くように金品を送り、抜き差しならぬ関係を築いたようです」

 

実際、生前の森山氏は国税局に対して「関電にはお世話になっている」と金品提供の趣旨を説明したという。

 

すると、こうした国税局の動きを受けて、関西電力の役員らが慌てて修正申告。記者発表も社内調査もせずに、この修正申告だけで幕引きをさせようとしていたのだ。

 

「関電は国税幹部に働きかけて、この事実を公表しないように要請していたという話もある。しかし、関電の反省のない姿勢に国税局の現場が怒って、マスコミに情報を流したということのようです」(前出・社会部記者)

 

しかも、関電はこの期に及んでなお、事実を明らかにしていない。

 

記者会見した岩根茂樹社長は27日の記者会見で「常識の範囲を超える金品は受け取りを拒んだり、返却を試みたりしたが、強く拒絶された」などと釈明に終始したが、両者の関係はそんなものではなかった。

 

関電が社内調査に基づいて明らかにした「20人で計3億2千万円」は2011年以降に限定して発表したものだったことが分かったのだ。

 

八木会長は「2006~10年に受領した」と報道機関に証言している。

 

そもそも金品を提供した森山氏は助役を1987年に辞めており、亡くなるまでに30年以上の期間がある。明らかになっていない金品提供があり、実際は受領者数と受領総額がもっと大きいのは確実だろう。一説にはその数倍に及ぶのではないかという見方もある。

 

 

続きはこちら

https://lite-ra.com/2019/09/post-5002.html

 

 

 

 

 

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