わたしは生まれが兵庫県淡路島で成人してからも京都大阪奈良神戸を住み歩いた純粋な関西人なので、もちろん幼少時から吉本新喜劇を見て育ってきました。

ですが、なぜか関東のお笑いグループが好きなんですね。
その筆頭が、東京03。
あと、インパルスやキングオブコメディやサンドウィッチマン、そしてナイツなどなど。

関西の笑いはちょっとベタ過ぎでしつこいので疲れます。
見過ぎたんですかね。
いかにも笑かそうとする感じがあって拒否反応が起こる時があります。

もちろん大阪のお笑いの中でも好きなコンビもいます。
モンスターエンジンはおもろ過ぎだし、ダイアンも津田が見逃せない。

とにかく東京03は作りこみが素晴らしいです。
ネタもさることながらそれぞれの演技もうまいし、爆笑はないけど洗練された笑いで見ていて疲れることがないのがいい。
角田なんていかにもって言う感じでいい味出してますよね。
飯塚と豊本も素敵。

どこかで悲劇よりも喜劇の方が難しいと聞いたことがある。
観客を泣かすより笑わす方が難しいらしい。
そうかもしれない。
現実に、お笑いをやっている芸人が俳優として通用することがあっても、俳優が人を笑かすことを見たことがない。
それくらい人を笑かすことは難しい。

今は亡き桂枝雀が言ってた言葉に、「笑いは緊張の緩和」というのがある。
張りつめた緊張の後にそれを解き放つ時笑いが生じるということ。

それと、いわゆる「間(ま)」の取り方で笑いが生まれる。
いい間をしていると聞いたことがあると思いますが、この絶妙の間が笑いを作る要素になるのです。

わたしは東京03はどちらもないように感じてます。
でも面白いのです。
緊張の緩和もないし、絶妙の間もない。
けど面白い。

いやもしかしたら、両方の要素が入っているのだけど上手過ぎて見る側に感じさせないのかも。

余談ですが、わたしはお笑い芸人と自称するならネタを作って演じてこそそれに相応しいと考えているものです。
例えばダウンタウンや東野や雨上がり、ナイナイにしても単に面白いことを言う芸能人であってもはやお笑い芸人ではありません。
ネタを作って演じない時点でお笑い芸人ではなくなっています。

ダウンタウンもごっつうを終えてからお笑い芸人ではなくなりました。
それに代わるトーク番組バラエティ番組をしていますが、それはまた別物です。

話しを東京03に戻しますが、決定的に思うのは真剣な態度でコントをやっているのがこちらに伝わってくるということ。
これは東京03のコントにドキュメンタリーを感じていることなんだろうと思う。

一度ライブを観に行ってみたいと思わせるお笑い芸人です。

どれも面白いですが、たまたま見ていたこれを。