結論から言いますと、今回のライブは大大大満足です。
松浦亜弥さんのプロの歌手としての凄さを感じた素晴らしいステージでした。

こっとん

当初このライブに参加するにあたり、わたしにはふたつの懸念事がありました。
ひとつはこのライブの完成度ともうひとつは今後の活動についてです。

ひとつめのライブの完成度の懸念。
7月にあったマニアックライブVol.5については正直歌唱について不満がありました。マニアックライブの性質上、歌うことに気を入れたライブではなくどちらかというとお姿お披露目的なニュアンスが強くなるのは致し方ないことですが、十分に声も出ていず、歌詞も入っていないのはどうなんだろうと思ったりしました。
いきものがかりの「ありがとう」も低い曲調だったせいか少ししんどそうでしたね。そのあとの「想いあふれて」は良かったのですが。

その1年半前のVol.4もリラックスムード満載で会場で聴いててなんかヤル気があるのかなと盛り上がりの欠けたライブに感じていました。当時初めての参加だったのでこんなもんなんやと、変に諦めて帰ったのを覚えています。
でもそんな中でも「砂を噛むように・・・NAMIDA」は絶品だったことは付け加えておきます。

で、今回のコットンクラブです。

これまでの参加3公演のイメージがあったので、今回はどうなんだと、また同じなのかと、そう思っていたわけです。
リハ嫌いを公言するのも身内の中でとは言えプロの歌手としてどうなんだろうと疑問も持っていましたし。

ほんと心配で不安でした。

でも、事前の情報で亜弥さんがリハーサルを入念にやってるというのが出てたらしいですね。わたしはそれを見逃していてあとから聞いたのですが、それを知っていればもう少し気が楽になっていたかもしれません。

もう一度言いますが、最高のステージでした。それまでの不安は一体何だったのかと思うくらいの素晴らしいパフォーマンスでした。

実際1回目のライブを見終えてまず印象に残ったのは、亜弥さんの歌唱の迫力と自信でした。
それまでのわたしの松浦亜弥の歌唱の趣向は切なさ悲哀感のこもった湿り気のある歌唱だったのですが、その反対側にある元気さ明るさと健全さを含んだ迫力ある歌唱に圧倒されてしまいました。
圧倒されたと同時に納得したと言った方が良いかもしれません。
その納得はおそらく松浦亜弥の歌唱への漲った自信がわたしに伝わったからだと考えています。

この松浦亜弥に感じた自信は、単純に簡単な話し練習したからだと思います。
天才も隠れた努力が必要なのは誰もが知ってること。それを普通にすれば松浦亜弥の天才ならいとも簡単に出来るのです。それを本人松浦亜弥も分かっているのでしょう。

この自信以外にももちろん幸せから来る落ち着いた感じもあったのですが、亜弥さんの歌ってる姿に歌を楽しんでるようにも見えました。だからわたしも楽しめたのでしょう。

ひとつ取り上げると、「砂を噛むように・・・NAMIDA」、、、わたしのお気に入りの曲も歌ってくれました。
この曲はリリースされた当時は爽やかに歌われ、その後憂いを含んだ歌唱にもなったりしましたが、今回はリリース時にも増して健康的で尚且つ迫力も付き一層パワーアップされたように聴こえました。
こんな歌唱も松浦亜弥は出来るんだって感動で聴き惚れましたね。

そうなんです。松浦亜弥は色んなバリエーションでの歌唱能力を持つ歌手なのです。
歌手の歌唱は年齢によって環境によって、またその時の気持ちや体調によって変わるものですが、松浦亜弥はどんな歌唱もベストに仕上げる能力があるのです。

今回のコットンクラブはわたしの好みとはたまたま違う歌唱でしたが、それでも聴く側を納得させる歌唱ならそれを受け入れなくてはわたしはまだまだということになります。
そして亜弥さんにも自分の歌唱を納得させるだけの自信があったから、わたしに伝わったのだと言えます。

これぞ、プロ歌手としての松浦亜弥、お金を取って見せるステージでベストを披露するのは当たり前、今回は恐れ入りました。
本当に納得のステージでした。

それともうひとつ松浦亜弥がプロだなと感じたことがあります。
それは、亜弥さんの客席を見渡す時のあの自信に満ち溢れた笑顔と観客を引き付ける彼女の視線。
亜弥さんの表情が晴れやかで観てる方もにやけてしまうくらい美しい笑顔でしたね。
それに伴って客席の誰を見てるとも定かでない視線。亜弥さんがじっと見つめてる先のお客はきっと目を逸らすことが出来なかったのではないですか。
実際わたしはライブ中に5回は逝ってしまいました(笑)

プロですよね。よく分かってますよね。しっかりと客を表情と視線でも魅了するんですから。

結局は杞憂となったライブの出来の不安。
松浦亜弥のプロ歌手としての姿を初めて見させて頂いたとの理由でもってしても、最高のライブだったと確信しています。

長くなりました。あとひとつの懸念は次にします。


余談・・・・書いてる途中で思い出したのですが、
公式チャンネルで2011年のコットンクラブの動画が4点アップされてます。
そのうちの「dearest.」なんですが、どうもこれ、いけませんよね。
最初の方はいいのですが、最後の最後で歌詞があやふやになり音程が狂いましたよね。それに息も絶え絶えになってませんか。

この2011年のコットンクラブを評価するヲタさんもいるので良いライブだったと思うのですが、どうして事務所はこのテイクを使ったのでしょうか。他になかったのですかね。
わたしは、松浦亜弥のこんなのは見たくない。