また、嵐がやってきた・・・。
母を長年いじめていた義理の母が甲状腺ガンになった。
皮肉にも、母と同じ病気・・・。しかも稀なガン。
余命は数か月。来年は越せない。
担当の先生からそう言われた。
先生もあらゆる処置を提案してくれた。だが再発する可能性が極めて高く・・・。
手術すると、体への負担が大きすぎると。御年89歳には厳しい現実だ。
私は祖母たちがやってきたことは許さない。許せない。だが、血は繋がってる。
嫌いで、憎んでいるが、何故か心の奥に引っかかるものがある。
私の性格なんだろう。
家族の問題で何度も自分の性格や考えを恨んだし、消したいと思った。
祖母は交友関係がない。
親戚しかいない・・・。だが、親戚にはいじわる婆さんとして名が通ている。
おそらく嫌われながらこの世を去るのかもしれない。
そんな祖母を見てられない、自分もいる。
最期くらい楽しく、素敵な人生だと思って・・・。
これも私のエゴなのかもしれない。