現在24歳。いくつものアルバイト経験がある。

決して言えない業種はない。

真っ当に働いてるのである。

真っ当に働いても珍事件は起きる。

1つ書いてみます。

ゆっくり読んでください。




🤔



6年前の18歳か19歳の頃。牛丼店で働いていた。23時から8時の夜勤でね。なんと3時からはワンオペ。

とある爺客がいましてね 

喋れない障害があるのか身振り手振りで注文する爺客。

何か違和感。喋ることのできない知り合いがいたが手話を会得してる為か身振り手振りすら美しい。でもその爺客は何か違った。

正直めんどくさいと思いながらも丁寧に塩対応。

お待たせしました〜と適当に持っていく。

なんとなくそんな気はしていたがボロボロとメニュー表に溢れる紅生姜。殺してやろうかと思った。ってか頭の中では3回殺した。

そして安定に絡んでくる。

紙に何かを書いてる。

暗号のような字。

いや、暗号や。

くっそめんどくさい。

仕方なく解こうとした。

わかるわけがない。

答えも知れず雑談を紙に書いてくる。

答えが気になって仕方ない。

気になって仕方ない僕が面白いのか歯の抜けた歯茎を眩しく見せてくる。

こちらも暗号として、タヒ と紙に書きたかった。

で、運悪く僕のことを気に入ったらしく、ドライブに行こうと喋ってきた。


いや、喋れるんかい。しかもドライブ行かないし。あの違和感にも納得。喋ることのできない知り合いがいる身としては頭の中ではあと2回追加して殺害した。

朝7時。

まだ滞在。かれこれ5.6時間はいる。帰れ。

そんな時に限って店は過疎っていたもので休憩も取らせてくれず永遠と話してくる。

よく話題が尽きないな。現在のハッキリした性格の僕なら話題も滞在も終わらせてるだろう。

1回追加でジワジワと殺害した後、ようやく客がゾロゾロと入ってきた。

会計は済ませていたからあとはシカトで済む。助かった。。。

と、思った矢先。爺客は離れた厨房にまで突き刺さる声で叫ぶ。

「自転車積んどくけぇの〜(^O^)」

なんてことを。確実に空気の読めない病気。

ご立派だ。

僕が自転車で来ていることはさっきの雑談で把握済みらしい。

しかもワンオペ。自転車は裏に一台。確実に僕のである。

そして8時。パートのおばさん(当時32歳をおばさんと呼ぶべきか悩む)

一瞬で交代をキメて帰宅部ばりのスピードで帰りの支度。

自転車は無い。

本当に積んだようだ。

一応確認したいしサングラスをかけて外に出てみる。

大きく手を振っている老害が1人。そこに墓を建ててやりたい。

初対面のアルバイト店員によくそこまでできるな。どんな神経なんだ。。。

で、ここからは自分でも謎。

大切な自転車を人質に取られていたからか僕は車に乗った。

車内には作業着や工具。そして汚れた靴。

大体、仕事は想像できる。

なにより狭い。ドライブに行きたいならランボルギーニで来た方がいい。

そしてマムシを採りに行こうとしていた。得意のマムシ酒を作ってくれるらしい。クソいらない。

目指す場所も予想がついたが何をされても僕は腕っ節には自信があった。

イキってみる。学生時代の喧嘩では負けたことがない。

はいイキりは終わり。

その爺客。職業柄かかなりの剛腕が見えた。

多分勝てない。

ましては山になんて連れていかれれば熊でも出ない限り取り返しのつかないことになっただろう。

恐怖と戦いながら110番を陰でしてみる。

間に合わなかった。

「若い子はすーーぐ携帯をいじるねぇ💢」

突然のゴツい声。

電話がかかってきたから確認して切ったと嘘をついた。

こっちがキレたい。

目的地に到着する前にこの車から出なければ。多分山に連れて行かれる。

最悪、自転車は差し上げよう。むしろ手掛かりになる。

数分後、爺客の携帯に電話が鳴る。

奥さんらしい。

助かった。奥さんが殺人鬼でない限りは。。

変な妄想をしながら電話内容を盗み聞いてみる。

「誰とおるんね?!」

どうやら車が通るのを偶然発見したらしい。

大きめの咳払いをしながらさらに聞いてみる。

「帰ってきなさい💢」

怯えた様子の爺客は今日はやはり無理だと伝えてくる。こっちは最初から無理だ。

助かった。。。さすがに夜勤明けでドライブなんて行ったら眠気に勝てない。

いや、そこじゃない。

爺客は自転車を降ろしながら言う。

「〇〇日の〇〇時に〇〇におるけんのう。黄色いハンカチを胸ポケットに差しとくけん」

なにか聞いたことのある言葉だ。絶妙に気持ち悪い。

ちなみにすでに追加で500回は締め殺している。

とにかく助かった。車に乗らず通報すれば良かったが良心が痛んでしまった。

人は器用に嘘をつく。どんなに性格が良さそうに見える人でも簡単に信じてはいけない。

ちなみに東京に来た現在はそんな甘く温かい心はない。

余裕で半殺しと通報だろう。ついでに金を巻き上げる。(暗黒微笑)

それから、勤務は怖くて仕方なかったがその爺客は店に来ることはなかった。僕は髪も長かったし偶然見たであろう奥さんに女といたことを疑われて殺されたんだろう。あるいは正直にベラベラと喋ってしまったか。

フッ、、喋れないフリはそこで使うべきだったな。

僕はこの話題をネタにして色々な人に話した。

みんな揃って言う。

なぜ乗った!?

返す言葉もない。

なぜ乗った。


今後も話せば言われるであろう。なぜ乗った。





いいねとコメント待ってます。

次回のアルバイト珍体験もお楽しみに。




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