【マリノスの得点力が爆発!対する福岡は流れを生かせず3失点・・・】

 

アビスパ福岡対横浜Fマリノスは1-3でマリノスが勝利しました。前半は福岡のペースで試合は進んでいましたが、マリノスの得点を機に形勢が逆転し、そのあとはマリノスらしいパスサッカーで3得点を奪いマリノスが快勝しました。

前半、福岡はマリノスのインサイドハーフのマルコス選手と渡辺選手を徹底マーク。マリノスの攻めのキーマンであるインサイドハーフに仕事をさせないことで、福岡は前半から試合のペースをつかみます。しかし、福岡は不運な形からマリノスにPKを与えてしまい、前半のうちに失点を喫します。

後半になると試合はマリノスペースに。インサイドハーフに加えて、サイドバックもうまくかかわり、ボールをうまく回し始めます。そしてマリノス特有の追い越す動きも多く見られ、マリノスらしいサッカーが展開されました。対する福岡はディフェンスラインが少し下がりはじめ、クリアしてもなかなかセカンドボールを拾えない展開が続きます。そして、60分過ぎにマリノスの渡辺選手のコントロールミドルシュートが決まり、追加点を奪われます。その後の福岡はそれまでよりもさらにラインが下がり、選手たちの疲れもたまり、かなり厳しい状態になっていきました。しかし、福岡は流れを変えるために70分過ぎにカウエ選手をはじめ3人の選手をピッチに投入し、そこから息を吹き返します。72分には代わったカウエ選手がコーナーキックから得点、その後も重廣選手や城後選手などシュートを放ちます。しかし、なかなか追加点を奪えず、試合終了間際、マリノスの前田選手がダメ押しの3点目を奪い、ゲームセット。

 

【内容は右肩上がり あとはフィニッシュの精度】

 

今日の福岡は結果を見れば惨敗ですが、内容的にはそこまで悪くなかったと感じています。なぜなら、福岡がしたい守備の形を前半は実現できていたからです。後半に関しては少し足が止まってラインも上げきれずというところでなかなか狙った形でのボール奪取はできませんでしたが、前半はまさに福岡の良いところが出ていたと思います。ただ、課題としては得点力です。せっかく前半良いペースでセットプレーも多かったのに、無得点。これでは勝とうにも勝てません。J1レベルのチームとなると1失点は覚悟で、その先にどう点を取るかということが大事になってきます。現にマリノスと福岡のチャンスの数はそこまで変わらなかったと思います。ただ、マリノスは決めるべきところを着実に決めてくる技術があったので今日も3得点奪えています。今節は守備面での収穫はありましたが、攻撃面では修正が必要であると感じます。

 

【ポゼッションサッカーは今年も健在】

 

前節同様に前半は流れがつかめず苦戦をしましたが後半に爆発をし、3得点です。結果を見れば快勝のように感じますが、前節と同じく前半に苦しんでいる点は非常に気になります。確かに広島も福岡も堅い守備は持ち味ですが、2試合とも後半の動きを見ると、全く違うチームのように感じます。リトリートした広島に対しては中を閉められ苦戦、ハイプレスを仕掛ける福岡に対してはインサイドハーフがつぶされ苦戦。ただ、3得点を奪えていることは非常に大きな収穫だと感じます。マリノスの持ち味である、同サイドでのかかわり方や、追い越しの動きは今年も健在で、多くのチームを苦しめるだろうと感じています。その中心となるのがインサイドハーフやアンカーの選手で、サブにも非常にいい選手がそろっているので、今後はうまく選手を休めつつ戦っていくことが必要となるでしょう。課題の守備も今日は1失点というところで、改善しつつあるかと思います。ただ、ポゼッションの中で奪われるというリスクを軽減するためにも時にはセーフティーなサッカーが必要でしょう。