週末の最終打合せのため本店へ。
途中、そうだ、差し入れを買っていこう♪と思い、青山の街中をブラブラ。
何にしようかな~?と考えながら歩いていると聞き覚えのある名前が耳に飛び込んでくる。
んっ?私の名前だぁ!と思い振り向くと、黒いスーツを着た30代と思しき女性が満面の笑みでこっちに向かってくる。それも日本人とは思えない程のオーバーリアクション!頭の上で手を振っている。
ヒトは不思議なモンだ。
相手に笑顔を見せられるとついこっちも笑ってしまう。
相手に手を振られると、ついこっちも手を振ってしまう。
でもそこは日本人。手を高くあげるのは憚われ胸の前で小さな手振り。
彼女が私の目の前にくるまでの数秒間、頭の中でいろんなコトを考える。
①スタイルいい女性だなぁ。
②あら、顔も美人。
③・・・えっと、誰だっけ?っていうか、誰?
キヲクを一生懸命手繰ってみるが、分からない。
彼女が私の目の前にきた。
「元気だった~。元気そうだね~。雰囲気変わったね~。でもすぐ分かったよ~。」
だって。
こ~ゆ~時の方策はただ一つ。
少しだけ笑顔をひきつらせ、少しだけ困惑してみせる。・・・通じない。
「久しぶりだからお茶しよ。」
という彼女につられ、打合せまでまだ時間あるし30分だけならということで近くのカフェに。
カフェまでの数秒間いろんなコトを考える。
①新手のキャッチセールス?(でも、私の名前を知っていた)
②じゃ、誘拐?(でも同意してお茶するわけだし)
③私に恨みをもってるヒトとか・・・。(だったらあの笑顔は?)
④とにかく誰?誰なのよ~。
結局、大学時代のクラスメイト。
卒業後、今までの間ドイツに居たんだって。それで、少し前に帰国したみたい。
一緒に演奏旅行もいった仲だとか。
でも思い出せない。頭の中のアルバムをかなり巻き戻してもそのヒトはいない。
その理由は、3分後に判明する。
整形したんだって・・・。
そう言われてみれば、いた!思い出した!ナオミだ!!
でも、ここだけの話ぜぇ~んぜん別人。胸まで別モノ。・・・恐れ入った。
でもでも、もっと驚いたのはその後。
今日は就職試験を受けてきたという彼女。
なんと、我が社に(本店のほうね)行ってきたというのだ。
驚きだ。やっぱり世間は狭いモノなのだろうか?
まぁ、我が社に勤めるっていうのはたいした驚きではない。
私と同じ大学出身なんて我が社にはごまんと居る。
年々、芸術系大学を出た新卒率も多くなっている。
業種からいっても、そりゃそうだろうと納得できる。
じゃ~、なにが驚きかって?なんだろ?やっぱり整形の威力?
いや、違う。
自分に驚いたんだ。
だって、彼女の元の姿形が思い出せないんだもん。
カフェでシュークリームを買って本店へ。
別れ際、彼女はまた頭の上で手を振っていた。