就学まで通っていた、療育先主催で、
国立成育医療研究センター こころの診療部
部長 小枝達也先生の講演会がありました。
小枝先生の講演を聴くのは3回目ぐらいです。
発達障害児の学習障害の話ですが、ゆうくんに教えるのにもとても参考になります。
今回の演題は、「読み書きに困難がある子供の見立てと指導」でした。
根拠のある理論に基づいた指導を行う理論とノウハウとのことで、
先生は東京に拠点を移され、35年の集大成を話すと前置きされていました。
研究自体はすでに終了している分野なんだそうです。
発達性読み書き障害;ディスレクシア
トムクルーズ、アガサクリスティー、スティーブンスピルバーグなども持っているそうです。
「発達性ディスレクシアの定義」
国際ディスレクシア協会の定義では、「Dyslexiaは、神経生物学的原因に起因する特異的学習障害である。その特徴は、正確かつ(または)流暢な単語認識の困難さであり、綴りや文字記号音声化の拙劣さである。こうした困難さは、典型的には、言語の音韻的要素の障害によるものであり、しばしば他の認知能力からは予測できないものであり、また、通常の授業も効果的ではない。二次的には、結果的に読解や読む機会が少なくなるという問題が生じ、それは語彙の発達や背景となる知識の増大を妨げるものとなり得る(2003)。宇野訳)」と、記述されています。
先生のお話では、就学前に医師の診断を受けて、
言語療法の治療を受けるのが望ましい。とのこと。
ディスレクシアを持っていても、「はずかしい」という思いから、
就学後は教科書の内容を丸暗記したりして、
音読が苦手なことをカモフラージュしてしまい、
一人で困惑していることが多いのだとか。