小さな飲食店を応援する会の前田展明です。
昨日、知人から相談されましたので、
その内容をシェアしたいと思います。
相談の内容は
「現在の店舗内外装と商品力では
他店との競争で苦戦を強いられる」
ということでした。
そこで、現在コンサルタントに依頼して
具体的に改装などの計画を進めているそうです。
改装などには、2千万円近くかかるそうですが
その後の想定売上は約1.5倍になると思っているようです。
現在、年間売上が約1億円ですから、
1億5万円くらいにはなるというのです。
現在も借金が4千万円残っていて、
さらに2千万円がプラスされ
合計で6千万円の借金になります。
担保はあるため、
メインバンクは積極的に協力してくれるそうです。
相談してこられた方は
客数が減少しているので、
抜本的な方策をとりたいことはよくわかります。
進むも、退くも難しい状況だと思います。
ひとつ判断を間違えると
従業員も巻き添えにすることになりますので
慎重にもなります。
私がここでいえることは
「仮定で語られる売上には保証はない」
ということです。
借り入れは6千万円になりますが、
売上は1億5千万円位に増えるのではないかと考えています。
たしかに借金は融資を受ければ、その分は確実に増加します。
しかし、売上は予測であって
下手をすると売上はそのままかもしれません。
売上があがる保証はどこにもありませんから、
いやでもリスクは増えてしまうのです。
そこで、小規模店ででやるべきことは、
わからないことに莫大な経費をかけることではなく、
最小の経費でどこまでお客様に満足していただけるかを
徹底して考えていかなくてはなりません。
まずは売上を伸ばすために、
まとまったお金が必要だという考えが
おかしいと思う必要があります。
中小店の経営は、建物や設備であっても
できるだけ自分で直そうというくらいの気持ちが
ある人でなければ難しいと思います。
スタッフの人とやれば、
もっと安くあがる方法がるのではないか、
そんな疑問を持って取り組むことが
重要ではないかと思います。
実際に古いお店でも、繁盛しているお店はたくさんあります。
そういったお店は、
お金をかけずにお客様を満足させることをやっているのです。
お金をかけずに何ができるか、
徹底して考えて実践していくお店が強いのです。
今の時代、経費をかけずに経営をしているところが勝ちます。
そのことを念頭において
店舗運営していくことが重要ではないかと思います。
小さな飲食店を応援する会
前田展明