天上寺から戻って…。 | 森中あゆみの「山と薬膳で、ココロとカラダをまるごと養生♩」

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「世界の国の人と自然」を愛するヨメが
「岩と雪と氷」を愛したダンナと
日々のつれづれを発信します。

2014年8月10日


昨日、帰宅して、お貸ししたザックやカッパを洗い干して、そのまま夕寝…。気づけば

21時を廻っていました。

Facebookをチェックすると、観音様のご利益がさっそくあった?人もいて、私もイイことが

あったしちょっとハッピー…。守られてる感を得られると、楽しみにしていた行事のキャン

セル連絡でさえも、あ~よくない何かから逃れられたのかも、と気持ちを切り替えることが

出来ました。

 

天上寺は、お大師さまが中国から持ち帰った摩耶夫人の像をお祀りしているお寺で、

八州嶺と呼ばれていたお山が「摩耶山」と変名したことからも、このお山には重要な

関係をもつことが伺えます。摩耶夫人=お釈迦様のお母さまということから、真言宗の

お寺なれど、女人守護のお寺としても有名です。


 

もともと天上寺は、摩耶山から上野道を少し下った場所にあり、一時は3000人もの

僧侶がいたというから、今のたたずまいから考えると驚かされます。昭和51年(だっ

たか…)、さい銭泥棒の付け火から消失してしまい、今の場所に移転なさいました。


火災の際に火の粉を浴びて枯死した大きな杉の木が天上寺跡に今もあり、マザーツリー

と呼ばれています。死してなお、どっしりと構え、天上寺(跡)を見守るその姿に、深い

母性を感じます。

 

日頃あまり気に留めない、流産してしまったダンナとの赤ちゃんを思って、昨夜の星下り

式に参加しました。今の生活や、将来のことに心を奪われがちな毎日だけれど、たまには

そうやって過去を振り返り、大事にしていたものを思い返したり、亡くなって目には見え

なくなってしまった家族の存在を感じ、その人たちの見えない力を信じて身を委ねてみる

ことも心地よいひと時です。安らぎを感じられるし、何より家族の愛を感じて心強いです。

ご先祖様を思い、供養をするということは、こういうことなんだろうと思います。

 

慌ただしい毎日を過ごしつつも、こういう澄んだ時間を、今後ももてたらいいなと思います。