福島除染土、最大２８００万立方ｍ環境省試算読売新聞月日世界で最も権威ある科学雑誌の一、によると、放射性物質量の直接比較では福島はチェルブイリので、しかも多くはではなく、海に降り注いだ。さらに、巷で喧伝されているのとは異なり、チェルブイリの規制値は実際には日本と比べ物にならない位高かった。この２点に関しては未だに誤った情報が広がってしまっているので、是非、拡散して頂きたいと思う。福島はチェルブイリに比べて、規模でも対応でも遥かにマシだということだ。色々と失点はあったけれど、中には仕方なかったと思える失点もあるように思える。例えば地震後すぐの混乱した状況の中でメルトスルーの事実が伝えられたら、その言葉の持イメージによる大混乱によって死者が出るようなパニックや無秩序が発生した可能性は高い。事故後半年以上が経過しても、規模でも規制値でも日本は福島はチェルブイリ以上という間違った情報を信じる人が多いという現実に直面するとその思いは強まる。しかし、今回の汚染土壌に関して民主党が模索している措置は誤りだ。汚染土壌を福島に中間貯蔵し、その後、全国で汚染土を負担するという民主党案は放射性物質の拡散を防ぐという放射線防護の基本方針に明確に反する。汚染土は原発付近に貯蔵し、長い半減期を待たなければならない空間線量は３年で半減するが。そうすれば、除染の面積そのものも減らすことができる。また、滅多に人が立ち入らないような森林も除染しなくて良いだろう。森林は傾斜地が多く、表土を除去するコストが平地よりもずっと高くなるからだ。チェルブイリ事故では土地は国家に帰していた。日本では土地は個人の所有であることが多いので、その点も大きく異なる。汚染土壌の保管に当てられる土地の所有者には手厚い補償をして差し上げなければならない。