りくとももちろん今までの恋愛と同じような事を
何度も繰り返してきた。
嫌な事があるとすぐ「別れる」と言ってみたり。
少し冷たくされると「別れる」と言ってみたり。
すごく好きなのに「別れる」と口癖のように言ってしまうあゆ。
そのたびにりくを困らせてきてしまった。
りくは広い心でいつもあゆの気持ちを包み込んでくれた。
だから今までだったら簡単に別れてしまってきていたような場面に
遭遇しても乗り越えられたのかもしれない。
あゆはほんとに別れる気なんてないのに何かあると
すぐ「別れる」と言葉が出てきてしまう。
最初はあゆが「別れる」と言うたびに驚いたり
困ったり、焦ったり、引き止めたり。。。と
一生懸命に対応してたりくだけど
そのうちあゆがいつも本心で「別れたい」と思って
言ってるんじゃないってバレてきちゃったの。
(バレてきたっていっても別に騙してたとかじゃなくて
ほんと口癖のように出てきちゃうだけなんだけどね
)
その事に気づいてあきれたりくがある時言った言葉。
「別れる」とか簡単に使う言葉じゃない。
軽く口に出せる言葉でもない。
次にあゆが「別れる」と言った時は
それが本気だろうが嘘だろうがその時は
きっぱりと別れるから。
それだけは覚えておいて。
りくを失うと思うととても怖くなった。
りくのその言葉を重く受け止めて
胸の中にしまった。
それからあゆは1度も「別れる」って口にしなくなった。
すぐ「別れる」と口走ってしまう自分自身に嫌気がさして
いたからりくの言葉によってまた1つ成長できた気がした。