今日は酸性雨が塗装にもたらす影響の話をしたいと思います。
酸性雨は日本でも降っています。
気象庁の調べによると、日本の降雨の平均pH(ペーハー)値は4.7とのこと。
私が住んでいる福岡の過去5年間の平均値は4.8pHだそうです。
5.6pH以下の降雨を酸性雨と呼ばれることから、日本で降っている雨は基本的に酸性雨ということが言えますね。
酸性雨は車の塗装に悪影響をもたらします。
酸性雨がボディに付着したまま放置すると、水分だけが蒸発して酸性成分だけが残ります。
これを繰り返すと濃縮された酸性成分が塗装面に蓄積し、塗装の架橋結合を分解してしまいます。
結果的に塗装面を陥没させます。
この現象をウォータースポットといいます。
ウォータースポットができてしまうととても厄介です。
陥没してしまった塗装面は、元に戻すことができないからです。
軽度であれば塗装をコンパウンドで研磨して、陥没した底の高さまで周りの塗装を研磨すれば消すこともできますが、私の経験上そう簡単ではありません。
大抵の場合、陥没した底が深いため研磨により陥没を目立たなくすることはできますが完全に消すことは難しいです。
特にルーフやボンネットのように雨滴が流れずに溜まりやすい場所にできやすいです。
さらに、ガラスコーティング施工車は要注意です。
なぜなら、ガラスコーティングは雨垢が結着しやすい性質をもっているからです。
雨垢が結着しやすいということは、酸性成分が蓄積しやすいということです。
ガラスコーティング施工車でも頻繁に洗車やメンテナンスをされている車は大丈夫だと思います。
しかし、洗車の頻度が少ない車(1ヶ月に1度程度)は注意が必要です。
ガラスコーティングを施工したら洗車しなくていいんでしょ?って思っている方が時々いらっしゃいますが、それは大きな間違いです。
数ヶ月に一度しか洗車をしない車は、かなりの確率でウォータースポットができています。
ウォータースポットが心配な方は、ガラスコーティングではなくワックスコーティングをおすすめします。
今回はここまで。
次回はウォータースポットについてよくある勘違いを解説したいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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