ネタバレ注意
週刊少年ジャンプ 2022年52号のHUNTER×HUNTERについてのネタバレ感想
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No.396◆結成②
クロロの企画した特撮ビデオの特別上映会。
領土(ナワバリ)からビデオを取られた怒りの消えていないウボォーと騙されて語学学習ビデオを渡されたフィンクスコンビに、上映会の後(ボコボコにしてやるから)楽しみにしとけよといったニュアンスで絡まれる。
しかしフィンクスは間に入った最年少のサラサに腰を折られて白けた様子。小さい子供だろうと関係ないといった非情さは無さそう。サラサ曰く「フィンクスは根が優しい」らしい。
そうして始まった上映会だがクロロ達の吹き替えが入った清掃戦隊カタヅケンジャーに子供たちも大喜びで、吹き替えに気づいたのかウボォーやフィンクス、フェイタン達も驚いている様子。
しかしテープのトラブルで上映が中断してしまいウボォーがヤジを飛ばす。マチに「うっせ」と蹴られている事から単純に子分の関係ではなさそうなのと、子供の頃から声がデカかったことがわかる。
そんな中マイクを持ってアドリブの演技を始めたクロロ。音声だけでは一人で演じているとは誰も気づいていなかった子供たちは目の前で見る演技力に皆驚いていた。
特に怪人の演技の迫力は凄まじく泣き出してしまう子たちもいる中、ウボォー達不良組も相当な衝撃を受けた様子。
感銘を受けたのか「今までくらったどんなやつの…どんなパンチより今日のお前のが一番効いたぜ…!!」と怪人役を買って出るウボォー。
それに続いてコマの中にひっそり登場しつつもセリフなしだったノブナガが「オレはグリーンだな」と参入。フェイタンやフィンクス、シャルナークにフランクリンも立候補し皆で演じることに。
そうしてシーラやサラサも含めてクロロを中心にして生まれた劇団。名前はナントカ旅団(多分仮)。
おそらく今までは特に夢や希望もないスラムの中で現状を変える何かを求めてゴミ漁りをしていただけのウボォーに、初めて芽生えた具体的なやりたい事が「お前(クロロ)と劇で世界中巡って世界一の悪役になる事………だな」。
皆が団のこれからを楽しみに語っている中、ビデオテープの山の中からカタヅケンジャーのテープを探すために一人こっそり抜け出したサラサ。そして警戒の厳しくなった流星街での最後の一仕事として「1匹」見つけて行く事にした人攫いのマフィア達。
希望に満ちた子供たちとその行きつく先である幻影旅団。そこに至る道を埋めるように動き出す不穏な周囲の動きにとてもワクワクする。
※フランクリン、シャルナーク、フェイタン、ノブナガはまだ名前が出ていないので一応仮。
劇の為にチャンバラの練習をするノブナガやフェイタン。まるで別人の様な演技を使い分けて脚本も書きこなすクロロ。喧嘩の絶えない敵グループだった皆が劇団として一つに集結し一つの目標に向かって動く中で仲間意識が育まれていくなど、少しづつ幻影旅団としての皆の面影やルーツが描かれていくのがとても良い。