エンジン搭載

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いよいよ納車っていうのに、
フェラーリへの気持ちが、低いままでした。

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無理やり、好きになろうと
様々な事をやってみました。
古いフェラーリの本をペラペラめくっても、
ビデオを引っ張り出して観ても
フェラーリへの気持ちは上がりませんでした。



一時は
夢にまで見た
安心して乗れるだろう
ピカピカなエンジン

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オイル漏れなんか、絶対にない。

何ヶ月も、エンジンを始動させて、
走らせて、メカニックさんは

神経質な僕が安心出来るまで、
何日も
異常な程 確認を繰り返してくれていました。

そして、
いよいよ高速道路を走らせてみました。


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思わず、
叫びました。

やっぱり 12気筒エンジンのフィーリングは
極めて最高だ。


実に滑らかに、スムーズに
回るなぁ~

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これはやっぱりいいわ。

楽しい、気持ちいい~

ガラガラな高速道路を走らせて
素直にそう思いました。



しかし、


その一方で、

複雑な心境も自分の中に
芽生えていたようです。


つづく…