坂本龍一 発言に対して「電気を止めたら死んでしまう病人がいる」「真夏にクーラーがかけられなければ、熱中症で死ぬ人がいる」などと噛み付いている無知な人がたくさんいるけど、これらの指摘は幼稚だね。
日本は、原発を止めたぐらいで、病人の生命維持装置が止まってしまったり、熱中症で死ぬ人が増えたりするような弱い国ではないよ。
もっと勉強したほうがいい。
坂本龍一 に伝えたい。
日本が今すぐ脱原発出来ないのは、お金が化石燃料の購入費として海外に流れてしまう火力発電と違い、原発は大半のお金が原発関連企業やゼネコンを通じて国内に流通するからです。
原発ゼロだと年間10兆円のお金が化石燃料購入費に消えてしまう。
そして、電力会社にとって、今脱原発をすることは、経営破綻を意味します。
電力会社が経営破綻すれば、主要銀行が保有している所有している電力債が不良債権化する、保険会社が所有している電力会社の株が紙切れになります。
原発依存症なのは、電力会社や銀行や保険会社だけではなく、原発交付金と原発がもたらす雇用に大きく依存している原発の地元も、いまさら原発が止まってしまっては財政が破綻します。
原発労働者向けのさまざまなサービスを提供している地元の企業も一気に倒産します。
これまで原発の建設・設置でおいしい思いをしてきた原発関連企業やゼネコンも大きく収入を減らします。
もちろん、その傘下に7次受けまでいるほど階層化している下請け企業も大きく収入を減らします。
これまで経産省が数多く作って来たさまざなな原発関連の特殊法人・公益法人も存在意義を無くしてしまう。
ここまで原発への依存度が高くなってしまった段階で、今すぐ脱原発をすれば日本の経済は崩壊して国益が大きく損なわれます。
自分の生活を守ってくれるのは国家です。
生活保護世帯の生活を守っていられるのも、国民が電力を使い一生懸命働く事が出来ているからです。
確かに坂本龍一が言ったように「たかが電気」ではあるけれど「されど原発は止められない」のが日本の現状なのです。