人間的に尊敬している人生の先輩の企画したイベント。
広大なリトルワールドでスーパーカーでパレードして、スーパーカーブームのように子供達に喜んでもらおうといったボランティアなイベント。
参加されたオーナー様はみな紳士、人が喜んでくれるなら、と。
この日僕は、障害者の方と出会いました。
フェラーリを、見る目が、今までのどんな人より、輝いていたからです。
その方は、必死に僕に興奮して話しかけてくれました。
耳に障害をかかえている事が状況から理解できました。
その方は僕に何度も人差し指を高々に上げ1
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と。
僕は、フェラーリのアクセルを8500回転まで、何回も何回も踏み込みました。
これが、フェラーリの音だぞ これがフェラーリだぞと
音は聞こえなかったと想像できましたが、タコメーターの上昇に興奮し、エンジンがゆれている事にきずいてくれました。
人間がこんなに喜びの感情をあらわにできるなんて僕は知りませんでした。
僕は精一杯アクセルを何回も何回も踏みつづけました。
わけわからないけど、なんか勇気をいただきました。
そして、フェラーリを乗りつづけていて良かったなって胸が熱くなりました。