平成28年10月28日が私の人生を変える事になり更に全てを失う序章でした。

覚せい剤

貴方はその言葉を聞いてどう思いますか?

そう、普通の皆さんは「恐い、廃人、頭がおかしい、罪」などを連想しますよね。

してる方はどうですか?
たとえば
「気持ちいい、スカッとする、集中出来る、疲れが飛ぶ」などですか?嫌な事を忘れ、プレッシャーなどから解放されますよね?

そうです。覚せい剤は精神的疲労とともに身体的疲労から一時的に解放してくれます。ですが、あくまで一時的です。
その後、自分に返ってくるのは精神的疲労が精神的苦痛になり、身体的疲労が身体的苦痛になります。やってる人はわかりますよね?
苦痛を与えてるのは、シャブを打つ貴方の手であり脳です。それから逃れようとまたシャブに手を出します。

シャブを辞めたいけどやめられない。そんな方も居ます。中には、それから逃げ自ら命を絶つ方も沢山居ます。

やってない普通の一般人の方達の考えはご尤もです。覚せい剤は、自分の幼き頃に描いた家族像や夢、人生全てを奪います。それだけ恐い物であり、人を廃れさせ、人格をも変えます。

私は家族が居ました。
家族が大好きでした。
でも、覚せい剤をしました。覚せい剤を知ったのは19歳です。
現在私は27です。19歳から27歳まで覚せい剤を‘一時的’にしてない時期がありました。
それは、自分で辞めなきゃと21の時に思い3年間辞めました。次は24の時今の嫁さんと出会い、この人を幸せにしたい。と思い辞めました。
ですが27歳になり、久々に友人に会い誘われました。最初はもちろん断りもしました。ですが私、色々金銭面や仕事面などの悩みから、つい手を出してしまいました。
‘一回だけなら’
自分が何年もシャブをしなかった。という、自信もあったからです。
で、金銭面など仕事面での悩みは当たり前ですが解消なんてされません。そして遂には、自分自身が嫌いになって行きました。
仕事帰りに近くにある13階建のビルに行き飛び降りようとも考えました。
そう思うようになったのも、妻は私の為にアドバイスや在り方を教えてくれました。ですが、それを私は余計なお世話や嫌味と取るようになりました。
切れ目が来た時に、妻の言ってくれた事の有り難みに気付き、嫁の言葉の表面じゃなく本質を知り、「妻にひでぇ事してんな、俺は」と仕事帰りに涙を流す時もありました。
そして、何を言ってもシャブをするようになって息子を抱く事、接する事を、する資格はないと思うようになり。何もかも嫌になりました。

で続けて嫌な事から逃げるようになり、シャブをしました。が、最初手を出すキッカケになった、金銭的問題は解決されず、嫁と息子に対しての問題が増え自分を追い込んでしまいました。そんな時シャブを売る側になろうと思いつくのです。
元請けに気に入られるよう、あれこれ手を尽くしました。自分も仁義や筋を通す生き方を多少ですが分かっては居たので、相手の懐に入る事はそんなに難しい事ではありませんでした。

そして、売買をするようになりました。元請けの更に上の仕入れを担当するのは反社会的勢力であり東のでかい市場を仕切ってます。
実際私の元請け宅には、覚せい剤が約1.5キロありましたね。それ以外に、タマ、コーク等も。

本格的に商売しだした矢先に、私はパクられました。
捕まる前に嫁に対し私は、本気で蹴りを入れました。正直私の頭は正常な判断が出来なくなってました。
そして、捕まり。勾留生活です。
息子にも会えない、嫁にも会えない。それが、どんなに辛いか捕まる前にはわかりませんでした。
捕まり、もっと嫁と仲良くしておけば良かった、もっと息子と接しておけば良かったと思い後悔をしました。
もっと優しく生きておけば良かった。と思いました。
実際、捕まれば動物園の動物と同じ扱いをされ自由なんてありません。時間を把握するにも許可が要る様なものです。

そして私は体重が1ヶ月で76キロ57キロまで落ちました。身長183です。捕まってなければ、金銭的悩みは解決出来てたかもしれませんが、身体が限界を迎え死んでたと思います。

私はそんな事もあり、後悔をしております。

今も正直辛いですよ。人生でこれ以上辛いと思った事はありません。
ですが、捕まり気付いた事は、辛い事から逃げても何も解決されず問題が大きくなり自分のキャパをオーバーして自分を壊す事になるという事です。
だから今辛いこの状況を少しでも良くできるよう、今出来る事に挑戦しやり続ける事しか私にはありません。

今出来る事とは、辛い状況に身を置き強き精神を持ち、きちんと働いて家族に貢献し、帰ってきてもらえるよう、やり続ける事待つ事です。
忍耐と努力。それのどちらも私は欠けてました。
それに気付けたのは家族である嫁と息子のおかげです。

覚せい剤をやってる方。

覚せい剤は何も助けになりません。覚せい剤を使って得た幸せや信頼なんて簡単に崩れますよ。
実際貴方自身覚せい剤を使って、失う事の方がおおいのではないですか?
捕まってください。貴方は捕まってなかったら美味い物も食べられるし、自由にたばこも酒も飲めるし、恋人とも居れます、家族と居れます。
そんな時間をも奪われます。動物園の動物のようになり。ただただ毎日が過ぎるのを待つだけです。

覚せい剤はやめられます。きっと。
自分の弱さとの勝負です。喧嘩が強くても自分の弱さに負けるような奴は弱いよ。
強くなればいい。強くなるとはどんなに痛くても辛くても我慢する事です。それが出来ればシャブにも勝てます。またそう在り続けたいと思い続ける事が1番大事です。