#2019年 シラスウナギ国内漁獲量 過去最低 利根川のシラスウナギ漁・深刻な不漁 | 武田良平のブログ

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日本経済新聞の記事より

2019年 ニホンウナギの稚魚、シラスウナギの減少が止まらない。2019年の国内漁獲量は前年を6割下回り、6年ぶりに過去最低となった。

今漁期、シラスウナギ漁が終了した鹿児島県では、許可採捕量1.869㎏に対し、実績は136.2㎏。宮崎県でも、許可採捕量500㎏に対し、73㎏と過去最低を記録。著しい不漁が続く結果となった。

利根川河口でのシラスウナギ漁も慢性的不漁が続いている。このままでは、さらにシラスウナギの漁獲量は減少する懸念が強い。

シラスウナギ漁、慢性的不漁の最大の原因は、河口堰にあるニホンウナギの産卵場所は、日本からおよそ2000キロ離れた太平洋マリアナ諸島沖。水深200~400メートルの海山域。親ウナギは、秋に海へと川を下り、はるかマリアナ諸島沖の産卵場を目指しての長旅にでる。無事に産卵場にたどり着いた親ウナギは、産卵を済ませ、一生を終える。孵化したニホンウナギの稚魚は黒潮に乗って、シラスウナギとなり、台湾、中国、韓国、日本の沿岸へとたどり着き、河口を遡り、生活域に向かう。ウナギの回遊型生態を妨げる最大の障害となるのが、河口堰。もうご理解できると思いますが、川を下る親ウナギが、行く手を塞ぐ河口堰により、海に出ることができず、産卵することができません。反対に、マリアナ諸島沖で孵化したニホンウナギの稚魚は、黒潮に乗り、日本沿岸にたどり着き、河口より棲みかとなる川を遡上。しかし、河口堰により、シラスウナギは、上流へ進むことはできない。

利根川や大きな川の河口堰には、必ず魚道が設けられている。この魚道を、どれだけの親ウナギ、また、どれだけのシラスウナギが通過しているのか、正確なデータはありませんが、天然ウナギの資源回復には、ほど遠い個体数であることは、激減してしまったシラスウナギの漁獲量からも明らかです。現状では、回復の手立てもなく、深刻度は深まるばかりです。利根川における天然ウナギ資源激減の最大の原因は、防潮河口堰により、産卵場に向かう親ウナギの数が激減。また、河口にたどり着いたシラスウナギは、川を遡上するが、防潮河口堰に阻まれて、先に進むことができない。これで利根川の天然ウナギは急激に減少してしまった。今後、利根川の天然ウナギ資源回復の策として、防潮河口堰を取り払い元の流れにもどすという意見もあるが、これは現実的には不可能。低予算で、天然ウナギ資源回復への試み。次回につづく・・・・・・・・

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