小さい頃いつも周りには猫がいた



物心つく前から、気づいた頃には

猫が生活の一部にいて、大好きだった

小学校の頃、祖父母の家(私の家の目の前)に

祖父が捨て犬を引き取って連れて帰ってきた。

庭で、シャンプーをしていると

おならをプーっとしたので

祖母が「プー助」となずけた。

茶色の雑種プー助

人懐こいかわいいね犬だった

憧れていた犬の散歩もした

そのうち散歩が義務になり

とってもめんどくさがり屋の私は、

よく散歩をサボった

犬は散歩があるから面倒くさい

その点猫は、散歩いらず

きて欲しい時に呼べば

優しく側にいて癒してくれる

絶対猫派だった



息子が、ペットショップで小型犬を欲しがった時

正直「え??チワワ?勘弁してよ」とも思った

ましてや室内犬

サイズは猫サイズだけど

吠えるし、散歩にいかなきゃだし

私は本当に面倒くさがり屋である



まだ東京にいた頃、母子家庭でフルタイムの仕事をしていた為、愛犬の世話はほぼほぼ息子がしていた

朝晩の散歩は当然息子

えさやりも、おしっこのかたずけも、寝るのも当然息子


息子はよく面倒をみた

猫が布団にいるのは当たり前だったけど、犬はとても抵抗があった
自分のベットには絶対乗せなかった

日々の生活でいっぱいいっぱいなのに

息子の心癒しに愛犬くん 頑張ってくれたまえぐらいに思っていた



マンションの4階での飼育

当然、ワンワン泣くことなど許されない

いつも狭い家で私達の帰りを待つだけの愛犬

東京のマンションで愛犬が吠えた記憶がほとんどない

犬というより、鳥かごにいる鳥のようだった



犬好きの友達が来ると、それは愛おしそうに愛犬を可愛がった
それを見ても、そんなにかわいいかなとあまり理解ができなかった

ひどい飼い主だったと思う



それでも愛犬は私に懐いた

どうしてだったんだろう






愛犬がここにくるまで、私達が日本を離れてから5ケ月間、落ち着くまで愛犬は東京の私の実家でみてもらっていた。

動物好きの父は、「愛犬がおまえ達に会えなくて寂しがっている」と何度となく連絡をしてきた

テレビ電話もした
私の声を聞くと「クンクン」泣いた

それでも私は「愛犬 もう直ぐここにこれるからね〜〜」と

楽観的だった
ひどい飼い主だった

母や妹が散歩に連れて行くと、愛犬は決まって昔私達が住んでいたマンションの方へリードを引っ張ったという

父は愛犬の写真を撮り続けた
「犬はわかるんだ、当たり前だろ置いて行かれて、寂しいんだぞ」と 


確かにどの表情も暗い
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言われたときは大げさにと思ったが、比べてみるとその頃の写真は本当に寂しそう表情しかしていない



東京で5年
離れて5ケ月

2016年の10月に愛犬がこの国にきてからは

時間に余裕も出来たし心にも余裕ができていたんだと思う



広いグランドで思いっきり走らせてやろう

海でもたくさん遊ぼう

愛犬だって絶対ここが好きになると自信があった


たくさん遊んで
たくさん可愛がって
たくさん大事にしようと

東京でできなかった分も、とその頃思った

人間は特に私は本当に勝手な生き物だと思う



愛犬の愛は無償の愛


私の愛は都合のいい愛


愛犬がいなくなって初めて気づくちがい



私がリビングでゆっくりしていると
必ずどこからか愛犬の足音が聞こえて
ソファに飛び乗り 私の横にピタッとくっついた

息子も彼もいるのに、
どちらかが何かを食べていない限り、
いつも私の所だった

胸の上に腹ばいに愛犬を乗せて
何度も何度も顔を撫でた

チワワの大きな目が
いつの間にかとても愛らしいと思うようになっていた

台所でご飯の支度をすると
必ず、おこぼれを拾おうと足元にまとわりついた



お風呂に入っていると、
入れて入れてと、ドアを開けようと爪でひっかく音がする

愛犬のシャンプーの日は、「shower」と声をかけながら、愛犬の後を歩くと
私を見ながら逃げるも、お腹を見せてすぐに降参した

いつも一緒にシャワーに入ってシャワーした

洗濯をするとき 干している時
トイレにいっても
私が移動する度に愛犬も私について回った

東京にいる時は長く皮膚病があったが、
ここにきて完治した

ストレスのせいだったか湿気だったのか
おかげで、愛犬はロングコートチワワだったが、
一度も毛を伸ばしたことがなかった



長いとグレムリンみたいで

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みんなショートヘアの愛犬が断然可愛いと言った

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車社会のこの国
愛犬はドライブが大好きだった
息子の送り迎えは日課
用意をしだすと、愛犬は絶対私から離れなかった
「行くんでしょ?僕も絶対いく」と言ってるようだった



私の膝の上で、ハンドルに手をかける右腕に顎を置き、外を眺める 小さな愛犬でも外の景色が見えた



東京では体験したことのない車
どこに出かける時もいつも付いて来たがった

私も出来る限り、愛犬を連れてでた

送り迎えも1人より愛犬と一緒の方が楽しかった

行きは息子の膝の上
それでも私の方をじっと見つめ
「そっちに行きたいんだけど」と言った表情を見せた

「ダメだからね〜」というと
諦めたように息子の膝の上にうなだれた



息子を降ろすと必ず吠えた!
小さな体からは想像ができないほど大きな声で


そう愛犬はここにきてから吠えることを覚えた

ときには、ウーとうなるほど
息子でなくても、車から誰かが降りるときは必ず吠えた

自分は置いて行かれると思うのか




この国の日差しはきつくて、黒髪の愛犬はよく
暑くなると、隣の助手席に移りたがった

移すとすぐに
ワンワンと吠えて、私の膝の上に戻りたがった 

「もーーーーーーーー何がしたいのCome here!」と運転しながら愛犬を膝の上に戻す

お決まりの朝の風景

今日は愛犬がいなくなって初めての登校日

だが息子は今日1日だけ学校を休ませてくれと

まだまだ悲しみに中にいる

夜もだいぶ寝ている
美味しいものを(息子のすきなものを)沢山食べさせている

睡眠と食欲

元気になる為の絶対要素

書きたいことが沢山出てきて
まだまだ混乱する
愛犬と私は沢山ありすぎて書ききれない




ここにきてから私と愛犬のつながりは
確実に強くなったと思う




そーだよね


私少しいい人になったよね




たくさん愛犬 といたよね



私は本当に勝手な人間だ