犬が襲われた
散歩の帰り道
家の前で、女性とその犬に会った
聞けば、迷い犬で数日前から見かけて
保護する途中だとかで
散歩の帰り道
家の前で、女性とその犬に会った
聞けば、迷い犬で数日前から見かけて
保護する途中だとかで
その人の家に誘導中だったところに出くわした
見ての通り
首輪もなければ
リードもない状態
でも大人しく彼女と歩いていたから
気を許していた
お決まりどりの犬の挨拶も穏便に
でも結果は違った
旦那が嫌な予感がしたらしく
私に我が家の犬Sashaを
連れて帰るように促した瞬間
音も立てずに
Sasyaの首に噛み付いてきた
一瞬だった
旦那は空手の有段者なので
蹴りも強い
その旦那が
何度蹴っても殴っても
びくともせず、うめき声もあげず
うちの子の首を締め上げる犬
私たちは必死だった
生まれてこの方あげたこともないような
叫び声をあげて、助けを求めた
私は終始うちの子の身体に覆い被さり
振り回されないように庇った
旦那は最後の手段で
自分の手で犬の口をこじ開けようとしていた
近所の人が来てくれていたけど
手も出せず
旦那は
「俺の子を殺すなと」叫び続けていた
レンジャーに言わせたら
私たちはまだ運が良かったと
このような状態になった犬は
相手が死ぬまで口を離さないと後で言われた
必死に戦い
犬とSashaを引き離せることに成功して
すぐにSashaを病院へ
私が動揺していたので
時間外の病院へは隣人が連絡してくれて
病院へは
たまたま通りかかった身も知らない女性が
連れて行ってくれた
Sasha の応急処置が終わり
翌日の手術と命に別状はないことを確認して
次は旦那
指を深く切っていて、出血もひどい
気づけば、私の腕も腫れていたので
2人で救急へ駆け込んだ
狂犬病予防の注射を2人とも受けて
翌日手術になった旦那
犬の咬み傷は怖いそうで
思ったより深刻だった様子
手の腱の修復と洗浄の為
手先から根元、手のひらのあたりまで切開し
処置していた
未だ入院中で
家では犬を
病院では旦那の世話をする事に
家の目の前で起きた事件で
飼い主の家が200メートル先にあるのが最悪
近所の空き地に
Sashaをトイレに連れて行くのも怖い
警察へはリポートしたが
レンジャーへのリポートは
旦那の退院後になるからだ
犬はまだそこに居る
犬を危険な個体として
登録してもらうように要望する予定
犬のせいではない
飼い主が一番悪い
旦那の涙を初めて見た
病院のベッドの上で泣いていた
Sashaと私が無事で良かったと
本人も相当怖かったと思う
怖い思いをしたと
言えずに耐えていた涙だと思った
Sashaは絶えず緊張していて
夜中何度も起きる
この子の心もケアしなければ
14歳まで
怪我や病気一つしたこともなく
大切に育ててきた
こんな事で失わずに済んで
本当によかった
旦那の指も元通りになる事を願うのみ




