今日はクリスマス・イヴ
24日は前々からお仕事をいれず、ひとりでのんびり過ごそう!と決めたまでは良いけれど。
のんびりと言ったら、やっぱりこれが一番でした~
読書
クリスマスということもあって、朝から「ノルウェイの森」を読んでおりました
小さい頃からとにかく本が好きで、いろーんな種類の本を読んできたけれど、
ノルウェイの森は私の中でかなり特別な存在です。
何故特別な存在なのかのひとつの理由は、私が主人公のワタナベ君に恋をしていたから。
「ねぇ、私のお願い2つ聞いてくれる?」
「3つ聞いてあげるよ」
きゃー。大興奮
ここの部分はいつ読んでも、何度読んでも、どっきどきしてしまいます。
それから2つ目の理由。
繰り返し読んでいるけれど、その時その時で、感慨・感想が変化していく面白さがあること。
小説を読んでいてそういった変化が起こると、つくづく普遍の真実というものは自分の中には無いことに気づかされます。
だから「絶対」とか「普通」という単語を使うことに、私はいささか抵抗を感じます。
でもあえて「絶対」と断言できることがあるとしたら、それは経験を積み重ねたことによる知恵によるものだけかな。
そんなこんなで、この本はもう20年近く、私と一緒にいます。
最初にこの本を読んだのは、中学3年生、受検直前の冬でした。
正直、最初は中学生が触れてはいけないいやらしい描写の数々に衝撃を受けました。
でも、そのあとも繰り返し読み続け、鮮やかなレッドとグリーンの背表紙をめくれば、ページは哀しい
くらいに白茶けています。
ところどころ手あかもあります。
だけどそんな汚れさえ、いとおしいくらい、この小説に恋しています。
こうやって静かにイヴを迎えられるのも、結構ありがたいことであるに違いないね。