アウラ学びの森 知誠館では、生徒が所属している中学校との連携を大事にしています。
生徒が知誠館で学習した成果を、学校側に示すこともそのひとつです。
学校からもらってきたプリントを知誠館の学習の中で使用し、それを提出したりすることもありますし、今の時期であれば知誠館でテストを受けて、それを学校に提出することもしています。
学校によっては教室にきてテストを受けることが条件になることもありますが、今回の中間テストはみんな知誠館で受けてもよいということになりました。
中学生の生徒にテストを受けるかどうか尋ねてみると、「うん!」と気合十分に返事をする子もいれば「うーん…」と不安そうに返事をする子もいました。
不安に思う子にとっては、やはり「学校」の「テスト」そのものに対するハードルが非常に高いんだと思います。
中でもAさんは、私のところに来ては「先生、テスト不安や~いやや~」と言っていました。
私はAさんに、何が不安なのか聞いてみることにしました。
<テスト受けるのの、何がそんなに不安なん?>
─だって点数悪かったらお母さんに怒られるもん…。あーいややー。絶対できひんし…。自信ないわぁ…。
<うーん…。お母さんに怒られるのは確かに嫌やなぁ。でもここ来たときはテスト受けれへんぐらい勉強追いついてなかったけど、今回は受けれるとこまできたやん?俺はそこがすごいことやと思うけど。>
─そうかなぁ?でもまだ全然追いついてるわけちゃうし、全然わかってないし…。やっぱり私はあかんわぁ。
Aさんの言葉では、「テストの結果が悪かったらお母さんに怒られる」ことが「不安」につながっているようでした。
しかし私には、Aさん自身ここに来るようになってから勉強してきたという思いがあるからこその不安でもあると思いました。
努力の分だけ結果が返ってくる。だから頑張れ。
とか
点数なんて気にしなくていいよ。
みたいな言葉をかけることは簡単ですが、現実はそう上手くいくものではないと私は思います。
現に、学校を休んでいた期間が長い生徒は、テストを受けてもほとんど手が付けられないなんてことはざらにありますし、それを引きずって休みがちになる生徒もいます。
でも、というか、だからこそ
生徒一人ひとりがテストを受けるかどうかを決断し、受ける(受けない)意味を自分なりに言葉にしてほしいなと思います。
それは、テストを受けることが重要なのではなく、テストを受けることをその子がどう意味づけるのかがはるかに重要だと考えるからです。
テストは「点数」というインパクトのあるもので結果が示されます。
それが低ければ、今までの努力とか、自分自身を否定されるような感覚になることもあると思います。
でもそれを受け入れ、自分なりに折り合いをつけながら進んでいったら、ちょっと違った視点で世界を見ることができると思うんです。
でも、その作業ってしんどいんですよね…
私自身、「点数」というものにとらわれてき続けましたし、今でも多少そういう傾向があるので、たまにしんどい思いをします(笑)
これからテストの結果が返ってき始めます。
そこで生徒が結果をどう意味づけるか。
しんどい作業を一緒にできたらいいなと思います。
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