卒業式に向けて | 不登校・ひきこもり 京都・亀岡 認定フリースクール アウラ学びの森 知誠館

不登校・ひきこもり 京都・亀岡 認定フリースクール アウラ学びの森 知誠館

全国初の認定フリースクール。そこで繰り広げられる様々なエピソードや気づきの数々を、アウラの森の住人である私たちがお伝えします。
みなさんが探しておられる、不登校やひきこもりの解決につながるヒントが見つかるかも…。

今日は知誠館を卒業していく生徒たちに向けて、来年度も知誠館で学ぶ生徒からの「送辞」をみんなで考えました。






始めはみんな
「別にあんましゃべったことないしな…」とか「何したとか全く覚えてない」
と話し合いに消極的でした。






でも、「ひとりでもいいから、その人との関わりでどんなエピソードがあったか教えて」と聞くと、結構みんなちゃんと応えてくれました。
中でも、「みんなから見て、卒業していく生徒らってどんなイメージ?」と聞いたときの反応が面
白かったんです。







「優しい」と「堂々してる」






これらがキーワードのようでした。
それを、具体的にどんなエピソードからそう思ったのか、もう少し違う言葉で言ったらどんな言葉になるのか?を尋ねると、こんなことを応えてくれました。







─「優しい」っていうか、学校の「先輩」って感じじゃないねん。なんか上下関係がないっていうか…。あとあれかな、初めてここに来たときに不安やったけど、話しかけてくれたのもある。

─「堂々としてる」っていうのは、自分の意見をはっきり言えるし、相手の意見もしっかり聴けるし、その後でもう一回自分の意見を考え直せるところやと思う。







私は正直驚きました。
その理由はふたつあります。








ひとつは、毎日会うと言っても、連絡先を交換したりもしてないし、腹を割って話したりもしてないし…そんなに深く関わっている様には見えなかったからです。
にもかかわらず、みんなよく観察しているし、色んなことを感じ取っていたんだなぁという点に驚きました。







もうひとつは、そうやって感じ取ったことを、この場で言葉にできていたからです。
卒業生たちのことを、「自分の意見を言えるからすごい」と言っている子たちがすでに、自分の意見を言えていたんです。








これはいったいどういうことや…。
いろんなことを考えざるを得ない生徒たちにとっては、少しの関わりがとても大きな経験になるのかもしれません。








そう考えると、私や周りの大人の与える影響や、生徒同士をつなげることが、とても大きな意味を持ってくるのではないでしょうか?
生徒に向ける言葉の一つひとつにもっと責任を持つとか…生徒と生徒が、ゆっくりでもコミュニケーションをとることができるように、まずは間に入ってみるとか…。








そんなことに気づかされた一コマでした。








明日には完成したらいいなぁ。
というか、完成させないとやばい!!時間がない!!
また、報告しますー。