店長のぽちである。
我輩はコンサートを聴く、犬である。
人間におもねった感想ではなく、ストレートな意見を書く。
文章がたどたどしいのも、拙者が犬であるから、ご勘弁。

さて、さる木曜日、以前テレビで見た、聴いて感心したロシアのピアニスト、ニコライ・ホジャイノフのリサイタルを西宮の芸術文化ホール小ホールで聴いた。
ホジャイノフのプロフィールや今回の曲目等については、「YAMAHA ホジャイノフ」と検索すれば出てくると思う。

最初にベートーヴェン後期3大ソナタ?のひとつ、31番を持ってくるあたり心憎く、曲者の予感。
テレビの録音よりも、高音の抜けがよく、表現力の幅を感じた。(それは単に最近のデジタルチューナーの音質の特性なのかもしれない。いろいろな場面でそれを感じる。CDなどと比べても。やはり、デジタル音源はチューナーのアナログ端子から出力ではなく、簡易でもいいからDACコンバーターで変換した跡にステレオにつなぐべきだと、強く思う。)
そして、深みのある、ある種の影といってもいい暗さをもつ低音。
わずか20歳そこそこのピアニストにしては、極めて成熟した音色だ。
上昇と下降を繰り替えす第一楽章を、これだけ過不足なく、充実した表現ができるだけでもすばらしいのだが、
その後の嘆きのテーマの深さが若者離れしている。そしてフーガの連続の構成力も素晴らしい!
この時点で、メインのリストのソナタが素晴らしい演奏になることは間違いないと予想させる演奏振りだった。
なにしろ、リストのソナタは「主題と変奏、フーガ」のソナタと言い換えてもいいぐらいなのだから!
話を急ぎすぎた。ベートーヴェンのあとは、ラヴェルの「夜のガスパール」。これは意外にも我輩は初めて「生演奏」で聴いたようなきがする。あるいは、記憶に残るような生演奏に出会ってこなかった。
さて、ホジャイノフのガスパールは素晴らしかった!
我輩の特徴として、素晴らしい演奏にはあまり言葉がでてこない。これはブログを書くのには困る性格だが。
とにかく、ロシアのピアニストのイメージからはかけ離れたような透明で、自然な高揚に満ちたものだった。
我輩としては、ピアニズムの点でこれを超えるのは、生ではあのツィメルマンぐらいしか経験していない、といいたい。
しかし、たとえば「ガスパール」の第2曲「絞首台」では、アクの強さ全開!
それはなぜだかロシアの雪原を思わせる、湿度の高い、しかし純朴さも感じさせる音楽だった。
第3曲、スカルボに関しては語るべき言葉を持たない。絶句の名演。
なんとも長くなった。この後の2曲と、アンコールに関しては、また後日。
いつになるかわかりませんが!
ではさらばワン。
店長のぽちである。
我輩はコンサートを聴く、犬である。
人間におもねった感想ではなく、ストレートな意見を書く。
文章がたどたどしいのも、拙者が犬であるから、ご勘弁。

さて、さる木曜日、以前テレビで見た、聴いて感心したロシアのピアニスト、ニコライ・ホジャイノフのリサイタルを西宮の芸術文化ホール小ホールで聴いた。
ホジャイノフのプロフィールや今回の曲目等については、「YAMAHA ホジャイノフ」と検索すれば出てくると思う。

最初にベートーヴェン後期3大ソナタ?のひとつ、31番を持ってくるあたり心憎く、曲者の予感。
テレビの録音よりも、高音の抜けがよく、表現力の幅を感じた。(それは単に最近のデジタルチューナーの音質の特性なのかもしれない。いろいろな場面でそれを感じる。CDなどと比べても。やはり、デジタル音源はチューナーのアナログ端子から出力ではなく、簡易でもいいからDACコンバーターで変換した跡にステレオにつなぐべきだと、強く思う。)
そして、深みのある、ある種の影といってもいい暗さをもつ低音。
わずか20歳そこそこのピアニストにしては、極めて成熟した音色だ。
上昇と下降を繰り替えす第一楽章を、これだけ過不足なく、充実した表現ができるだけでもすばらしいのだが、
その後の嘆きのテーマの深さが若者離れしている。そしてフーガの連続の構成力も素晴らしい!
この時点で、メインのリストのソナタが素晴らしい演奏になることは間違いないと予想させる演奏振りだった。
なにしろ、リストのソナタは「主題と変奏、フーガ」のソナタと言い換えてもいいぐらいなのだから!
話を急ぎすぎた。ベートーヴェンのあとは、ラヴェルの「夜のガスパール」。これは意外にも我輩は初めて「生演奏」で聴いたようなきがする。あるいは、記憶に残るような生演奏に出会ってこなかった。
さて、ホジャイノフのガスパールは素晴らしかった!
我輩の特徴として、素晴らしい演奏にはあまり言葉がでてこない。これはブログを書くのには困る性格だが。
とにかく、ロシアのピアニストのイメージからはかけ離れたような透明で、自然な高揚に満ちたものだった。
我輩としては、ピアニズムの点でこれを超えるのは、生ではあのツィメルマンぐらいしか経験していない、といいたい。
しかし、たとえば「ガスパール」の第2曲「絞首台」では、アクの強さ全開!
それはなぜだかロシアの雪原を思わせる、湿度の高い、しかし純朴さも感じさせる音楽だった。
第3曲、スカルボに関しては語るべき言葉を持たない。絶句の名演。
なんとも長くなった。この後の2曲と、アンコールに関しては、また後日。
いつになるかわかりませんが!
ではさらばワン。