今日、ちょうど「ヤル気の科学」という本を読んでいる最中に、ソフトバンクが従業員の英語力を向上させるために、TOEIC800点以上を得た人に300,000円を報酬として与えるという記事を目にしました。

ヤル気の科学 行動経済学が教える成功の秘訣/文藝春秋

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http://www.japantoday.com/category/technology/view/softbank-offers-employees-y1-mil-incentive-to-master-english?utm_campaign=jt_newsletter&utm_medium=email&utm_source=jt_newsletter_2013-01-14_AM


この本では、報酬を与えるようなコミットメント契約について、「報酬は逆効果」の著者であるアルフィー・コーンの警告を紹介し、内的動機付けを不安定にするようなものならばかえって有害になる可能性があると指摘しています。


「報酬は逆効果」という本は非常に興味深い本なのですが、翻訳版はかなり値段が高いため、kindleストアで原著(773円)をダウンロードして読んでみることにします。


Punished by Rewards: The Trouble with Gold Stars, Incentive Plans, A's, Praise, and Other Bribes: The Trouble with Gold Stars, Incentive Plans, A's, Praise and Other Bribes [Kindle版]

http://www.amazon.co.jp/Punished-Rewards-Trouble-Incentive-ebook/dp/B004MYFLDG/ref=sr_1_5?s=digital-text&ie=UTF8&qid=1358148051&sr=1-5

Punished by Rewards: The Trouble With Gold Star.../Mariner Books
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なお、選択理論では、コントロールを目的とした報酬は外的コントロールであると見なし、内的コントロールの大切さを強調しています。


この本の中で、私が特に興味を抱いた箇所は、日が近づいてくるにつれて、人は自分の選好をどこかで逆転させてしまうという、「双曲割引」という概念です。


そう言えば、あるブティックでたまたま見つけた洋服がとても気に入ったので即購入したにも関わらず、数週間が経つとその服を見てあまりワクワクしなくなったことが、今までに多々ありました。


今後、何か物を選ぶ際に、自分のその瞬間の感情だけでとっさに行動するのではなく、この「双曲割引」を思い出して、慎重にもの選びをしていこうと思います。choice!*