わたしは幼い頃から現在に至るまで、ずっと「まじめな人」だと言われてきました。


そして私は、「まじめ」であるということは、とても大切でよいことだとずっと思っていたのです。


では、わたしが定義する「まじめ」とはいったいどのようなものだったのか。


・いつも何事にも全力で取り組むこと。
・誰に対しても誠実に接すること。
・つらいことがあっても愚痴をこぼさないこと、つまり自分一人の力で問題を解決すること。


今、上記の定義にあてはまる「まじめ」な生き方をしてきた自分を振り返ってみると、私はなんてしんどい人生を送ってきたのかと、びっくりしています!


今回「まじめの罠」を読んで、私のこれまでの生き方を一つ一つ振り返ることができました。
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そして「まじめの罠」にはまらないためには、教育がいかに大切かに気づくことができました。


現在、私の学校では「受験」でどの大学に何人合格させるかが大きな目標になっています。その目標を達成させるために、与えられたものをひたすら暗記するという、「考えない」教育が主流になりつつあります。


この本では、「まじめの罠」にはまらないようにするためには「すべての前提を鵜呑みにしない」こと、つまり「クリティカル・シンキング」が大切だと強調しています。


しかし、日本の学校ではほとんど「クリティカル・シンキング」のトレーニングを生徒にさせていないのが現状です。


これからの人生では、自分が「まじめの罠」にはまらないようにするために、次のことを実践していくことにします。

①システム外で仲間を増やす
 勝間塾を中心に、少しずつ仲間を増やして、自分の思考の幅を広げていきます。

②問題設定そのものを疑う
 まず、私自信がクリティカル・シンキングを身につけられるようトレーニングしていきます。その後、日々の授業で、「クリティカル・シンキング」のトレーニングになるタスクを少しずつ取り入れていきます。

③自己磨きだけではなく、どのようにすればチームワークで最大の力が出せるのかを考えて行動する

④アサーティブな人間関係を築く

⑤プロセスマネジメント力を身につける
 
 3年前、私は修士論文がなかなか書けず行き詰っていました。そのとき、救いを求めて私の尊敬する教授に大阪まで会いに行き、相談にのっていただきました。
 私が、修士論文を書くのを辞めようと思っていることをその教授に伝えると、

結果よりもプロセスが大切だと私は思います。今までこんなに汗水流してがんばってきたのだから、とにかくできるところまでやってみた方がいい。やるだけやって修士論文を仕上げてください。」


と言ってくださったのです。


 短い時間だったにもかかわらず、「結果よりもプロセスが大切」という言葉に、私は救われたような気がしたのです。
 ところが、教授がおっしゃった「プロセス」の本当の意味が、その時の私にはきちんと理解できていませんでした。単に、「何かをしている過程」だとずっと思っていたのです。


 今回、この本を読んで「プロセス」の概念について、以下のように理解を深めることができ、目から鱗でした。


「何が結果につながるプロセスなのか、それをマネジメントすることが大事である」
「プロセスそのものからある程度隔離して、プロセスの価値そのものをメタ認知的に考える」


 メタ認知をすることで、自分を客観的に見ることができ、それが「自分コーチング」につながることを再認識できました。



ヘップバーンの何でも見てやろう-まじめの罠