がんは不治の病のイメージはまだまだ強いと思います。２０１４年５月８日に米科学誌サイエンスが掲載した所見は、そんなイメージを吹き飛ばし、がんは治る病気だという希望が持てるものでした。
モンタナ州在住の４５歳の女性は２００９年に胆管がんと診断され、手術や化学療法を行ないましたが効果がなく２０１２年に国立がん研究所の臨床試験に参加しました。研究者はがん腫瘍をターゲットとする免疫細胞を培養し、患者に数億個投与しました。治験によると６ヶ月後に腫瘍は縮小し、さらに６ヶ月後に安定化し、その後は成長したそうです。昨年の１０月に２回目の治療を行なったところ、腫瘍の９５％は突然変異に適合する細胞だったということ。彼女のがんはこの治療に対してほぼ即時に反応したということです。彼女は、インタビューに「がんが治癒したとは考えられないが、腫瘍ははるかに縮小し、いまも細胞は腫瘍と闘っている」と答えています。
こんなニュースを聞くと希望が持てますね。
日本でも、最高水準の大学病院で過去勤務していた医療チームが、免疫療法を行なっている病院が名古屋にあるそうです。免疫療法という治療方法があるということも知らない方もいると思います。非常に優れた技術を持つ医療チがームが行なう免疫療法名古屋で受けられるということを知っておくだけでもと、もしもの時の力になりますね。