東日本大震災。

何でもない金曜日だった3月11日は、忘れられない一日となりました。


家族、友人、仕事.

そしてサックスを愛する仲間も。


考えられないくらい多くのものを飲み込んで、今もなおその渦中にあります。



こんな大変な状況のなか、楽器を吹いていても良いのだろうか?


今、私たちは何をすべきなのか?


いったい何ができるのだろうか?


メンバー一同、ずっと考え続けています。




アマチュアとして本業を抱えながら楽器の演奏に携わる私たちにできること。


それは脇目をふらず現実を直視し、目の前のことをこなしていくこと。


祈りの気持ちは、本業のお仕事と趣味の楽器の演奏で最大限に表現すること。



これは、今回お世話になったサックスリペアのプロフェッショナル。

小田桐工房の小田桐さんから教えていただいたことでした。



「僕ができることは、目の前の楽器を自分の技術で最大限のパフォーマンスまで引き上げること」


「僕の表現、生きた証はリペアした楽器がすべて」


「音楽家が音楽で自分自身の存在を表現するように、僕は生きている限り、リペアでそれを表現し続ける。」


「それが、僕がこの世の中に対してできること」



直接の被災をしていない私たちが、変に縮こまって動かない、のは違うと思います。


本業で日本の経済に活気を取り戻し、演奏で少しでも多くの方の心に安らぎが与えられたならば。


私たちオードリーサクソフォンカルテットが存在する理由が、そこにあるのかも知れません。



4月にはワンコインコンサート東京でのサクソフォン交流会 など、表現する機会がたくさんあります。


私たちはそんな気持ちで懸命に演奏し、世の中に貢献したいと考えております。



あ、どうも!かわぐっちですアップ


まじめなスタートとなりましたが、そんなこんなで今回は結果的にすご~く大変な時期に設定してしまいましたあせる


そうなんです、今回は毎年恒例の「小田桐さんを囲んで心置きなくリペアをしてもらおう会」なんです音譜

昨年の様子はこちら から(…改めてみるとほとんど呑み食いの記録だぁ叫び



…いやいやっ!本当に感動するほど見事な技術でサックスの調整をしていただけるんです。

小田桐さんのお人柄を含めて大好きなオードリー一同は、

この日を待ち望んでおりました。



奇しくも大震災の1週間後の3月18日から設定されていた、この小田桐さんを囲む会。


余震続きで新幹線も不安定ななか、一時は開催自体を自粛したほうが…という意見もメンバー内で挙がっておりました。



率直に小田桐さんに相談すると…


開口一番に「結局は心の持ちようの問題なんだよね」と。



「次の大きな地震がいつ来るかわからない中、今回たとえ延期しても、次いつ来れるのかわからない」


「こんな中だからこそ、それぞれがエネルギーを取り戻して、やるべきことを思い出して、役割を発揮して東京から復興の力を発信しなければいけないと思う」


力強いお言葉を頂く事ができました。


心が震えました。


なんかすごいやる気がもらえました。


逆に勇気づけていただき、ありがとうございますっ!



ということで、小田桐さんにきてもらいました~ロケット


Audrey Saxophone Quartet 練習日誌
早速、作業開始っ!



午後3時に到着後、即座に新栄のビジネスホテルにチェックインしていただき、即作業を開始していただきました!


というのも、今回、とっても楽器が多いんですあせる


・おかだぁ
ソプラノ:YSS-875
アルト:YAS-875
テナー:マーク6


・かわぐっち
アルト:YAS-875
アルト:YAS-62
バリトン:YBS-62II


・あっこ
テナー:YTS-875
テナー:シリーズ2


・まいまい
アルト:YAS-62
バリトン:シリーズ2


メンバーが4名なのに、なぜかサックスが10本もあるんです!

これは気合いを入れてやっていただかなくては!


ほぼ缶詰状態で、小田桐さんのリペアはどんどん進んでいきます飛行機





そして…夜お月見



お仕事が終わった僕とあっこが合流して、恒例の「小田桐さんを囲む会」がはじまりました☆

※まいまいは夜勤だったんだね!ごめんよぉ~!しょぼん


Audrey Saxophone Quartet 練習日誌
おかだぁ&小田桐さん「かんぱーいっ!ドキドキは、はぁと?


…と思ったら!


Audrey Saxophone Quartet 練習日誌
あっこ「仕事の後のビール、うっめぇ~~~~~~~~~~~!ビール


…すげぇすにひひ

そんなうまそうに呑まれたら、もうついて行くしかありませんっ!


そんなこんなで夜が更けるまで、美味しい海鮮料理をつつきながらの宴は続いたのでしたクラッカー





んで、翌日晴れ




Audrey Saxophone Quartet 練習日誌

みんなのクルマ、勢揃いです☆

(おかだぁ!そこは逆、逆~~~!あせる



Audrey Saxophone Quartet 練習日誌

ん?


テナーサックスの前で神妙な面持ちのあっこ。



Audrey Saxophone Quartet 練習日誌
※画像は自主規制によりモザイク(逆に目立つか)


そこにはNoooooohhhh!!!!!凹みが!

他で練習中にスタンドに置いといたら、なんかぶつけられたらしい。

悲しいね。

へこむね、楽器もヒトも…。


このテナーは東京の小田桐工房に入院することに。

きっとキレイになって帰ってくるからね。



Audrey Saxophone Quartet 練習日誌

リペア中…



Audrey Saxophone Quartet 練習日誌

道具たちをちらり。



Audrey Saxophone Quartet 練習日誌
タンポもどっさり。



Audrey Saxophone Quartet 練習日誌
使い込まれた道具たち。

自分で工具も作るらしく、「作った道具をみれば、その人の腕がわかる」とのこと。



Audrey Saxophone Quartet 練習日誌
いろんなお話をお聞きしながらも、そのまなざしと手はずっと作業を続けられています。



Audrey Saxophone Quartet 練習日誌
真剣。



Audrey Saxophone Quartet 練習日誌
このペンチも、キーをつかんだ際に傷がつかないよう、入念に磨かれているそうです。



Audrey Saxophone Quartet 練習日誌
このコルクたちが、実にいろいろな場所でいろいろなサイズになり、大活躍するんです。

もう、びっくり!



Audrey Saxophone Quartet 練習日誌
それぞれの場所にあった材料を、最適な方法で固定されています。



Audrey Saxophone Quartet 練習日誌
もう、見ているだけで時間があっと言う間に過ぎていきます。



集中した後は、お楽しみのお昼ご飯ですよ~~~!


グルメな小田桐さんワインに配慮し、熟慮に熟慮を重ねたあげく、
超テキトーに決定されたのは、とある町外れの洋食屋さん。



Audrey Saxophone Quartet 練習日誌

メインのハンバーグランチ!

800円ですごいボリュームです!


Audrey Saxophone Quartet 練習日誌

Aランチは680円でおなかいっぱいラブラブ



Audrey Saxophone Quartet 練習日誌

全く期待していなかった割にはすごく美味しいランチとなり、大満足でしたアップ



さて、かえって続きをば。



Audrey Saxophone Quartet 練習日誌

これは?


そう、


Audrey Saxophone Quartet 練習日誌

テナーサックスのマウスピースなんです合格


実はこのたび僕がテナーを購入することになり、それに合わせていち早く小田桐さんがマウスピースを作ってくださったんです!


もう感謝感激です!素早いご対応、本当に感謝しておりますラブラブ!



調整が終わった楽器を吹きながらの練習。


Audrey Saxophone Quartet 練習日誌
マーク6と格闘中!




Audrey Saxophone Quartet 練習日誌

思わず顔がほころぶ吹きやすさです☆

これがあるからやめれんねぇ?



Audrey Saxophone Quartet 練習日誌
こ、こんなに吹きやすいなんて…の図。



Audrey Saxophone Quartet 練習日誌
あっこちゃんが買って来てくれたスィーツをいただいてしばしの休憩。



Audrey Saxophone Quartet 練習日誌
うむ、味や良し。


Audrey Saxophone Quartet 練習日誌
調整後の楽器で記念撮影です


そんなこんなで、夜にまで及んだ調整会は無事に終了しました!



本当に大変な中での開催でしたが、メンバーみんなの協力・あっこちゃんのマネジメント力とそして何よりも小田桐さんの奮闘があり、無事に終えることができました。


ありがとうございました!クラッカー


楽器が最高の状態になりましたので、あとは私たちが最高な状態になれば幸せな演奏ができるはず。


本業で日本の経済に活気を取り戻しつつ、私たち演奏で少しでも多くの方の心に安らぎが与えられたならば。


この思いを忘れず、これからも練習を積み重ねて良い演奏をしていきたいと思います。


小田桐さん、本当にありがとうございましたニコニコ

またぜひ一緒に呑みましょうグッド!