おととい、昨日
オーディオブックリーダーの第一回の審査を行った。

いままで読み手さんはこちらで事務所なりにオファーをかけて請け負ってもらっていたが
これからはこのような枠組みでの仕事は少なくなってくると思う。

当然、大手プロダクションに所属している人を使わなくてはいけないときには
従来通りの枠組みだろうけど、確実に変わってくると思う。

その試みの一貫としてスタートした。
今後はリーダーは継続して募集するし、エンジニアも募集していく。

根底には電子出版、音楽のインディーズの活動にあるとおり、流通の垣根が低くなってきて
実演者(或いは著者)が自らリスクをとって直接顧客とのやりとりができるようになってきたのが
大きい。

さすがにまだ、出版の部分ではもう一山越えなければいけない垣根があるかもしれないけど、池田信夫氏率いる
アゴラなど実験はすでに始まっている。

音楽ではもはや売れないメジャー所属と売れているインディーズ、CD売上収入は逆転している状態だ。

オーディオブックもこれから大きく変わっていくと思う。
リスクを取るのがだれか?
著者かもしれないし、出版社かもしれないし、オーディオブック出版社、はたまた実演者かもしれない。

リスクを大きく取った人が分配も大きくなる。

ただ、それだけのことだ。

その分配に不公平感が出ないようにルール化する、そこさえ定まれば問題は無い。

特に制作者に分配される枠組みができれば良いと思う。
リーダー(朗読者)、エンジニアなど安いギャランティでそこで終わりではなく、作った物が自分の収益にも反映される。その枠組み作りができる時代がもうあと少しの所まできている。

「磯野波平ただいま年収164万円」の時代からの変革をこれから始めていこうかと思う