まず写真を見てください。


ことのは出版 オーディオブック情報館


有料会場 Y150 トゥモローパークでのイベント風景です。
有料会場でのイベントにもかかわらず、誰もいません。まわりの無料会場にはたくさんの人通りがありました。

今日、初めてお客としてチケット購入をし、知人と一緒に行きました。
両方とも横浜市民です。

そしてあきれはてました

色んなイベントを単純に楽しんだり、企画する側に回ったりと、イベント関連そこそこの経験のある
自分ですが、これほどユーザーを無視した、方向性の無いイベントは初めてです。


今後、自分なりに横濱開港150周年記念事務局を中心に取材を行っていきたいと思います。
横浜市民発、プロジェクト検証を行っていきたいです。
今日は初感想だけ。


まず有料入場券。
本当に最初から収入計画としてたてていたものでしょうか?
だとすると、価格設定、イベント内容がお粗末すぎます。
2400円の価格設定と有料イベント地区区割り、行ってみて後付で急遽対応したものではないかと感じました。

これは近いうちに協会に取材して、いつ頃値段設定を行ったのか?価格設定の根拠などを聴いてみたいとおもいます
 事業計画では75億の収入のうちチケット購入代が25億計上されています(前売り分)、これに横浜市補助金収入41億併せると66億。
 少なくとも横浜市市民税支払者として40億円分が正しく使われているか検証していきたいと思います。

今回はトゥモローパークとY150はじまりの森について
とお客へのチケット購入含めた導線の設定について。

有料会場トゥモローパークでは三つのコンテンツが主になっています。

1)未来シアター「BATON 」
トゥモローパークのメインコンテンツで岩井俊二監督。
実在の人物の動きをモーションキャプチャーし、仕上げたアニメーションです。

これは三部構成でできていて私の見たのは第2部でした。
<上映スケジュール>
●4/28~5/30 第一章「密航者」
●5/31~7/10 第二章「アポロとミカル」
●7/11~9/27 第三章「サイファ」

と会期中に三回に分けて展開されるイベントです。
私はこのイベント、当初は有料コンテンツとして展開される予定でなかったと考えています。
 あえて3部に分けていると言うことはお客さんに何度も来て欲しいという発想の元に企画・立案されたものと推測できます。地元重視のリピーターのための作品です。

にも関わらず1回2400円の入場料が必要な地域に置かれたことで、コンテンツとして??となってしました。
多くの学校行事やシニアイベントとして今日もたくさんのお客さんが来ていました。この人達は一期一会です。
途中の二部からみて次回7月11日乞うご期待。というものを見せられて皆さんキョトンとしていました。
 多くのメディアに露出している期待コンテンツですので遠方から見に来た方は「何それ」で終わることだと思います。 
 作品の出来はよいのです。念のため
ただし、1回2400円のコンテンツとして、このために 計3回 7200円の時間とお金を割くことはあり得ないです。
隣のワールドポーターズに行けばレイトショー1本1200円で映画が観られる時代にしてはあまりにも高すぎます。

 次の目玉はアースバルーン「HOME」
宇宙飛行士の向井千秋さんが監督としてバルーンを上映幕に使って展開するものですが・・・
これ夜だけなんですよね。

ほとんどの団体お客さんは見ることなく去ることになります。
ちなみにいつの間にかか開国博夜間半額チケット発売されていました。
地元の自分も聴いたことのない駅など主要施設などでも見たことはない半額チケットの存在を知りました。

 残る施設はトゥモローパークステージと写真のステージです。
3つの施設を無理矢理囲い込みの有料エリアにしたのは、このステージのある番組が関係しているのではと思っているところがあります。

 このトゥモローパークは全く意味のない囲い込みの箱物会場になっています。また箱物としてはとてもお金の取れるものでもありません。にもかかわらずあえて箱物にしたのは

トゥモローパークステージ(ゆず、有希美咲、jewel’U)

そう、横浜市磯子区岡村の有名人もとい全国区のミュージシャン

ゆず


の存在があったためだと思います。
会場内はゆずの曲がひっきりなしに流れていました。

もともとオープニングか何かでステージに上がって出てもらう予定であったのではないでしょうか?
 そうすると無料にすると人の混雑で警備・保安上の問題や無料ということが問題にならないか?

そのような経緯であえて箱物にしたのでは無いかと思いました。
 結果、まだゆずはステージで歌ったことはありません。六月にFM収録ブースに一度来ただけです。にもかかわらず、ステージの案内が上記の通り、ゆず一辺倒なので事務局側はかなり力を入れていると思います。

 伊勢佐木町者町三越前からスタートしたゆず物語、横浜開国博のプランナーなら誰でも考えつく強力なコンテンツです。

 その備えとして箱物を作ったのではないか?と今日、行ってみてあまりに不自然な有料会場設定にそれを感じました。

もう一つの会場
Y150はじまりの森
は何故か急遽メインのイベントになった

巨大スペクタクルアート劇団「ENEOS ラ・マシン」

です。実際を見てきましたが。一回500円の観劇といったかんじでしょうか?
乗ることも触ることもできないので、実際としてアートとして見るものです。
これも箱物イベントとしては観客にカタルシスを与えるものではありません。
何せ非体験型のものですから、
始まりの森は他にENEOSの展示館(ショールーム)、

横浜ものがたり

(博物館の一コーナーみたいな感じです)
しかありません。他に夜のコーナーはもう一つプログラムがあります。

後は黒船レストランがありますが、出展している出店の人たちには同情を覚えました。
当然、出展料を事務局に払っているのだと思いますが、ディズニーランドと違い有料ゾーンは各地区細かく区切られて、本当に中の有料コンテンツだけを見れば2400円をとるなんてあり得ない状況です。

出入りも自由なため、キリン一番搾りを500円で売ったり、安物ラーメンを800円、フランクフルト300円で売っても
近所のコンビニには定価で売っている訳なので、まあ儲からないでしょう。

この事例を感想の総括にあげさせてもらうと

横浜開国博はベイサイド・ヒルサイドなど各地区で展開されるもので
ベイサイドはみなとみらいから山下公園・中華街まで一つにした非常に長い会場です。
その中の一角にアトラクション観覧料を設定するのは問題ないですが、入場料として支払うのはかなり無理がありました。はっきり言って不快感たっぷりです。

 その根っこにあるのは元々市民参加型の広範囲にわたるイベントのはずが、2,3箱物を設定したために有料イベントになってしまった変質があると思います。
 
 その影響はチケットの購入場所が限定されていたり、コンビニ購入などのではデータセンターのキャパシティが全然足りないとみえて平日でも時間かかる状態にあることや、各駅からの(特にバス乗り場への導線)が全くない状態(ランドマークタワー内に発着所の張り紙、立て看板一つ無い)などを見ても明らかに有料箱物イベントとしてはお粗末な対応です。

 そして市民参加型イベントとして範囲を山下公園(マリンタワーから中華街)、大桟橋、象の鼻からみなとみらい地区を会場として設定するなら自転車貸し出しなどもっと導線を短くする工夫が必要があります。

 どちらにも徹し切れていないこのイベント、今まで見てきたイベントで一番最低なものです。
自分にイベントの経験があり、かつ横浜という立地に住み、横浜でビジネスを営んでいるからこそ見えてしまう部分もあるのかもしれません。
 お節介と言われようともまだ会期半ば、横浜のイメージ向上のためにも、事務局に納得のいく情報開示を求めルポルタージュして行ければと思っています。

 最後に
  ・その他テーマイベント運営経費(598,250千円)
  プロデューサー委託等

  ・メディア活用広報〈370,000千円〉
  ・地域広報〈324,000千円〉
  ポスター、チラシ、パンフレット等の制作や各種広報媒体を活用することにより、地域連携広報、横浜市との連携広報、市民参加広報を進める。
  ・広報宣伝計画・運営等関連〈333,000千円〉
  ロゴマーク等のデザインガイドラインに基づき、広報・宣伝活動における活用方法等の調整を行うとともに、マスコミとの関係を構築し、今後の記事化、番組タイアップなどによる周知を行う。また、各種宣伝イベントの計画・運営を行っていく。

 とこれだけの経費を掛けている以上、しっかり監査していく必要があると思います。
 ちなみに広報宣伝計画・運営等関連・ロゴマーク等のデザインガイドラインに基づいたためか、有料会場内でのお水の販売は横浜市水道局のはまっ子どうし
 ではなくロゴスポンサーのお水でした。

 縦割りだなあ