IAIJ5周年シンポジウムが土曜日午後に開催され、場違いながら出席させていただきました。
IAIJは 特定非営利活動法人International Angelinvestors JAPAN の略で
日本で数少ないエンジェルを育成する連盟です。

エンジェルというとごく限られたお金持ちが、成功するかどうかわからない起業家に投資をしてハイリスクハイリターンを求めるというイメージがあるのですが、このIAIJでは起業家にお金を投資するだけではなく、ネットワーク、知識を提供する併走型組織になっています。

私の方はご縁がありましてこのIAIJのエンジェル(メンター)から指導を受けています。

このような併走型組織はまだ日本には少なく代表的な物にIAIJ以外に日本エンジェルフォーラムとTUNAMIネットワークパートナーズしかないと聞いています。

ことのは出版は横浜ビジネスグランプリでTUNAMI賞をいただきましてTUNAMIネットワークパートナーズ様からも支援を受けています。

日本の数少ないネットワークをお借りしているので、何とか実績としてお返ししなければと責任を感じています。

さて、シンポジウムでは面白い意見や発表がありましたので、箇条書きにして備忘録としておきます。

エンジェルとは
・資金を出す(出資)
・ネットワークや知識・経験を提供する(メンター)

と呼ばれる二つの要素で構成されている。
これは必ず二つとも兼ね備えている必要はない。

・エンジェルの出資額は必ずしも数千万など高額である必要はない
50万~100万程度を出資し・メンターとして起業家をアシストすることでエンジェルとしての役割は果たすことができる。

・平成20年度の法改正によりエンジェル税制が活用しやすくなった。
所得から控除が可能に
(まだ改善すべき点は多々あるということでしたが、年収1000万前後の人がエンジェルとして出資を行いやすい環境ができあがった)

・起業家側から見ると人材(実務)を提供してくれるメンターは非常に有り難い。一方その成果にどのように報いるかルールは無くその起業家次第になる。無償での株式提供など考えて行かなくてはならない

・出資のEXIT(出口)がアメリカと日本では大きく違う
日本の場合 IPO(株式公開)が44%、倒産解散が16%、M&Aが14%、起業家からの買い戻し14%)となっていて
そのうちリターンに直結するのはIPOのみになっている。M&Aの金額は低い、その他はマイナス
アメリカの場合 M&AでのEXITがIPOに対して5対1と多く回収金額平均も高い

・投資しやすい起業家とそうでない起業家は傾向がある

・エンジェル、起業家とも60歳からの世代が台頭する(台頭せざるを得ない)
人生70年から80年~90年に高齢化が進んだので、60歳からの20年間~30年間 社会関与し可能であれば成長要因として関与して行ければ

といった話を聞きました。

確定申告で利益が出て困っている皆様、これを機会にエンジェルとして社会に関与してみてはいかがでしょうか?

ことのは出版でもお待ちしています(笑)


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IAIJ理事長が書かれた本です