迎えた8月13日(日)決勝日

定刻よりやや遅れて始まった公式車検へ1番乗りをして無事に合格。

 

8:15よりブリーフィングが始まりました。

しっかり聞いてレギュレーションなどを確認します。

 

そして8:45より50分間の練習走行が始まりました。初め15分は初心者枠としてサーキットから

のアナウンスがあったのであまり練習のできていない大貴選手からコースインしていきます。

その後岡田選手、加藤選手、都築選手、澤井選手の順に10分程度練習して最後の澤井選手

のピットインで給油場での最終給油を済ませスタートを待ちます。

 

このレースには予選がなくグリットはくじ引きになります。ブリーフィング後のくじ引きは

都築選手が行いました。結果は4番グリット!

スタート進行が始まりグリットで記念撮影をしました。

そして10:03少し遅れてスタートを迎えました。スタートライダーは澤井選手です。

エンジンはかけたままでのスタートですが1周目15番手あたりで戻ってきます。

 

スティントの計画は・・・

澤井選手→都築選手→加藤選手→岡田選手→大貴選手を基本として

前日練習練習でタイムの良かった澤井、都築両選手を長くコースを走ってもらい

他の選手は30分を基本として15回ピット5回給油を守る作戦。

 

第1スティントでは10:50分ごろに3コーナーでの転倒車両の回収で赤旗中断になりました。

オフィシャルに確認したところ”赤旗中も走行時間とみなす”という判断で予定していた

時間にピットインすると45分を超えてしまいペナルティーの対象になるので時間管理を

しっかりします。

 

第2スティントは10:43に都築選手に交代します。

都築選手は54秒台で順調にラップを重ねます。しかしピットインのサインが出た3コーナーで

痛恨の転倒!早いリカバリーで事なきを得てピットに戻りますがハンドルの向きとブレーキレバーの

角度が変わってしまいすぐに修理をして約3分の作業で続いて加藤選手に交代をしました。

加藤選手は56秒台で淡々と周回を重ねこの頃は総合で9位を走っていました。

その後美浜8耐の初めて参戦する岡田選手へと交代します。

練習用のNSFで前日練習は58秒台に入れるなど普段乗るエイプより狭くハンドルの高さ

など違いの多い中で高い順応性を見せてくれました。

30分後今度は大貴選手に交代しました。

この第4スティントで大貴選手は自己ベストを叩き出します。前日までは1分を切ることが

なかなかできず悩んでいましたが決勝で57秒台へ入れることができました。

そして一回りしたルーティーンは澤井選手へと交代します。

ライダーが必死に稼いだタイムをピットで損はさせまいとクルーはマシン降車場から

ライダー交代エリアまでダッシュします。

スタッフはサインボードエリアにてライダーへエールを送り続けます。当日は最高気温35度を

記録する酷暑日ライダー、クルー、スタッフにとってもまさに耐久でした。

 

ここから淡々と進むと思われたレースですが第5スティントの澤井選手にトラブルが襲いかかります。

澤井選手はツナギのキャメルバッグの中にドリンク用のバッグを入れて走行中に少しずつ飲める

様にしていります。しかしそのドリンクのチューブが折れ曲がってしまっていてまったく水分の取れない

状態が初めのころから起こりました。走行中の集中している中でのトラブルは体力も奪っていきます。

45分の予定をしていたスティント35分を超えたあたりから交代をしたいとアピールをしています。

しかし澤井選手の時に給油の予定をしていてまだその準備ができていません。

給油のスタッフに準備をお願いをして約5分短い時間でピットインしました。

 

その後都築選手が本来30分の予定を45分フルで走る作戦に!気温も最も高いであろう時間帯

ですが懸命に走ります。総合は11位前後を維持しています。

 

その後加藤選手に交代をします。暑い中懸命に走りますが中盤にイエローフラッグの無視が

ジャッジされ2周の減算が言い渡されました。慌てず騒がず淡々とがんばろう!と士気を高めます。

 

次の第9スティント岡田選手は淡々と走り接触転倒のリスクを避けながらそれでいて自己ベストを意識して懸命に走ります。そして給油のためにピットインをしますがまたもやトラブルが!

ピット直前に他車がストレートエンドの右コーナーで転倒喫して再スタートのために一生懸命

キックスターターを踏んでいますがそのライダーが倒れるアクシデントが…。

それを見てすぐさま赤旗が掲示されるも#32号車は給油エリアで給油中…。

起こったことは仕方がないのでゆっくり確実に給油をしてもらいライダー交代エリアで待つ

大貴選手のもとへ向かいますがピットロード出口はクローズ!

オフィシャルに確認するとコース上のマシン達と2周の差がつくことが確定。

順位も14位あたりまで後退してしまいました。運がついていません。

 

これも耐久レースです。誰もあきらめずベストを求めて走り続けます。

 

いよいよ終盤を迎え第13スティントの頃には順位が総合で14位あたりで4stクラス8位を

走行中で大貴選手の第14スティントの頃には13位クラス7位と挽回し始めます。

前後の順位のチームとのギャップや走行中のライダーのラップタイムを観察すると

走行中の大貴選手より3~5秒ほど早いラップを刻みます。

ここでオーナーと相談して大貴選手を30分から15分と短縮して第15スティントの澤井選手を

ゴールまで30分走ればいい位置でゴールできるのではないか?

許可が出てすぐに澤井選手に伝え準備を急ぎます。

そして大貴選手は最後の給油のためにピットイン!給油も1リッター入るか入らないかのわずかな給油

にして澤井選手が最後のスティントへピットを離れていきます。

燃費的には全く問題はないので自信をもって送り出しました。

 

そしてクラス上位のミスやトラブルもあり目標だったクラス5位に浮上。残り時間、後ろのチーム

との差を考えると安心はできないものの何とかゴールまで行けそうな感じです。

澤井選手も事情はよく把握しているので手綱を緩めることなく走り続けて迎えた18:03分

みんなで勝ち取ったエントリー33台中、総合11位、4stクラス13台中、5位を獲得しました!

疲労困憊の澤井選手。

トラブルがあっても誰もあきらめず懸命に走りライダーたちを支えた結果であり

まさにチーム力で獲得した順位だと思います。

 

猛暑の中懸命に走った各ライダー炎天下のサインボードエリアでライダーを支え続けたスタッフ

給油、ライダー交代でライダーの稼いだタイムを少しも損をさせまいと全力疾走をしてくれたクルー。

本当にありがとうございました。

 

最後に素晴らしい環境で走らせてくれ、場内アナウンスも楽しく的確な情報を与えて

くれた美浜サーキットさまお世話になりました。

今年も美浜8時間ミニバイクレースに参戦してきました。順を追ってレポートします。

8月12日(土)練習走行日です。

 

その前に今回の参戦に当たり8月5日に全バラ整備8月6日に幸田サーキットでの

テスト走行を行いました。

整備、事前テストを通じメインジェット、タイヤの空気圧、サスペンションの方向性は決まりました。

 

迎えた前日練習ライダーは

オーナー兼選手の加藤みどり選手

            澤井 辰彦選手(通称源さん)

            都築 勇二選手(イチゴ屋さん)

            加藤 大貴選手

      初参戦の岡田 麻希選手

の5人で練習、本番を走ります。

7時過ぎに設営を終えて走行に備えます。

マシンのセッティングはファイナルは2016冬の6耐の経験を踏まえたF14R33に中古タイヤでスタート。

メインジェットは#95番をチョイスしました。サスペンションも2016冬をベースに突き出しを

5mmから0mmにして臨み旋回性に応じて変えていく作戦に!

今回は都築選手岡田選手共同でもう1台のNSFが用意できました。

そちらのマシン(Tカー)もベースセッティングは同じとしてクローン化して2台同時で走らせます。

 

9時から40分枠で7本の走行枠が用意されています。

9時に予定通り2台のNSFでコースインしてまさにワークス体制のような贅沢な光景!

本番車は都築選手、Tカーは岡田選手・大貴選手の慣熟のための走行をします。

今回はGPSのロガーを搭載してラップタイム、最高速、区間タイム、ライン取り

などを解析してライダーへアドバイスしていきます。

人と比べたり自分と比べたり得意不得意を意識して走ることでメリハリをつけて

各ライダー走ります。

 

1本目澤井・大貴両選手走行16ラップ走りました。

エンジンは申し分なく走ります。ただ、クランクケースのクラッチフォークの根元から

エンジンオイルが吹き上がりアンダーカウルに漏れ落ちています。

この症状は一昨年かなり苦しめられた症状でクランクケースの交換で収まり

最近では心配をしていなかったのですがまたか…。Oリンクの用意をして

最終枠の後オイル交換時に交換する予定にして走り続けます。

 

2本目は加藤選手大貴選手の順に11ラップ走りました。

大貴選手にレクチャーをして走りにイメージを与えますがなかなか

思うようにタイムが上がらず1分の壁が厚くはばかります!

この枠でフロントのブレーキパッドを新品へ交換しました。

練習走行で当たりを出しておいて本番にネガが出ないようにします。

 

3本目は大貴選手岡田選手が18ラップを走りました。

岡田選手はTカーで58秒台を出した後での本番車1分前後を刻んでいましたが

59秒台へ数ラップ入れて慣れも出てきました。

パッドは問題ありません!

 

午後からの4本目は都築選手、澤井選手、加藤選手で31ラップを走りました。

都築選手が15周した後に澤井選手が13ラップ加藤選手が7ラップを走り

都築選手55秒36澤井選手55秒43加藤選手56秒93と乗れてきました。

澤井選手よりより第一ヘヤピンまでのアプローチの改善のためにリアを33丁から32丁へ

アジャストしてみます。

 

5本目は澤井選手、大貴選手、岡田選手で23ラップ走りました。

ファイナルを32丁にして各選手の状況を注視します。

が、思うように乗れない理由が…。TカーはR33丁で乗り方が変わることに

うまくアジャストできません。

 

6本目は都築選手、加藤選手、都築選手で24ラップ走りました。

ここで都築選手が練習日のベストを叩き出します。

55秒178と54秒が見えるように!

が、しかしタイムを出すために走るなら32丁がいいようですが他の選手は

走りにくいとまでは言わないもののシフトの動作を考えると33丁がベターと

判断しました。

 

迎えた最終の7本目は本番用のタイヤの皮むきをするために新品へ交換して

ファイナルを33丁へ戻して澤井選手と都築選手で15ラップを走りました。

後半は都築選手がTカーの大貴選手を引っ張りコース上でアドバイスをしていきます。

手元では都築選手が59秒で台で走っていたので大貴選手は1分程度で走行して

本番に向けていいトレーニングになったと思います。

 

こうして7枠計138ラップを走りました。燃費も計算をして把握をしました。

 

ネガだったクラッチフォークの根元からはやはりオイルは出ていますがアンダーカウルに

池ができるほどではありませんでした。

車体、カウルのクリーニングとフォークのОリンクの交換、オイル交換をして

時間的に前日車検は間に合いませんでしたがしっかりと整備を終え一日を無転倒で

終えることができました。

 

 

 

4月の初めころに澤井選手(通称源さん)からファンラン出ない?

の言葉から始まったこのプロジェクト!参加クラスはネオスタンダードYZFクラス。

加藤選手の所有する2015年型ヤマハYZF-R25を急遽レーサー化することになりました。

レギュレーションの確認と部品の発注等準備を重ねそろい始めたGW明けに整備を開始しました。

すでにチェーン交換、マフラー交換、二次エアーキャンセル、キャッチタンクまではしてありました。

今回の主な変更点は…

・フロントフォークのスプリングを硬い物へ

・フロントフォークオイルの粘度の変更

・フロントフォークのエンドキャップにイニシャルアジャスターを追加

・ステアリングストッパー(レギュレーション対応)

・垂れ角のあるセパレートハンドル

・ハンドルエンドキャップとレバーガード

・ヤマハR6用スロットルでハイスロ化

・バイアスタイヤへの交換

・ワイヤリング用の孔加工

・フレームスライダーの追加

・クランクケース二次カバー

・P-LAPⅢ

・スタンドセンサー、クラッチセンサーの短絡

・スプロケットガード

・カウル一式

を行いました。これで何とかサーキットを走れる状態になりました。

加藤選手による5月22日の練習走行を終え大きな問題はなく迎えたウィーク!

5月26日(金)6:30頃から設営を開始!夜半から降り続く雨は予報ではお昼には

上がるとなっていましたが一向に止む気配はありません。

早々に設営を済ませ、協議の結果10:30からの走行枠は残念ながらキャンセル!

翌日の車検に向けた最終的な整備をゆっくり行いました。

午後は15:30から25分の走行枠があります。雨自体は12時ごろから止み徐々に

乾き始め15時あたりには路面はほぼドライへ!

澤井選手から車体のチェックを兼ねてコースイン。チェック後5秒に達したら交代する予定です。

トータル9周して戻ってきました。車体はOK!路面もほぼドライとなりました。ベストは1’05”42でした。

澤井選手は同じR25で鈴鹿サンデーロードレース選手権JP250へ参戦中!ファンランのレギュレーションは、バイアスタイヤ履かなければならなく苦戦が予想されます。

続いて加藤選手がコースインしていきます。約1年半の鈴鹿に徐々に慣れるべく周回を重ねます。

1分の10秒から11秒あたりをコンスタントに出しこの日のベストは1’10”33でした。

加藤選手は1年半前に澤井選手と出たフルコースのレースを最後に遠ざかっていた鈴鹿に慣れようと

懸命に走りました。

今回はデジスパイスというGPSロガーを積んでデータを取りました。

走行後澤井、加藤選手を交え走り方やデータを見てどこをどう走るかやロガーの解析画面から

最高速の確認や走行ライン等をパソコンを見ながら議論しました。

結果としてはマシンは162km/hと走っていません…。メインストレートで12000回転

くらいしか回っていないので明日に向けてファイナルを1丁ショートへ振るように決めました。

これで早く回転を上げ理論上6速12500回転で173km/h程度は期待できます。

そしてこの日はサーキットの好意でスタート練習をメインストレート上でできるということで

17時10分あたりから開始されました。

普段レースの経験のある澤井選手から行いレッドシグナルからブラックアウトでスタート!

グリッドスタートは無難にこなします。




一方加藤選手は普段はミニバイクレースの耐久レースによく出ていることからグリッドスタートは

あまりと、いうか記憶にない振り・・・。ル・マン式スタートが常であります。

2本目は加藤選手の最初の練習です。表現がしにくいのですが街乗りの信号が青になり勢いよく

スタートする感じでレッドシグナル中の回転上昇をさせていません。そのあたりをアドバイスして

一旦澤井選手が練習して再び加藤選手が練習します。澤井選手とともにピットウォールから

アドバイスしながら3回ほど繰り返しました。とてもいい経験になったと思います。




決勝は経験のある澤井選手でスタートすることを確認して最終的な整備を行いこの日は終了しました。