被害者遺族としての共通の想い。 | 〜ぷらすなちゅらる〜

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何かを失うと言う事で、得ていくものもあるということを私は知ってる。。はずだったのですが、いまちょっと心が折れてます。

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昨日、被害者支援協議会の講演後、


講師である糸島の大庭さんがうちまで来てくれました。


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大庭さんは、平成11年、飲酒運転が原因で


当時21歳の大学生だった娘さんを亡くしています。


その後、自分にできることは何なのか?を考え


講演を続けてこられました。


おととしの11月、福岡県初の飲酒運転撲滅運動功労者表彰 をされています。


大庭さんは、私に、加害者は許せないけど、


それに対する恨みつらみばかり言っていても何も始まらない。


そんなことより、二度と加害者も被害者も生み出さないような


活動をするべきだ。 そこが宮元さんと自分は思いの向きが似てる。と


まっすぐな目と、農作業で日に焼けた笑顔で私に向かい合ってくれる人。





大庭さんの娘さんは、友達三人とドライブに出かけた時


対向車がセンターラインを越えて真正面からノンストップでぶつってきて


命を落としています。 対向車の運転手は大量の飲酒をしていました。






講演の中で大庭さんが話される事。


娘さんを失ったとき、事故を起こした人に対する怒りよりもずっと


” もっと頑丈で大きな車を娘に買ってあげたら、娘は生きていたかもしれない ”


という、自分を責める気持ちが強くて、犯人の事まで考えられなかった。


ということです。





私も、少し似たところはあります。


なぜ、部屋を変わる時に反対しなかったんだろう。とか


なぜ、さいしょ受診した病院から行きつけの病院に移りたいけど


躊躇していた洋君に、そうしたいならそういえばいいだけじゃない?


一回だけ他の病院に行きったいって言うだけでしょ?


なんて、転院することを薦めてしまったんだろう。


ちょっと離れた場所にあるから、完全に治ってから退院する。


と、私をはじめとして家族に迷惑をかけると考えた洋君に


” 家で療養すればいいなら早く帰っておいでよ ” って


どうしていってあげなかったんだろうー・・本当はそう思っていたのに。


本当はそんなの迷惑でもなんでもなかったのに。




どうして、前の日に”  明日は早く病院に来てね ” って言われていたのに


亡くなった時、私はそばにいなかったんだろう。


そばにいれば、もしかしたら守れたかもしれないのに。


ひょっとしたら、洋君が潜在意識のなかで事が起こるのを知っていて


たすけてほしいって私に言っていたのかもしれない。





なんでもっと大切にしなかったんだろう


なんでもっと何かしてあげることを考えてあげられなかったんだろう


なんでもっとちゃんといろんなことに対してありがとうっていわなかったんだろう


なんでもっと素直にごめんなさいって言えなかったんだろう


なんでもっと・・・。





私は、洋君がなくなったとき、できたら5分でいいから


私の前に洋君を連れてきてほしいと願いました。




ほんの5分あれば、この私がぐるぐると考えている


”なんでもっと” のすべてを伝えられたから・・・。


生き返らせてほしいなんて言わないけど、5分でいいから


私の気持ちを洋君に伝えさせてください。って。


そう思ったー・・・。






犯人の事は当然許せと言われても許せないけど


裁判が終わったら、もうあまり考えない事にする。と決めていました。


人の気持ちや行動はコントロールできやしないし


いろいろ考えて心を消耗するよりももっと、大切なことがあると思っていました。





だからそうゆう部分が大庭さんと私は似てると思います。



大庭さんは農業を営まれていて、子どもたちに講演をするとともに


植物を育てる指導もされているそうです。



トマトを育てることを教えてられるそうなのですが


子どもたちに、トマトの苗に名前を付けて


毎日名前を呼んでおはようって挨拶することを指導されているそうです。


植物は喋らないけど、人の気持ちにはちゃんと応えてくれるよ。って。


肥料なんか何もあげていないけど、立派なトマトがなるそうです。





農業を営んでいる人は、みんなこういったところがあって


特別な人柄だと感じます。学ぶことが多いというか・・・。





思ったんですがね。言葉掛けの大事さで、たとえば口に出さなくても


自分の評価は私が自分でしているわけで


これじゃダメだ、くだらないことばっかりしてって


いつも自分にダメ出しする癖のあるわたし・・・。


すごいよくないんじゃないかなって、感じました。






自分に厳しいのは、自分に甘いよりなんとなくまかり通りやすいけど


本当は今の自分が精いっぱい頑張っている事。


ちゃんと認めてあげるべきなのかもしれないなって。





何もかも完全にできる人なんて、いないわけで


みんな、その時、この今を精いっぱいいきているんだもんね。




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