裁判の話7 | 〜ぷらすなちゅらる〜

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何かを失うと言う事で、得ていくものもあるということを私は知ってる。。はずだったのですが、いまちょっと心が折れてます。

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被告が両手を手錠で繋がれジャラジャラと音を立て


入廷してきた話の続きをします。



被告は住所と名前を尋ねられ、答えました。


それから、一緒に来た同乗者の名前を尋ねられ


” それは黙秘します。彼女は自分が守ってあげる存在なんで”


と、いうふうに答えました。


よく覚えていませんが、どうしても答えたくないという


そんな理由をつらつらと被告が話したことを記憶しています。




その時、一瞬私は、この人にも守ろうと思う存在があるんだな。と


そう感じました。ただ、そのすぐあとに生まれた感情は


” 守らなくちゃいけない相手に運転させそばまで連れてきて


最終的に捕まるまで一緒にいるってことは、守ることなのかな?”


と、考え直しました。



被告は、その後、某報道の記者に、同乗してきた女性のことを


”赤い糸で繋がっている、心から愛している。” と答えています。




同乗してきた女性が何も知らなかったという主張をし、


それは法廷で認められています。


100歩譲ってそうだとしてもだよ?


仲間である男性と一緒に来たならまだしも


その、何も知らなかったとされる女性に車を運転させ


現地まで連れてきて、こうやって


自分の起こした事件に巻き込むということ。


私なら、愛する人に対してそんなこと絶対しない。。。









同情してきた女性は、被告が逮捕されるときも一緒にいて


同時逮捕となりましたが、不起訴処分になりました。



その理由は、取り調べが始まり間もなく体調を崩し


そのまま入院して取り調べができなくなったのです。



私は、きっと表向きには体調が悪いことになって入院したけど


色んな事を喋られたら困るから、逮捕後すぐについた


暴力団の私選弁護人がそう指示してそうなったのだろうと思っていました。



だから、入院したと聞いたとき、伝えてきた警察官に


”入院して、誰か見舞いに来た人はいますか?” と聴きました。




弁護士が打ち合わせのために接見したかどうかが気になったからです。


すると、その警察官が答えたのは・・・




「娘さんだけだよ。ほかに誰も会いに来る人なんかいない。」


でした。






私は あの人も子の親なんだなって考えました。


同乗してきた女性が母親であることを考えてもいませんでした。


もちろん、娘さんはもう大人でしたが、同じ母親なんだ。


そう、私は考えたんです。


また、娘さんも大変だろうな・・・可哀想だな・・・。





結局よく聴いたら、もちろん弁護士も接見しました。


とのことでしたが・・・


私は、もしこの母親が、心を入れ直し


こういった悪い人と関わりを立ち、


子供達と共にまともな人生をやり直してくれたら


それでいいと思いました。





彼女は、そのまま証拠不十分で事件については何も知らなかった


そう認定され、検察が、事件については不起訴処分


覚せい剤を使用したということだけでの罪となり


覚せい剤使用での逮捕が初犯のため、執行猶予が付き


仮釈放されました。





まともな人生をやりなおしてくれたらそれでいい。と


考えたのは私の勝手な妄想ですが、


これは見事に打ち砕かれる事になります。


これについては追ってお話を続けたいと思います。




初公判での被告は、まず私たちに向けた短い謝罪文を読みました。


B5くらいの紙にたった2行くらい


何か書いてあるのが私がいる傍聴席から見えました。



”なんの罪もない宮元洋さんの命を間違って奪ってすみませんでした。”


そんな感じのことを被告は言いました。




振り返りもせず、ただ紙に書いてあるだけの何の感情もこもらない


そんな言葉を法定で被告は述べました。




とうぜん私には謝罪の言葉には感じませんでした。


あれが謝罪だとすれば、すいませんでしたで済むわけがないだろう!


という感情が湧き上がりました。




情状酌量が争点になるとのこと、情状酌量とは一体なんなのか?


それは、被告がいかに事件を起こしたことを悔いて反省しているか。


そうゆうことをわかるように被告は表現して、


裁判官や検察が、それを認めることとなります。


それから少しは被害者側が感じる処罰感情が関係あるそうです。


あと、被告の年齢、体調なども関係あるらしく


続けて、被告は肝硬変を患っている自分は


医者に余命一年だと宣告されている。


だからどんな刑であろうとも、塀の中で目を閉じる(死ぬ)事になります。



体調が悪く食欲がない、でも裁判には


ご遺族のためにどうしても出ようと決意し


何か食べなければ、と思い


差し入れてもらったカップヌードルに、喉を通りやすいように


マヨネーズをいれて食べて、ここにきました。





そう言ったんです。


普通、食欲がない時っておかゆとか


そういったものを食べるもんなんじゃないでしょうか?


人それぞれなのかもしれませんが、


うちの家族は少なくともそうします。





私は、それを聞いたとき、何がカップヌードルにマヨネーズだ!


と、深夜番組見てるときのジャンキーみたいじゃないか?


どう考えても充分食欲あるやろ。


ただ食べたいもん食べたんやろ!


と更に怒りがこみ上げてきました。



さらにその後、この差し入れをしたのが、


同乗してきた人だと知った時の落胆は、


言葉で言い表すことのできないほどです。




このころ、ようやく私は、自分が思う当たり前と


被告達が考える当たり前が違うんだ。ということに気づき始めていました。



つづく











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