プロカメラマンはともかく、アマチュア写真家に高い機材が必要だろうか? 時々、こんな議論を掲示板の書き込みで見たりします。


Nikon1が登場したときも、『ゴーヨンとかロクヨンなんて高い機材じゃなくても、Nikon1にサンヨン+x1.7テレコンを着けて撮る方が、大写しに撮れる』なんて、スレッドが掲示板に何回か立ちました。さらに、Panasonicのコンデジ、FZ-150でツバメの飛翔写真をお撮りになられる方も居ますから、高価な機材をアマチュアが購入するのも、単なる自己満足にしか写らないかもしれません。




実際、高い機材を購入したからといって、良い写真が撮れるというわけでもなく、さらに高価な機材ほど、扱うには高度な技術と豊富な経験を必要とします。そう考えると、多くの方が、高価な機材を購入する意味は、ほとんどないように感じます。

足で稼いで、綺麗な被写体を探すほうが、よっぽど良い写真が撮れる、ある意味、かなり的を得ている感じです。今回アップするのは、m3/4のミラーレスのPanasonic DMC-GF2に14-42PZを着け、iAUTOというバカチョンモードで撮った画像です。(Note: 今回はすべて、iAUTOで撮影したものなのでexif情報は記載しません)。













モニター上、大写しにしますと、フルサイズやAPS-Cと比較して、ダイナミックレンジの違いや階調性の違いを確かに感じます。でも、L判や2L判ぐらいでプリントすると、そう違いはわからないとも言えます。

A3以上にプリントされる方なんて、非常に稀ですから、そう考えていくと、高価な機材は、必要ないと結論できそうですw。




確かに、多くの方には、高価な機材は必要ないと言えなくもないのですが、たとえ自己満足の世界と言われようが、フルサイズで高価なレンズを使って満足のいくショットを撮れたときの達成感、これまで肉眼で見て、見えていなかったものが表現できる喜び、そういうことをいったん経験してしまうと、マニアックな世界にドップリ浸かっていくことになります。




同じ被写体を撮影する場合、、コンデジやミラーレスで撮影するのと、フルサイズで撮影する場合では、同じようには撮ろうと思っても撮れません。被写界深度が全然違いますし、レンズの解像度も全く違います。同じ構図で同じような設定で、センサーサイズが違う別のカメラで撮ることは、私の場合、ほとんどありません。


私自身の個人的な感覚では、コンデジにはコンデジの世界、m3/4にはm3/4の世界、APS-CにはAPS-Cの世界、フルサイズにはフルサイズの世界があって、各々別の世界だと思っています。どれが良くてどれが悪いなんて、そういう問題でもないのです。だから、デジイチはおもしろい!