もう昔の事になりますが、以前日本でアメリカを発端としたBSE問題の流行った時期がありました。
普段は牛・豚・鳥の中でも一番安全性の強いはずのモノが一気に一番危険なモノに早変わりした瞬間です。
もちろん牛肉は全面輸入禁止。国産と比べても比較的安く購入できるアメリカ生まれ、アメリカ育ちの牛さんがスーパーやレストランから姿を消す事になりました。
ここで身近な存在かつ一番困ってしまうのはどこか。おそらく肉を扱う中でも、安さをセールスポイントの一つとしている牛丼チェーンや焼き肉のチェーンではないでしょうか。では両者ではどちらがより困ってしまうかわいそうな業者となるのでしょうか。
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答えを先に言います。焼き肉屋さんが第一回BSE勘弁してくれよ選手権優勝です。何故か。
牛丼屋さん経営→吉松君(優しい切れ者)
焼き肉屋さん経営→安角君(豪快、単純)
二人は隣同士で異なる業態ではあるものの、同じアメリカの牧場出身の牛を使います。どちらの店も安さを重要なポイントとしている地域でもかなりの人気店となっています。
吉松「ねえ安角君、アメリカ産牛肉明日から使えないらしいよ」
安角「まじか!国産は高くて使えないし、どうしろって言うんだよ!」
吉松「フフフ」
安角「は?なんで笑ってられるの?何か良い考えでもあんの?」
吉松「もちろん!まぁ安角君の店だと申し訳なくもちょっとできないんだけどね」
安角「同じ牛を扱う店なのになんでだよ。うちは客の事考えたら切り詰めるしかないぜ。。。」
吉松「ま、みてればワカルヨ」
安角「???」
次の日、安角君のお店は臨時休業、安価に仕入れられる牛を探す事にし、朝早く家をでた瞬間、吉松君の牛丼屋にいつもと同じ数の客が入っているという信じられない光景を目の当たりにしました。
・・同じ牛肉を仕入れているから今日から使えないはずなのに
・・何でこんなに早く店を開いているんだ?
・・しかもお客さんは満足した表情じゃないか。
・・すげーむかつく、殺したい
こう思った安角君、並ぶ客を押しのけ開口一番
安角「おい!この店はBSE感染している牛肉を出すなんて客を殺 す気か!」
客A「ポカ―ン」
客B「ポカ―ン」
吉松「フフフ」
安角「何がおかしい!値段も変えずに国産牛肉を使っているとでもいうのか!」
吉松「安角君、このどんぶりを食べてごらんよ」
安角「ハゥゥ!この脂の甘味は!こ、これはまさか・・・豚!」
吉松「そう!牛丼じゃなくて今日から豚丼を販売することにした んだよ」
安角「こういう事だったのか!早速俺の店も早速豚を仕入れて豚 焼き肉に切り替えるぜ!」
1週間後、客を集め続ける吉松と対照的に閑古鳥の安角君の店
安角「おい吉松、豚焼き肉流行らなすぎてこの1週間マジで客は いらね~んだけど」
吉松「おい安角、初めに君のお店にはマネできないといっただ ろ?馬鹿か?」
安角「・・・それは聞いたけどじゃあ訳も教えてくれよ。じゃな いと嫉妬が半端ないよ」
吉松「ん~・・・じゃあ仕方ないから説明してあげよっかな」
安角「なんかお前性格変わった?」
吉松「僕の店に限らず、牛丼チェーンは安価で仕入れる事ができる豚肉に目をつけ、また、豚肉を使ったからといって特別不景気になるという事が起きなかったんだよね。馬鹿な安角君にもわかりやすく説明するとなると、、この事実は牛丼チェーンに顧客が求めている事の主軸が{安いこと}や{ボリュームがあること}などである事を示していて、つまり、{牛肉を食べること}ではなかったから可能だったことであって、もしこれが焼肉チェーン店で『牛肉は一切無いので代わりに豚肉のみ食べてください』と言っても客が満足できるとは言い難いでしょ。だから焼肉店では豚肉が牛肉の代替品にはなり難い為、たとえ価格が上がってしまっても君の焼肉店は牛肉を仕入れ続けるしかないんだよ・・・って事なんだけど馬鹿な君でもこの説明でわかったかな?」
安角「よくわかったよ!確かにその通りだな!しかしお前変わっ たな・・・」
これを見てどう思われたでしょうか。
このようにどんな商売や事柄にもリスクは存在します。行動しようと決めたその時からこの隠れたリスクを探し、マネジメントをするのは行動者である僕たちの義務なのです。
いつも半分無責任に行動してみろという話をするので今日は注意喚起してみました
乱文閲覧ありがとうございます。