【産地の紹介】軽米町編
軽米町ホームページはこちらから→GO!

雑穀ツアーでおなじみ、岩手県九戸郡軽米町は
宮沢賢治の物語に出てきそうな美しい町です。



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■軽米町って?

岩手県九戸郡軽米町は、岩手県の最北端に位置し、青森県八戸市と接している人口1万人あまりの町です。
 
総面積245.74キロ㎡の約80%が山林原野で占められており、基幹産業は農林業が中心です。
緑豊かな自然の中で、安全で安心な農林産物の生産を目指した、地域資源循環型農業を推進しています。
古くから雑穀を栽培してきた地域で、特にアマランサスの生産量は県内トップクラスです。
町づくりのキャッチフレーズ「花と緑があふれ 人が輝くふれあいと 健康文化の町」
町内各地から数多くの土器などが出土することから、県内有数の縄文遺跡の宝庫として知られる軽米。
また、平安時代後期作の木造薬師如来坐像(県指定有形文化財、徳楽寺蔵)などが伝えられています。
 

■耕畜連携・資源循環型農業に取り組んでいます!

飼料米の耕作は軽米町とパルシステムが一緒に作り上げる、耕畜連携循環型農業の核となるものです。

「までっこのこめ鶏」のまでっこチキン生産者連絡協議会とともに、軽米町は飼料米を提供し、その田んぼへ堆肥化した鶏糞を提供してもらうことにも取り組んでいます。
飼料米をつくることは当初、稲作農家にとっては大変受け入れがたいことであり、また、家畜の飼料としては高すぎるなど、様々な問題がありました。
しかし、軽米町は行政として飼料米作りに補助金を支給すると決断し、それなら、と農家の方々も飼料米をつくることを受け入れてくれました。
 パルシステムでは09年よ
り「までっこのこめ鶏」の取り扱いを開始しました(仕上げ期の飼料の10%が飼料米)。
2010年度は軽米町を中心にJA新いわての米を食べた90,000羽を提供予定です。



■エゴマをはじめとした雑穀を生産。

軽米町では主にエゴマ、アマランサス、イナキビ、アワ、ホップなどを生産しています。
 
エゴマ(荏胡麻)は一年生のシソ科植物で、東アジアで食べ物として栽培されている植物です。
エゴマはゴマの仲間とよく間違われますが、実はシソと学名が同じ(Perilla ペリラ)植物です。
日本ではじゅうねん(東北)、えぐさ(長野)、あぶらえ(岐阜)などと呼ばれ、昔は全国に、今は高冷地を中心に作られている雑穀であり油脂性の植物です。

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美しいエゴマの油!

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エゴマの花葉。シソにそっくり

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これはアワがたわわ

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ホップ。民家の軒先で。

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サルナシ。キウイにそっくり。9月に収穫。

■軽米町は築地安穏朝市にも出店中!毎月第3日曜日の朝8時から開催。


■こちらもお薦め!
 
軽米秋祭り(軽米八幡宮例大祭)
※9月第三月曜日を最終日とする土曜~月曜開催
御輿徒御には、台車に載
せた身の丈3m余りの江戸期作の猿田彦命立像(背の高い天狗の像)を先頭に稚児行列、神輿、鹿踊、えんぶりなどの民族芸能、山車6台(本来は7台ですが近年は6台のみの参加)が町の中を練り歩きます。
それぞれに意匠の凝った大きな山車は圧巻です。

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歴史民俗資料館
「えぞと大自然のロマンの森」内。
馬の産地として
栄えた軽米町の暮らしを、自然と歴史、農業、産業等の面から紹介。
町の歴史を後世に伝えるべく、展示保存を行っています。

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ミル・みるハウス
国道340号と395号の合流地点にある食事・休憩スポット。
特産品・農産物の直売所のほか、軽米黒毛和牛の焼肉などが味わえるレストランが揃っています。
軽米町特産のエゴマ油、もちキビやアワ、アマランサスなどもここで買えます。

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しいたけ原木林の散策
2008年からパルシステムとしいたけ栽培者は、シイタケ栽培における原木の利用を通して地域の森林維持、里山つくりを開始しました

現在、軽米からJAつくば市谷田部へ
、しいたけの原木を提供しています。
軽米町は一時、日本一の木炭生産地として栄えましたが戦後、エネルギーの中心が木炭から電気やガスになり、後継者不足
も手伝って手付かずの林が増加しました。
新たなる木材の活用法として、軽米町はしいたけ原木として提供することを提案したのです。
里山はそのまま手入れをしないでおくと、広葉樹は自然萌芽(木を伐採した切り株から自然に芽が生えること)が弱くなり、資源の循環機能が壊れてしまいます。
森林は適期に伐採をすることによって守られるのです。

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自然萌芽の様子。

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炭焼き体験もできます。コチラは松ぼっくりの炭

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「芽吹きの春到来!軽米町でエゴマの種を蒔こう」ツアー報告

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記事:山本


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