3月11日の震災以降の最近の産地情報です。

震災直後は燃料が足りず工場を稼動できない、従業員が通うための自動車をうごかせない等と言うお話がきかれました。
今日はその後3週間たって、現在産地さんがどのようになっているのかをお知らせします。

千葉は津波の被害にあっています。
その他の産地さんも、様々なことで苦労されています。
不安定な電力供給、燃料不足など、問題のあるなかがんばって商品の供給につとめてくださっている産地さんに、応援のメッセージなどありましたら
mt.23co@gmail.com(山本)
までお願いいたします。

いただいたメッセージは各産地へメールにて送ります。

■千葉■

千葉県漁連、宮地さんにお伺いしました。
潮干狩りでおなじみ富津漁協さんなどの状況がひどいようです。

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(房州ちくら漁協と千葉県漁連のみなさん。昨年末)

「千倉地区については今回の地震で直接的に大きな損害はありませんでしたが、
今後も行なわれます計画停電等によって、商品の製造等に大きな影響がでる可能性があります。
富津地区ではご存知の通り、のりの関係はほぼ壊滅状態です。
これにより今期の漁はほぼ終わりですので、昨年に比べ漁獲量が減るのは確実な状況になっております。
木更津地区では、潮干狩りについては現在のところ予定通り行なわれておりますが、客足は鈍いようです。
今後は、原発の関係もかなり不確定な要素が多いので、水産物を含め食料品を扱う全ての業種は厳しい状況になることが考えられます。
今後もできる限りの商品供給を行なっていきたいと思っておりますので、ご協力宜しくお願い致します。」


■秋田南部圏■

湯沢市のJAこまち、伊藤さんから伺いました。

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(写真は今年2月。秋田県横手市であきたこまち生産者の方と)

「JAこまちのその後の様子は、ガソリン不足が先週末から少し回復し、物流関係も動き始めたこともあり、落ち着きを少しずつ取り戻してきています。

ただし…

地震の影響があまり無かった秋田の南部は、冬の豪雪の影響で、田んぼ、畑、果樹園には1メートルを超える雪が残っていて、例年に無いくらい春作業が思うように進んでいない状況です。先日も15センチくらい降りました…

小野田さんなどのりんご農家やサクランボ農家の皆さんは、雪解けとともに枝折れ被害の状況がまた更に明らかになってきたりと心中穏やかではない状態と思います。小野田さんは多分、例年より1ヶ月以上作業が遅れているかもしれません。小野田さんに直接聞いてみて下さい。

稲作の方は、豪雪で育苗ハウスがかなりの被害を受けていることと、田んぼにまだまだ残っている雪が悩みの種ですが、生産者の皆さんは雪がただ消えるのを待っているわけにいかないので、種子の準備を始めたり、田んぼの雪消し作業をしたりしています。

そんな感じです。

雄勝りんご生産同志会ではやはり雪害によるりんごの木の被害がひどいそうです。
小野田さんのお話です。

「4月7日現在で果樹園内の積雪量は、1.3m以上あります。
例年ですと、あと1週間くらいで園地の表面が緑のジュータンで
覆われる季節ですが、今年はいつになることやら。」

今年の2月頃の果樹園の様子です。雪の重みで木が割れています。
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■奥中山高原農協乳業■

パルシステムのプライベートブランド「奥中山低温殺菌牛乳」の中谷工場長からお話を伺いました。

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(中谷工場長。昨年夏)

「ご心配をおかけしております。
また、皆さんから東北に対し温かいご支援を頂ありがとうございます。 
私ども奥中山は岩手県の内陸に位置していることから、災害は少なかったです。
酪農家は、停電や燃料の不足により生乳の廃棄が1週間ほど続きましたが、今は出荷できるようになりました。
しかし、牛の餌が需要に満たなかったことから、乳のでる量が2割ほど減っています。
皆さんに牛乳が不足しないようにお届けしたいと思い努力しましたが、お届けする車・農家から生乳を集める車・工場操業に必要な燃料が無く牛乳をお届けできなくなり、大変残念であります。
燃料の状況は好転してきましたが、まだまだ、諸資材の確保は厳しい状況です。
酪農家と、乳業工場が一緒に、この難局を乗り越えていきますので、これからも宜しくお願いいたします。」




記事:山本

「私とあなたを結ぶ。都市と農山漁村の応援団」


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