昨年のことですが、12月21日に
「いまさら桶を考える会」の集まりが
六本木ヒルズ49Fでありました。
言いだしっぺのセーラ・マリ・カミングスさん
(長野の酒造メーカーの代表取締役)と
一橋大の米倉教授。
基調講演は東京農大の小泉教授。テーマは
発酵食品と木の桶の関係。実は日本の文化は
木と深くかかわっている。樹齢100年の杉の木を酒桶で
つくり→→次は一回り小さい味噌桶に→→醤油樽に
姿を変えて100年使いまわす・・・これってエコ?
また、木と発酵食品の美味しい関係についても
語ってくれました。
全国の桶職人の方たちです。全国で8人しかいない。
特に酒の桶となるとチームを組んで作るので
この人たちがいなくなると日本では作れない
という危機的状況にある。
杉の間伐材を有効利用して作る桶や樽の材料。
上に乗っているのは専用のかんな。両手で手前に引く。
プラスチックに押されて利用されなくなってしまった桶や樽。
行き過ぎ、便利一辺倒、安さ一辺倒に
走りすぎると文化まで失うことになるかも知れない。
桶を作る定規。中に水分が入り木が膨らむ分を
計算して円周率3.15で作るそうです。
これも先人の知恵。職人の世界は奥が深い。
世界が日本が自信を失っている今だからこそ
足もとを見つめて発信していきたい。
誇れる文化を日本はまだまだ持っていると
信じて・・・。
(武ちゃん)
あなたと私を結ぶ。都市と農山漁村の応援団」
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