風邪再発。グラングランします。自分の息が熱い・・・。
あしたは業務報告会だー、わーい。


閑話休題


先日、嫁のCDを漁っていたら、スピッツのベストアルバムなんて持ってやんの。どれどれ、久しぶりに聞いてみるか・・・。


オーディオの電源入れて。

CDセットして。

よいしょっと・・・






ぱた





わたしはその場で横になってしまい、ついでに目も閉じて、スピーカーから流れる音色に耳を澄ましましたとさ。



草野マサムネ



この溢れて零れ落ちてしまいそうな才能は、本当にちゃんと評価されているのでしょうか。
確かにアルバムがリリースされれば、相応の宣伝がされ、相応のメディアへの紹介がなされ、相応の売上が記録されます。

いや、そういうことじゃないんだよ。


嘘つきは、嘘をつく。
泥棒は、泥棒をする。
猟師は猟をする。
花屋は花を売る。
運転手は運転をする。

草野マサムネはただのオジサン。

そうなんだよ、みんな。もう40才なんだ、あの人たち(全員同い年)。曲を年代順に辿っていくと、30才手前あたりの曲から急速に瑞々しさがなくなっているように感じるのは僕だけでしょうか。

一方で、40才のオジサンが「愛してるの響きだけで、強くなれる気がしたよ」なんて歌って、それってどうなんだろう。

仕方がない。

そう、仕方がないんだ。




そうかな。



日々の生活のなかで、嫁さんのひどく機嫌が悪い時。こいつ、ぶん殴ってやろうかと思ったりもする。でもね・・・

「あーいしてぇる~のぉひーびーきーだぁぁけぇでえ~、つぅよく~なれーるーきーがぁしたぁよ」

って心のなかで歌うと、なんか36歳の生活に疲れた男の胸に希望の灯火がつくわけです。

「なあ、で俺のこと好きなの?」

「うん・・」

これでまたもう少しがんばれるような気がする。

確かにリアルタイムの草野マサムネは、ただのオジサンかもしれない。でも、その昔の彼が歌う「愛してるの響きだけで、強くなれる気がしたよ」に、36の男がグッとくる。

現実に戻れば玉手箱なのかもしれないけど、でもそこに老いてきた草野マサムネが居るという事実がなかったとして、僕はそんなにも「愛してるの響きだけで、強くなれる気がしたよ」という言葉にグッとくるだろうか。

スピッツは年をとっても昔の御伽噺を流し続けていればいい。そこでオルゴールのハンドルを回す男が若い草野なら、僕は席を立つ。



前を見ながら失われたものを拾い集めることは見苦しいことじゃない。

そんな草野マサムネにキュッとなる